BMW M Concept Neue Klasse

機能とモータースポーツが融合したデザイン

「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」のエクステリア。
エアロダイナミクス性能を追求したエクステリアは、GT3レーシングカーやWECを戦った「BMW M ハイブリッド V8」との繋がりも持たせている。

シャープなラインや張り出したワイドフェンダーが、BMW Mモデルとしての存在感をアピールする「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」。エクステリアは、エアロダイナミクス性能を高めるため、新型「3シリーズ」をベースにM専用デザインが導入されている。

空力的形状が採用されたエアロドアミラーや、ボンネットにはV字型デザインのエアアウトレットが設けられ、スポーティな存在感に加えて、電動パワートレインへの冷却を担う。フロントフェイスは前方へ突き出したシャークノーズデザインに、複雑な形状を織りなす新世代ライトシグネチャーが組み合わせられた。ヘッドライトとキドニーグリルは一体化されており、新たな「Mイエローライト」が路面を鋭く照らし出す。

このイエローライトは今後のBMW Mモデルの新たなシグネチャーとなる予定で、GT3レーシングカーや、ル・マンを戦った「BMW M ハイブリッド V8」とのつながりも表現しているという。フロントバンパーは高速ヨットの船体形状から着想を得た「トリマラン(3胴船)デザイン」を採用。この3分割構造は、テクニカルな印象を強調するとともに、フロントスプリッターの支持構造としても機能する。

将来のBMW Mモデルに採用される新しい要素として、フロントバンパー両端に立体的な「トラックライト」を配置。大型ダックテールスポイラーが存在感を放つリヤセクションにもトリマラン・デザインとトラックライトが採用されており、フローティング構造のディフューザーを囲むように配置される。

サステナブルなマテリアルを採用

「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」のエクステリア。
フロントスプリッター、ボンネットのエアアウトレット、リヤディフューザーなど、サステナブルな天然繊維素材が採用された。

フロントスプリッター、ボンネットのエアアウトレット、リヤディフューザーなどに天然繊維素材を採用。さらに今回初めて、天然繊維素材を単なる構造材としてではなく「M」ロゴを入れたルーフグラフィックとして意匠要素としても活用している。

新開発のボディカラー「モンツァレッド・メタリック」や、レッドとブルーで色分けされたセンターロックホイールもBMW M社とモータースポーツとの結び付きをアピールする。BMW M社のデザイン責任者を務めるオリバー・ハイルマーは「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」について次のように説明を加えた。

「今回、公開したBMW M社の新世代デザインランゲージは、ノイエ クラッセにおける最も表現力豊かな先鋒的な存在となります。BMW M社は常に機能がデザインを導いてきましたし、すべてのディテールはパフォーマンスのために存在します。このプロジェクトはBMW M社のキャラクターを新たな時代へと導く存在となるでしょう」

ドライバーを中心に据えたコクピット

「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」のコクピット。
シンプルに徹したコクピットは、すべてのドライバーが運転に集中できる環境が用意された。

インテリアは徹底的にシンプル化されており、次世代のフル電動「Mモデル」でもドライビング体験に焦点が当てられる。新開発のバケットシートは、高速走行時でも優れたホールド性を発揮し、構造材には天然繊維素材が使用された。シートサーフェスはバサーストブルーとベリーレッドを組み合わせたツートーンのメリノレザー仕上げとなり、ここでもMカラーを表現している。

シートベルトはレッドの5点式ハーネス。BMW Mモデルとして初めて、高級ブラックヌバックレザーが、ステアリングホイール、ドアパネル、ロールバーに使用された。フローティング構造のダッシュボードはブラックニット素材で仕上げられ、M専用の六角形バックライトが内蔵される。

M専用シフトセレクター、ステアリングのパドルシフト、デジタルディスプレイには赤いアクセントが施され、コクピット全体でパフォーマンスを強調する。

4基のモーターによる高い走行性能

「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」の走行シーン。
4基のモーターで構成される第6世代「Gen6」フル電動パワートレインは、Mモデル専用チューニングが施された。

パワートレインは、4基の電気モーターとBMW Mダイナミック・パフォーマンス・コントロールを組み合わせた革新的な「BMW M eDrive」を搭載。ノイエ クラッセの第6世代「Gen6」フル電動パワートレインをベースに、BMW Mモデル専用に開発されており、駆動力とブレーキ制御を各輪ごとに最適化する。

これにより、従来のフル電動パフォーマンスカーの常識を超える運動性能と安全性を実現。高い回生能力、限界領域まで維持される優れたトラクション性能、極めて鋭いレスポンスも確保された。さらに800Vシステム、第6世代円筒形バッテリーセルが導入された大容量高電圧バッテリー(100kWh超)により、長距離走行性能も手にしている。

バッテリーにもBMW M専用チューニングを施したことで、モーターへの電力供給時だけでなく充電時にも極めて高い出力性能を実現。高電圧バッテリーケースは車体構造の一部として前後アクスルと一体化されており、ボディ剛性向上と運動性能向上にも貢献する。BMW M社のフランシスクス・ファン・ミールCEOは、「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」について、次のようにコメントした。

「フル電動化時代においても、BMW M社はモータースポーツから得た革新的な技術とデザインを、市販モデルへ直接反映するという伝統を継承していきます。BMW M コンセプト ノイエ クラッセは、その意志を証明する存在です」

「BMW M コンセプト ノイエ クラッセ」を動画でチェック!

WEC第2戦スパ6時間が、ベルギーのスパ・フランコルシャンを舞台に開催された。

【WEC】BMWが世界耐久選手権で27年ぶりに勝利!「スパ6時間レースで1-2フィニッシュ」【動画】

2026年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦「スパ・フランコルシャン6時間レース」決勝レースが5月9日に開催され、BMW M・チームWRT「BMW M ハイブリッド V8」20号車(ロビン・フラインス、レネ・ラスト、シェルドン・ヴァン・デル・リンデ)が優勝。BMWが実に27年ぶりとなる国際耐久シリーズでの総合優勝を飾った。2位にBMW M ハイブリッド V8 15号車、3位には「フェラーリ 499P」50号車が入った。

新型フル電動セダン「BMW i3 50 xDrive」の走行シーン。

【新型BMW3シリーズ】まずはi3がワールドプレミア「i3 50 xDriveの航続距離は900km」【動画】

BMWは、新型フル電動セダン「i3」を発表した。ノイエ クラッセ第2弾モデルとして開発された新型3シリーズは、2026年8月から生産をスタート。欧州でのデリバリーは2026年秋から、日本市場への導入は2027年以降を予定している。