往年の名作をオンデマンドでオリジナルグッズ化
FANMOREのラインナップに加わった『交通事故鑑定人 環倫一郎』

みなさんはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する『FANMORE(ファンモア)』をご存知だろうか? これはかつて多くの人々に愛されたアニメやマンガ作品をオンデマンドでオリジナルグッズ化し、Tシャツやステッカーなどのアパレル・雑貨を中心にオンライン販売するブランドである。

とだ勝之先生の『Mr.釣りどれん』のグッズを皮切りに、2025年の秋からスタートしたこのブランドは、タツノコプロ制作の『風船少女テンプルちゃん』や『未来警察ウラシマン』、河内実加先生の『人形はこたつで推理する』や『渋柿信介の事件簿』、赤塚不二夫先生の生誕90周年を記念した『主役じゃないのだ』などの限定グッズを販売する(上記の作品の中には現在はグッズを販売終了したものを含む)。

そんなFANMOREが販売する作品に2026年3月から樹崎 聖先生の『交通事故鑑定人 環倫一郎』が加わった。
【『交通事故鑑定人 環倫一郎』あらすじ】
物語の主人公はアメリカ・ロサンゼルス市に事務所を構える交通事故鑑定人の環倫一郎だ。自動車工学博士でもある彼は、その卓越した分析力から「PROFESSOR」(プロフェッサー)の異名を持つ。環は助手のクリスティーナ・レイトンとともに、一見するとただの不運な事故や運転手の過失として処理されそうになる交通事故を調査し、現場の痕跡や車両の損傷状況、物理法則などから徹底的に洗い出し、事故の裏側に潜む人間模様や謎を究明する。
交通事故鑑定人が事故の裏側に潜む謎を解明する
スーパージャンプ誌で長期連載を果たした人気作
時として杜撰な警察の捜査により、被害者が加害者として法的な責任を問われることがある交通事故。そんなときに被害者、もしくは第三者からの依頼で、現場に残された路上痕や車両の損傷痕などから科学的知見に基づいて事故原因を解明するのが「交通事故鑑定人」の仕事である。欧米では公的な資格制度が確立され、社会的に認知された職業であるが、法律が未整備な日本ではまだまだ認知度が低いのが現状だ。

そのような交通事故鑑定人の存在を一躍世に広めた作品が、1996~2001年に渡ってスーパージャンプ誌(集英社刊)にて連載された『交通事故鑑定人 環倫一郎』である。

原作者・梶 研吾先生とマンガ家・樹崎 聖先生による強力なタッグによって誕生したこの作品は、わが国における交通事故鑑定人の草分け的存在であった故・江守一郎氏が実際に手掛けた事例を参考に、事故の裏側に潜む人間ドラマを織り込むことで、推理ミステリーの要素をプラスしたことにより、極上のエンタメ作品として成立させている。
マンガ界屈指のエンスージアスト・樹崎 聖先生がリアルに描く
世界の名車も『交通事故鑑定人 環倫一郎』の魅力のひとつ

作画を担当した樹崎 聖先生は、大阪芸術大学デザイン科を卒業後、1987年に週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて短編の『ff(フォルテシモ)』でデビュー。その後、『ハードラック』『とびっきり!』を同誌にて連載し、少年ジャンプ増刊にて『TACHYON FINK』を連載した画業40年のベテラン漫画家だ。
樹崎 聖(きさき・たかし)
1965年2月1日に兵庫県西宮市に生まれ。大阪芸術大学デザイン科を卒業後、1987年に「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて短編の『ff(フォルテシモ)』でデビュー。その後、『ハードラック』『とびっきり!』を同誌にて連載し、少年ジャンプ増刊にて『TACHYON FINK』を連載した。また、『風と踊れ-バロン西物語-』は、読み切りとしては少年ジャンプ史上最長の記録となった。1996~2001年にかけて「スーパージャンプ」にて代表作のひとつとなる『交通事故鑑定人 環倫一郎』、2009年には月刊アフタヌーン(講談社刊)にて岡エリ先生との共同執筆により『ZOMBIEMEN』を連載する。また、同年に東京デザイナー学院にて講師を務めた経験に基づいて執筆した『10年メシが食える漫画入門 悪魔の脚本 魔法のデッサン』(アフタヌーン新書刊)を上梓(余談ながら本のタイトルは筆者が提案した)。この本は『Amazon』や『楽天』の新書部門で1位となるなどベストセラーとなり、続編の『10年大盛りメシが食える漫画家入門』(アース・スターエンターテイメン刊)、『カタルシスプラン 面白いと確信して描ける漫画演出』(幸文堂出版)、『10倍面白くなる漫画演出論』(グラフィック社刊)など、数多くのマンガ指南書を手掛けている。現在はマンガ家として活動しながら、「漫画元気発動計画」の発起人のひとりとして活動を続けている。
1980年代後半からマンガの第一線で活躍を続ける彼の代表作のひとつとなるのが、今回FANMOREでグッズを展開する『交通事故鑑定人 環倫一郎』である。

ドライバーやライダーなら誰もが避けたいと思い、口にすることさえ憚る交通事故をテーマにしたこの作品は、梶先生による原作の素晴らしさもさることながら、エンスージアストであり、オートザムAZ-1やユーノス・ロードスター、ケータハム・スーパーセブン、アルファロメオ156、アルピーヌA110など数多くのクルマを乗り継いできた樹崎先生によるリアリティ溢れるクルマやバイクの作画、卓越した演出、生き生きと描かれたキャラクターの魅力によって、クルマ好きなら誰もが楽しメル内容であるとともに、事故防止の注意喚起を促す作品となっている。

『交通事故鑑定人 環倫一郎』がキャラクターグッズ化!
キャラクターと名車が描かれたTシャツやキャンバスボード
そのような『交通事故鑑定人 環倫一郎』が公式グッズとして帰ってきた。販売される商品はTシャツが21種、刺繍ロゴスウェットが1種、ステッカーが3種、キャンバスボードが3種、キャラクターアクキー(アクリルキーホルダー)が2種の全30アイテムとなる。いずれの商品も単行本の扉絵や生原稿をスキャンした絵柄が使われている。

イラストに描かれているのは、主人公の環やクリスティーナのほか、ヨタハチ(トヨタ・スポーツ800)やシトロエン2CV、ランチア・ストラトス、ケータハム・スーパーセブンなど、樹崎先生の描く精緻なマシンが描かれたグッズが原作ファンのみならずエンスージアストの心にも刺さることだろう。

TシャツのサイズはS、M、L、XLの4サイズが用意される。身長170cm・体重95kgのメタボ体形の筆者でも、XLでゆったりと着ることができた。ややサイズは大きめのアメリカンサイズのTシャツなのかもしれない。Tシャツの生地は綿100%で着心地も良く、プリントの品質も良いので、洗濯を繰り返してもプリントの剥がれや色落ちなどはなさそうだ。

また、キャンバスボードは綿と化繊をミックスした素材本来の風合いを感じられるキャンバス生地にコミックスの表紙に使われたイラストをUVプリント。木枠には軽量な桐材またはポプラ系素材を採用しており、壁に掛けて飾るもよし、画材店などでイーゼルを別途購入して飾るもよしで、部屋のインテリアや贈り物にも適している。

ステッカーやキャラクターアクキーも日常でさりげなく使えるアイテムということで、ファンにとってはたまらない逸品だろう。
『交通事故鑑定人 環倫一郎』のほかに『ZOMBIEMEN』もグッズ化
樹崎作品のグッズは期間限定販売!購入はお早めに!
FANMOREでは『交通事故鑑定人 環倫一郎』のほかに、樹崎 聖先生と岡エリ先生の共同執筆による『ZOMBIEMEN』のグッズも販売中だ。

この作品は、現世に未練や強い思いを残したまま死にゆく者たちが、目の下に涙型のホクロを持つ謎の少年「ショボクロ」の力でゾンビとして蘇り、その悲願を遂げていく姿を描いたダークファンタジーだ。樹崎先生にとっては初の本格ホラー・サスペンスであるが、そのテーマは生と死の狭間に置かれた主人公たちの人間ドラマにあり、卓越した描写とともに描くダークな世界観がマンガファンを魅了した。
『ZOMBIEMEN』も『交通事故鑑定人 環倫一郎』と同様にグッズ化され、Tシャツや刺繍ロゴスウェット、キャンバスボードなどを販売している。

FANMOREで販売中のグッズは、『交通事故鑑定人 環倫一郎』が6月30日(火)まで、『ZOMBIEMEN』が7月31日(金)申し込み分までの期間限定販売となる。どちらのグッズもこの機会を逃すと入手ができない。なお、それぞれの作品のグッズを5000円以上購入すると、抽選で樹崎先生の直筆サイン色紙が当たるキャンペーンも展開中だ。樹崎先生のファンなら買わずにあとあと後悔するくらいなら躊躇うことなく、今すぐGETすべし。

モトチャンプ 2021年1月号

