LEXUS LC
レクサス LC とは

レクサス LCは、2012年のデトロイトモーターショーで公開されたコンセプトカー「LF-LC」をルーツとする2ドアクーペである。レクサスの新たなブランドイメージを象徴するフラッグシップモデルとして2017年に登場した。新世代FRプラットフォーム「GA-L」を採用し、低重心と高剛性を両立。コンセプトカーの世界観を色濃く反映したデザインに加え、高い操縦安定性と快適性を実現したラグジュアリーGTとして位置付けられた。
LC500は5.0リッターV8自然吸気エンジンを搭載、「LFA」から継承した高周波の突き抜けるようなサウンドを奏でる。3.5リッターV6エンジンを搭載するLC500hには、エンジンとモーターの駆動力を増幅する「マルチステージハイブリッドシステム」を初採用。発進時や中・低速域からの加速性能を高めた。なお、レクサス LCの受注は2026年3月をもって終了している。
レクサス LC の外観・内装


レクサス LC の魅力は、コンセプトカーのイメージを色濃く残した外観と、匠の技術によって仕立てられた上質な内装にある。スポーツカーの躍動感とラグジュアリーカーの快適性を高い次元で融合している。
外観:コンセプトカーを具現化した流麗なフォルム
レクサス LCの外観は、ロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションが特徴である。大型スピンドルグリルや3眼LEDヘッドランプが先進性と存在感を演出。低く構えたシルエットと張り出したリアフェンダーが力強さを表現している。
また、ルーフからリアエンドへ流れる滑らかなラインは、コンセプトカー「LF-LC」の世界観を忠実に再現している。静止していても走りを感じさせるデザインは、レクサスを代表するクーペにふさわしい完成度といえる。
内装:ドライバーを中心に設計された上質空間
内装は、ドライバーを緩やかに囲む造形を両サイドに取り入れ、クルマとの一体感を生み出ている。ステアリングやシフトレバー、各種スイッチは自然な操作性を重視して配置され、運転への集中を高める。一方で、本革やアルカンターラなど上質な素材を随所に採用し、ラグジュアリーカーとしての質感も追求。素材の手触りまで追求し、一連の操作が心地良く感じられるよう綿密に作り込まれている。助手席側は前方に向かって広がりを感じさせる造形によって、開放的な空間を演出している。
レクサス LC のサイズ


レクサス LC のサイズは、ラグジュアリークーペとしての存在感を備えながらも、スポーツカーらしい低重心設計が施されている。大柄なボディを感じさせない運動性能も魅力である。
ボディサイズ:ワイド&ローを極めたスタンス
レクサス LCのボディサイズは、全長4770mm、全幅1920mm、全高1345mm(コンバーチブルは1350mm)、ホイールベース2870mmである。ワイド&ローのプロポーションは、「LF-LC」のデザインイメージを色濃く受け継いでおり、レクサスのフラッグシップGTらしい存在感を放つ。
そのスタイリングは見た目の美しさだけでなく、走行性能にも直結している。エンジンを前車軸後方に搭載するフロントミッドシップレイアウトや、前後ショートオーバーハング、低重心パッケージを採用することで、優れた重量配分と操縦安定性を実現。ラグジュアリークーペでありながらスポーツカーのような俊敏なハンドリング性能も備えている。
室内スペース:GTカーとしての快適性を重視
レクサスLCの室内寸法は、室内長1870mm、室内幅1550mm、室内高1075mm(“L package” は1080mm、Convertibleは1070mm)である。4人乗りレイアウトを採用するが、基本的には前席の快適性とドライバーとの一体感を重視したグランドツアラーとして設計されている。
コンバーチブルではルーフ格納機構を備えながらも、パッケージングを工夫することでハイブリッドモデルと同等レベルのラゲージスペースを確保しており、長距離ツーリングにも対応する実用性を備えている。
レクサス LC の走行性能・燃費性能


レクサス LC の走行性能は、スポーツカーの俊敏さとグランドツアラーの快適性を両立している点に特徴がある。また、ハイブリッドモデルでは高い燃費性能も実現している。
走行性能:自然吸気V8と先進ハイブリッドの選択肢
LC500は5.0リッターV8自然吸気エンジンを搭載し、最高出力477PSを発生する。10速「Direct Shift-AT」との組み合わせにより、リニアな加速フィールと官能的なサウンドを楽しめる。一方のLC500hは、3.5リッターV6自然吸気エンジンと2基のモーターから構成されるレクサスハイブリッドシステムに、変速機構を直列に配置した「マルチステージハイブリッドシステム」を採用。高い静粛性と滑らかな加速性能を実現し、長距離ドライブでも快適な走行を可能にしている。
燃費性能:ハイブリッドが高効率を実現
WLTCモード燃費はLC500hが14.4km/L、LC500が8.4km/L(Convertibleは8.0km/L)と公表されている。大排気量GTカーとして考えればLC500も良好な燃費性能を備えているが、燃料消費を抑えたい場合はLC500hが有利となる。LC500hはモーターアシストによって発進時や市街地走行時の燃料消費を低減。さらに、高速巡航時にも効率的なエネルギーマネジメントによって燃費向上が図られている。一方のLC500はV8自然吸気エンジンならではのレスポンスやサウンドを重視したモデルであり、燃費性能よりも走りの魅力を優先したパワートレインが特徴である。
レクサス LC の購入価格・維持費

レクサス LC はブランドを代表するフラッグシップクーペであり、購入価格は高額となる。一方で品質や耐久性の高さは、長期的な維持において安心感につながる。
購入価格:レクサスの頂点に位置する価格帯
レクサスLCのメーカー希望小売価格はグレードによって異なるが、販売終了時の新車価格は1500万円前後だった。また、LC500hとLC500それぞれにスポーティな装備を備えた“S package”や、快適装備を充実させた“L package”を設定。ボディカラーやインテリアカラー、サラウンドサウンドシステムなどのメーカーオプションを選択することで価格はさらに上昇する。レクサスのフラッグシップクーペとして開発されたモデルだけに、価格設定はプレミアムブランドのGTカーにふさわしい水準だった。
維持費:大排気量GTカー相応のコスト
維持費は自動車税や任意保険料に加え、ハイパフォーマンスタイヤの交換費用なども考慮する必要がある。特にLC500およびLC500 Convertibleは5.0リッターV8エンジンを搭載するため燃料代も相応に高額となる。以下はLC500hの場合の概算。
| 区分 | 項目 | 年間費用(円) | 備考 |
| 税金・保険 | 自動車税 | 4万3500 | 3456cc |
| 重量税 | 1万6400 | 重量2tまで2年間で3万2800円 | |
| 自賠責 | 8825 | 2年分1万7650円 | |
| 任意保険 | — | 車両保険に加入するか等の条件によって大きく異なる | |
| メンテナンス | オイル | 4万 | 銘柄等により変動。年1回交換と想定 |
| タイヤ | 15万 | 4年で交換と想定 | |
| 消耗品 | 随時 | ブレーキパッド/フルード、バッテリー等の交換・整備費用 | |
| 日常費用 | 燃料 | 12万 | 年間10000km走行、燃費約14km/L、ガソリン¥170/Lで計算 |
| 駐車場 | 60万 | 都内マンション併設タワーパーキング想定(5万円/月) | |
| 合計 | 約100万〜 | 注)税金・自賠責保険料以外はすべて概算 |
レクサス LC モデル解説


レクサス LCには、ハイブリッドシステムを搭載するLC500h、5.0L V8エンジンを搭載するLC500、そしてオープンエアドライブを楽しめるLC500 Convertibleが用意されている。それぞれ異なる魅力を持ちながらも、レクサスが追求するラグジュアリーGTとしての世界観を共有している。
LC 500h:先進のハイブリッドが生む上質なグランドツアラー
LC 500hは、3.5リッターV6エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせた「マルチステージハイブリッドシステム」を搭載するモデルである。システム最高出力359PS(264kW)を発生し、モーターによる力強い発進加速と高い静粛性を両立している。
レクサス独自のハイブリッドシステムは、従来のハイブリッド車では得にくかったダイレクトな加速フィールを実現。長距離ドライブでは優れた燃費性能と快適性を発揮し、ラグジュアリーGTとしての性格を強く感じられるモデルとなっている。
ボディサイズや内外装の基本設計はLC 500と共通だが、より洗練された乗り味と環境性能を重視するユーザーに適した仕様である。
| 発表 | 2017年 |
| 全長/全幅/全高/ホイールベース | 4770/1920/1345/2870mm |
| パワートレイン | V型6気筒自然吸気ガソリン(ハイブリッド) |
| 総排気量 | 3456cc |
| エンジン最高出力、最大トルク システム合計 | 299PS(220kW)/6600rpm、356Nm/5100rpm 359PS(264kW) |
| トランスミッション、駆動方式 | 10速AT、RWD |
| 車両重量 | 1990kg |
| 0→100km/h加速 | — |
| 最高速度 | — |
LC 500:自然吸気V8の魅力を味わえるフラッグシップクーペ
LC 500は、5.0リッターV8エンジンを搭載するレクサスのフラッグシップクーペである。最高出力477PS、最大トルク540Nmを発生し、10速Direct Shift-ATとの組み合わせによって力強く滑らかな加速を実現する。
自然吸気エンジンならではの鋭いレスポンスや高回転域まで伸びるフィーリング、そして官能的なエンジンサウンドはLC 500最大の魅力といえる。GA-Lプラットフォームによる優れた重量配分や高剛性ボディと相まって、スポーツカーとしての高い操縦安定性も備えている。
また、LC 500には電動開閉式ソフトトップを採用した「LC 500 Convertible」も設定される。クーペと同等の走行性能やラグジュアリー性を維持しながら、オープンエアの開放感を楽しめる。レクサスのクラフトマンシップとV8エンジンの魅力を存分に味わえる仕様といえる。
| 発表 | 2017年 |
| 全長/全幅/全高/ホイールベース | 4770/1920/1345(コンバーチブルは1350)/2870mm |
| パワートレイン | V型8気筒自然吸気ガソリン |
| 総排気量 | 4968cc |
| エンジン最高出力、最大トルク システム合計 | 477PS(351Nm)/7100rpm、540Nm/4800rpm |
| トランスミッション、駆動方式 | Direct Shift-10AT、RWD |
| 車両重量 | 1930kg |
| 0→100km/h加速 | — |
| 最高速度 | — |
レクサス LC の新車・中古車価格




レクサス LC の販売当時の新車価格は1400万円台から1500万円台後半に設定されていた。中古車市場では年式や走行距離、装備などによって価格差が大きく、600万円台から特別仕様モデルの2000万円オーバーまで幅広く流通している。LC 500h、LC 500、LC 500 Convertibleのいずれも流通台数は限られており、低走行車や特別仕様車は高値を維持する傾向がある。
| 新車価格 | 中古車価格 | |
| レクサス LC 500h | 1455万円~ | 600万円~2000万円超 |
| レクサス LC 500 | 1410万円~ | |
| レクサス LC 500 コンバーチブル | 1550万円~ |
レクサス LC について多い質問

以下では、レクサス LC について多い質問・疑問に回答する。
Q LC 500とLC 500hの違いは?
LC 500は5.0リッターV8自然吸気エンジンを搭載し、官能的なエンジンサウンドや鋭いレスポンスを楽しめるモデルである。一方のLC 500hは3.5LリッターV6自然吸気エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、高い静粛性や燃費性能を実現している。スポーティな走りを重視するならLC 500、快適性や環境性能を重視するならLC 500hが選択肢となる。
Q レクサスLCのライバル車は?
レクサスLCの主なライバルとしては、BMW 8シリーズ、メルセデス ベンツSL、アストンマーティン ヴァンテージなどが挙げられる。これらのモデルが主にスポーツ性能も重視する一方で、LCはラグジュアリーGTとしての快適性や上質感にはさらに力を入れている点が特徴のひとつと言える。特にLC 500の自然吸気V8エンジンは近年では希少な存在となっており、独自の魅力として支持されている。
Q レクサスLCは何人乗り?
レクサスLCは4人乗りクーペである。前席はゆとりある空間が確保されている一方、後席は短距離移動向けの補助席的な性格が強い。ただし荷物置きとして活用できるなど、実用性も考慮されている。なお、LC 500 Convertibleも4人乗りとして設計されている。
レクサス LC の購入方法

レクサスLCの新車受注は2026年3月に終了しており、現在は中古車での購入が選択肢として残されている。レクサス認定中古車「CPO(Certified Pre-Owned)」は厳格な点検整備や充実した保証制度が用意されており安心感が高い。流通台数は比較的少ないため、希望するグレードやボディカラー、装備がある場合は早めの情報収集がおすすめである。
PHOTO/GENROQ、Lexus International
