
海外パーツもワンオフ加工も。妥協ゼロで追い続ける理想の250
「納得できなかったら、またやり直します」。
そう迷いなく話してくれたMYSさんのランドクルーザー250は、一目見ただけでも普通ではないことが伝わってくる。
HAMER(ヘイマー)のショートバンパーにSTEDI(ステディ)のLEDライト、37インチのジオランダーX-MT、そして迫力満点のパイプフェンダー。オーストラリアを中心とした海外ブランドのカスタムパーツで統一されたスタイルは、国内の250カスタムとはひと味違う存在感を放っていた。
しかし、この仕様が完成形というわけではない。
「まだまだやりたいことはあります。自分が納得するまで終わらないですね(笑)」。
実はこの250、オーナーにとって人生初めて購入したクルマでもある。
子どもの頃から父親が「いつかランクルに乗りたい」と話していたことがずっと心に残っていた。ランクルに憧れながらも家族の事情でステップワゴンを選んだ父。その姿を見て育ったMYSさんは、「自分でクルマを買うなら絶対にランクル」と決めていたそう。
ちょうど購入を考え始めたタイミングでランドクルーザー250がデビュー。ディーラーへ足を運び、自分の想いを担当スタッフへ伝えたことで抽選購入のチャンスを得ることができた。
「今でもその営業さんとは付き合いがあります。本当にいい出会いでした」。
ただ、当時はカスタムについてほとんど知識がなかった。
納車時はディーラーオプションのエアロを装着する程度で満足していたというMYSさん。しかしInstagramでカスタムされた250を目にし、クロスメンバーなどカスタムショップとの出会いをきっかけに、その価値観は一変する。
「これがやりたい」。
その瞬間からカスタムへの探究が始まった。
納車からまだ約1年。にもかかわらず、タイヤはすでに5セット目、ホイールは3セット目というから驚きだ。
サイズアップを重ね、満足したと思っても、また新しい理想が見えてくる。
現在装着する37インチタイヤも最終系ではないという。
「次は40インチを履きたいんですよ」。
その理想を実現するため、ボディリフトによる1インチアップを施工。さらに120mmワイドとなるパイプフェンダーは市販品では対応できず、自らワンオフ製作を選択した。
塩ビパイプをバーナーで曲げ、試作を繰り返すこと3回。ようやく自分が納得できる形へたどり着いた。
そして驚くのは装着パーツの調達方法だ。
HAMER、STEDI、TJMなどオーストラリアブランドのカスタムパーツを中心に構成されたこの250。現在は国内でも入手しやすくなったが、当初は現地メーカーへ直接連絡を取り、自ら輸入していたという。英語でやり取りを行い、関税を支払ってまで欲しいパーツを手に入れる。その行動力からも、このクルマへの熱意が伝わってくる。
取材していて印象的だったのが、「完成」という言葉が一度も出てこなかったことだ。
満足したら終わりではない。理想が見えたらまた挑戦する。その繰り返しこそが、この250の魅力なのだろう。
37インチでも終わらない。次は40インチ。その先にも、きっと新しい理想が待っている。そんな終わりなき挑戦が、このランドクルーザー250には詰まっていた。











主要SPEC⚫️WHEEL:Method Race Wheels メソッドホイール315(17×8.5)⚫️TIRE:ジオランダー X-MT G005(37×13.50R17)⚫️EXTERIOR:F=HAMER、パイプフェンダー=ワンオフ、ライトバー/バンパーライト=STEDI⚫️SUSPENSION:リフトアップ=Bullet 他
【LAND CRUISER FES JAPAN 2026】
開催日:2026年6月14日(日)
開催場所:富士スピードウェイ
PHOTO:秋元栄二郎

