
目指したのは”新しい70″ではなく、80年代に走っていた70の空気感
ベージュのボディにブラウンを基調としたヘリテージデカール。クリアガラス越しに見える室内。そして水平基調のARB製アイアンバンパー。令和に登場した再再販モデルでありながら、1980年代のランドクルーザー70を思わせる仕様がどこか懐かしい。
オーナーのKA2HKさんは、以前はハイエース、その前にはランドクルーザー60にも乗っていたという。
家族が増えたことで60からハイエースへ乗り換えたが、「いつかまたランクルに乗りたい」という想いは消えなかった。
70の再再販モデルの抽選に申し込み、見事当選。しかし納車までは約1年。その長い待ち時間は、理想の70を思い描く時間でもあった。
「納車されるまで、ずっとどんなカスタムをしようか考えていました」。
そのテーマは最初から決まっていた。
“当時の70らしさ”である。
特に目をひくのが、ボディサイドのヘリテージデカール。
実はこれ、本来は海外で販売される70系”トゥルーピー”用として販売されているもの。1980年代から90年代初頭のランドクルーザー70をイメージしたレトロなデザインに惹かれ、海外サイトで購入したという。
もちろん、そのままではサイズが合わない。
一部を自らカットし、現行ボディへ自然に収まるよう加工して貼り付けた。
そして、もうひとつのこだわりがガラスだ。
最近のクルマではプライバシーガラスやスモークフィルムが当たり前。しかし、この70はあえてクリアガラスのまま。
「当時の70って、やっぱり素ガラスなんですよね」。
暑さやプライバシーを考えればフィルムを貼るほうが快適なのは間違いない。それでも「これは快適性じゃなくてロマンです」と笑う姿が印象的だった。
足元にはブラッドレー フォージド 匠を装着。
「鍛造だし、デザインも最高。これ以上のホイールはないと思いました」
流行ではなく、自分が納得できるものだけを選ぶ。だからこそパーツ選びには時間をかける。
ARB製のアイアンバンパーを選んだ理由も同じだ。
アイアンバンパーは数多くあるが、パイプが跳ね上がるデザインではなく、水平基調で落ち着いたデザインを探した結果、たどり着いたのがARBだった。
リアにはトラッシュバッグも装着。ゴミ袋としてだけでなく、薪や汚れたキャンプ道具を積むのにも重宝しているという。ミリタリーライクな雰囲気も、この70の世界観によく似合っていた。
この日、ランクルフェスへ参加した理由を尋ねると、「ランクルが1700台集まる空気感を感じたかった。みんながどんなカスタムをしているのか、実際に見たかったんです」と答えてくれた。
慎重にパーツを選ぶタイプだからこそ、実車を見ることが何より参考になるという。
最新パーツを並べるのではなく、80年代のランドクルーザー70が持っていた空気感を一つひとつ積み重ねていく。その積み重ねがあるからこそ、「なんだか懐かしい」と感じる一台に仕上がっていた。
ちなみにオーナーのKA2HKさん、富士スピードウェイで行われた「ランクルフェス」に青森から参戦。編集部調べでは、おそらく最も遠くからのエントリー。長旅お疲れ様でした!!







主要SPEC⚫️WHEEL:BRADLEY FORGED 匠(17×8.5)⚫️TIRE:YOKOHAMA・ジオランダー M/T G005(235/70)⚫️EXTERIOR:F=ARB⚫️SUSPENSION:30mmスペーサー 他
【LAND CRUISER FES JAPAN 2026】
開催日:2026年6月14日(日)
開催場所:富士スピードウェイ
PHOTO:秋元栄二郎


