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今日は何の日?

■ラストモデルとなるCR-Zのα・ファイナルレーベル

2016年6月10日にデビューしたホンダ「CR-Z α・ファイナルレーベル」

2016(平成28)年6月10日、ホンダはスポーツタイプのハイブリッドカー「CR-Z」の特別仕様車「CR-Z α・ファイナルレーベル」を発売した。2016年内に生産終了が決まっているCR-Zの最後を飾るモデルであり、ベース「CR-Z α」をベースに、ブラックインテリアを中心に様々な特別装備が採用された。

CR-Zの始祖は1987年に誕生したライトウェイトスポーツCR-X

1983年7月にデビューしたホンダ「バラードスポーツCR-X」
1983年7月にデビューしたホンダ「バラードスポーツCR-X」のリヤビュー

「CR-Z」は、ライトウェイトスポーツに位置付けられるが、ホンダでは1987年9月にデビューした「CR-X」がその代表であり、ライトウェイトスポーツの先駆けと位置付けられている。CR-Zの始祖と言えるCR-Xは、1983年7月にデビューした「バラードスポーツCR-X」の2代目で、バラードの冠が取れてCR-Xという単独ネームとなったモデルである。

1987年9月にデビューしたFFライトウェイトスポーツ、ホンダ「CR-X」

その最大の特徴は、コンパクトな760~800kgの軽量ボディを生かした軽快な走りである。スタイリングも個性的で、ティアドロップシェイプと呼ばれる流麗ラインは、Cd値0.3を実現。またルーフには、アウタースライドサンルーフの他にもスモークガラスの屋根が備えられるなど、スポーティさを印象付けた。

1987年9月にデビューしたFFライトウェイトスポーツ、ホンダ「CR-X」に搭載されたエンジン

パワートレーンは、最高出力105ps/最大トルク13.0kgmの1.5L 直4 DOHC、130ps/15.0kgmの1.6L直4 DOHCの2種エンジンと5速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動方式はFFで、サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンの4輪独立で、トーコントロールシステムやガス封入式ダンパーなどが採用された。

1987年9月にデビューしたFFライトウェイトスポーツ、ホンダ「CR-X」

CR-XはFFライトウェイトスポーツという新たなジャンルを開拓し、お洒落なスタイリングで当時の若者を夢中にさせた。

低燃費と俊敏な走りの両立を図ったハイブリッドスポーツCR-Z

2010年2月にデビューしたホンダ「CR-Z」

CR-X誕生から23年経った2010年2月に「CR-Z」がデビューした。車名が似ていたことから、CR-Xの後継ではないかと話題を集めた。同じFFライトェイトスポーツだったが、CR-Xは走りを追求した純粋なスポーツモデル、一方のCR-Zはハイブリッドを搭載して燃費と走りの両立を目指したスポーツモデルという大きな違いがある。

2010年2月にデビューしたホンダ「CR-Z」

エコロジーとスポーツの融合を掲げ、ハイブリッド車の“燃費は良いけど走りはちょっと物足りない”という従来の概念を払拭することが、CR-Zの大きな訴求ポイントだ。

ホンダ「CR-Z」ののパワートレーン
ホンダ「CR-Z」搭載のIMA(ホンダ・インテグレーテッド・モーターアシスト)」ハイブリッド

ハイブリッドシステムは、インサイドに採用されたIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)で、エンジンとトランスミッションの間に薄い円盤状のモーターを挟み込んだマイルドハイブリッドである。エンジンは、最高出力120psの1.5L 直4 i-VTECエンジン、トランスミッションは6速MTとCVTが設定された。

2010年2月にデビューしたホンダ「CR-Z」のコクピット
2010年2月にデビューしたホンダ「CR-Z」

低燃費と走りの両立をアピールするため、CR-Zでは3つの運転モード(ノーマル/スポーツ/エコ)を設定。“ノーマル”は両者のバランスを取ったモード、“スポーツ”は加速時にモーターで積極的にパワーアシストするモード、“エコ”は燃費重視の使い方をするモードであり、ハイブリッドを燃費のために使うのか、走りのために使うのかを選択できたのだ。

2010年2月にデビューしたホンダ「CR-Z」のパッケージング

車両価格は、226.8万円(βグレード)/249.8万円(αグレード)。燃費も25.0km/L(CVT)、22.5km/L(6速MT)と優れていたので、発売1ヶ月で1万台の受注を達成する人気を獲得した。

販売は伸び並み、ラストモデルのCR-Z α・ファイナルレーベルで終焉

ホンダ「CR-Z α・ファイナルレーベル」のサイドビュー

順調に滑り出した「CR-Z」だったが、その後はハイブリッドシステム分の重量増しによるパワー不足の声も散見されるようになり、徐々に人気は減速。結局、ホンダは2016年に1代限りでCR-Zの生産を終えることを決断。これを受けて、2016年6月のこの日にラストモデルとなる特別仕様車「CR-Z α・ファイナルレーベル」が設定されたのだ。

「CR-Z α・ファイナルレーベル」は、「CR-Z α」をベースに、ブラックインテリアを採用したうえで、17インチ軽量アルミホイールやロゴ入りアルミ製コンソールプレートをはじめとする、以下のような特別装備が採用された。

ホンダ「CR-Z α・ファイナルレーベル」のフロントシート

・「CR-Z Final label」ロゴ刺しゅう入り専用ブラックコンビシート(前席)
・プライムスムース・ドアアームレスト(ブラック)
・専用マット塗装17インチ軽量アルミホイール
・「CR-Z α・Final label」ロゴ入りアルミ製コンソールプレート
・ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・プレミアムペダル
・トノカバー

ホンダ「CR-Z α・ファイナルレーベル」の専用アルミホイール
ホンダ「CR-Z α・Final label」

ボディーカラーは、特別色として設定されるモノトーンの「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」を含め、モノトーン3種とツートンカラー2種、インテリアカラーはモノトーンと2トーンから選べた。

パワートレーンは、1.5L 直4 DOHC i-VTEC+IMAで、トランスミッションはCVTと6速MTが選べ、車両価格はいずれも280万円に設定された。

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一般論としてハイブリッド車が投入された初期には、低燃費をアピールした一方で走りが今ひとつという評価は確かに多かった。しかし、最近のハイブリッド車は両者をハイレベルで両立させ、かつての見解もかなり払拭されている。それでも市場の要望に応える形で、現在でも燃費重視と性能重視のハイブリッド車に分かれてしまうのではないだろうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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