BMW M2 M xDrive
大幅に向上したトラクション性能

「M」ならではのパフォーマンスに俊敏なハンドリング、コンパクトなボディサイズを兼ね備えた「BMW M2」は、純粋なドライビングプレジャーを体現するモデルとしてセグメント随一の人気を集めている。今回追加された「M2 M xDrive」は、M2シリーズとして初めて「M xDrive」全輪駆動システムが採用された。
3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンは、最高出力353kW(480PS)を発揮し、その駆動力を「M xDrive」が前後アクスルへ状況に応じて配分する。また、後輪左右間の駆動力を無段階で制御する「アクティブ M ディファレンシャル」も搭載しており、トラクションを最大限に高めながら、後輪駆動モデルならではのダイナミックな走りを楽しむことができる。
全輪駆動、専用開発されたシャシーセッティングとの組み合わせにより、サーキットだけでなく、氷雪路などグリップ変化の激しいコンディション下でも優れたトラクション性能を発揮する。主要市場は米国、ドイツ、中国となり、これまで同様、BMWグループのメキシコ・サンルイスポトシ工場で生産。2026年8月に製造を開始し、順次各市場へとデリバリーされる予定だ。
BMW M社の開発担当副社長を務めるアレクサンダー・カライロビッチ氏は次のように語っている。
「新型M2 M xDriveは、アイコニックなM2の新章を切り拓く存在です。コンパクトハイパフォーマンスカーとしての個性と、『M xDrive』全輪駆動システムがもたらす優れたトラクション性能、そして精密な制御を初めて融合させました。直列6気筒エンジンが生み出すパフォーマンスをこれまで以上に確実かつ安定して路面へと伝達し、あらゆる条件下で最高レベルのコントロール性、安定性、加速性能を発揮します」
通常のコンディションは後輪駆動で走行

「M2 M xDrive」に搭載される「M xDrive」全輪駆動システムは、トランスファーケース内の電子制御多板クラッチを用いて、前後輪への駆動力配分を無段階かつ滑らかに制御。従来のMモデルと同様に後輪駆動志向のセッティングが施されている。通常走行時は後輪のみを駆動し、後輪だけでは十分な駆動力を路面へ伝えられない場合にのみ、前輪へと駆動力を配分する。
「M xDrive」はトラクションコントロールや「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)」と連携するアクティブMディファレンシャルと統合制御。これにより、走行状況に応じた最適な車両制御を実現し、卓越したダイナミズムと高い直進安定性、優れたトラクション性能を両立した。
トランスファーケースにはM2専用制御ユニットと統合型ホイールスリップ制御機能を採用。前後輪の回転差を中央DSC制御ユニットを介さずに補正できるため、応答速度が極めて高く、激しいスポーツ走行時でもMモデルに相応しい安定感を実現した。
「Mセットアップ」メニューから「M xDrive」の制御特性を変更可能で、走行シーンやドライバーの好みに応じた設定も可能。DSCをオフにした状態で選択できる「2WDモード」では、駆動力を後輪のみに配分し、ドリフト走行などを楽しむことができる。
レーシングカー由来のプレチャンバー燃焼

3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンには、「BMW M イグナイト・テクノロジー」とネーミングされたプレチャンバー燃焼技術を導入。BMWが特許を取得したこの新技術は、モータースポーツから量産車へとフィードバックされた最新技術のひとつ。2026年半ば以降、BMW M社が展開するすべての直列6気筒エンジンへと順次導入される予定だ。
プレチャンバー燃焼技術は、高負荷時の燃料消費を大幅に低減すると同時に、「EU7」排出ガス規制への適合にも貢献。同時にMモデルに求められる鋭いレスポンスや、高回転域までリニアに続くパワーデリバリーは従来どおりに維持されており、感性を刺激するエキゾーストサウンドも変わらない。
今回のアップデートを経て、車重は2WDよりも65kg重い1790kg(DIN)となったが、0-100km/h加速は後輪駆動モデルより0.3秒短縮して3.7秒、ワンフットロールアウト方式の場合3.4秒だという。最高速度は250km/hに制限されるが、オプションの「Mドライバーズ・パッケージ」装着車は285km/hまで引き上げられる。
ボディカラーは5色のメタリックカラー、3色のソリッドカラーに加え、BMWインディビジュアルの特別色6色を設定。この中にはM2に初設定された「BMWインディビジュアル・ボルサン・ターキッシュ・ブルー」も含まれている。
「BMW M2 M xDrive」を動画でチェック!


