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今日は何の日?■カナダ生産の大型ミニバンを日本でラグレイトとしてデビュー

1999(平成11)年6月3日、ホンダは 新開発V6 3.5L VTECエンジンを搭載し、ゆとりの室内空間と上質な走りを実現した大型の上級ミニバン「ラグレイト」を発売した。ラグレイトは、ホンダ・カナダの四輪工場で生産される輸入モデルであり、北米では現地名「オデッセイ」として発売され高い人気を獲得していた。
北米オデッセイ誕生の背景

「オデッセイ」は、1994年10月に国内でデビューした。それまでのミニバンは、四角くて重鈍なイメージが強かったが、オデッセイは“乗用車ライクな、背の低いスタイリッシュなミニバン”という新ジャンルを開拓して大ヒットを記録。日本で本格的なミニバンブームを巻き起こすきっかけとなった。
この勢いのまま、ホンダは北米市場にも初代「オデッセイ」を投入。ところが、北米ではファミリーカーとしては小さすぎると評価されさっぱり売れなかった。これを受け、ホンダは北米専用のミニバンとして新たに2代目となるオデッセイを開発した。

紛らわしいが、2代目からは日本のオデッセイと北米のオデッセイは別物となったのだ。この北米の2代目オデッセイ、いわば「USオデッセイ」が、日本に輸入された「ラグレイト」である。
先代より大きくなった2代目のUSオデッセイは、1998年から北米で販売を始め、ファミリー志向のミニバンとして人気モデルとなった。だから日本へ輸入したのかは不明だが、日本名ラグレイトは日本版オデッセイの上位に位置する大型の上級ミニバンとして販売されたのだ。
USオデッセイがラグレイトとして日本上陸

USオデッセイは、日本で1999年6月のこの日から「ラグレイト」として輸入販売された。ラグレイトは、上級セダンの走りと質感を持つプレミアムライフ・ビークルとして、オデッセイのワンランク上に位置し、ボディもひと回り以上大きいミニバンとしてデビューした。

大きなゆとりの室内空間と、用途に合わせてアレンジできる快適な3列目シート、上級ミニバンに相応しい優れた静粛性、リモコン式の両側電動スライドドアなどを採用し、多彩なシートアレンジが可能。木目調パネルや本革内装の設定など、質感にこだわった上質なインテリアもアピールポイントだった。
パワートレーンは、新開発の最高出力205ps/最大トルク30.2kgmを発揮する3.5L V6 SOHC VTECエンジンと電子制御4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFのみ。足回りについては、新設計のサスペンションを採用してトルクフルな走りと快適な乗り心地が実現された。

また安全性能については、2000年にNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の側面衝突と前面衝突評価試験で最高ランクの5スターを獲得し、世界最高水準の衝突安全性能であることが認められた。
車両価格は、標準グレードで366万円、ハイグレードが396万円に設定。ちなみに1999年に登場した2代目オデッセイ(3.0L V6 VTECエンジン搭載)の標準グレードは267.5万円だった。北米では人気を得られたラグレイトだったが、日本では大きすぎたため、売れ行きは限定的だった。
ラグレイトと国内オデッセイ、日産エルグランド比較

ラグレイトと、1999年12月にモデルチェンジした国内版2代目「オデッセイ」、1997年5月発売の日産「エルグランド」を比較してみた。
| ラグレイト | オデッセイ(2代目) | エルグランド | |
| 全長 | 5105mm | 4750mm | 4740mm |
| 全幅 | 1935mm | 1770mm | 1775mm |
| 全高 | 1740mm | 1645mm | 1940mm(ハイルーフ) |
| ホイールベース | 3000mm | 2830mm | 2900mm |
| 車両重量 | 1950~1990kg | /1470~1900kg | 2060kg |
| エンジン | 3.5L V6 SOHC VTEC(205ps/30.2kgm) | 2.2L直4 SOHC(150ps/21.0kgm)&3.0L V6 SOHC(210ps/27.5kgm) | 3.3L V6 SOHC(170ps/27.1kgm)&3.0L直4 DOHC インタークーラーターボディーゼル(170ps/36.0kgm) |
ラグレイトは、日本のオデッセイよりふた回り大きく、日本の高級ミニバン市場を開拓した日産エルグランドと比べてもひと回り大きい。ラグレイトは、あくまで北米専用車として開発され、日本の道路事情や駐車場などが考慮されていないことが日本の人気が限定的だった理由であろう。
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サイズの問題だけでなく、ラグレイトはあくまで米国でのファミリーカー志向の大型ミニバンであり、日本の高級ミニバンとは異なり高級感より実用性重視だった。したがって、当時高い人気を獲得していたエルグランドとアルファードのライバルにもならなかったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。






