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今日は何の日?

■オイルショックと排ガス規制強化の中で登場した5代目ブルーバード

1976年7月9日にデビューした日産5代目「ブルーバード(810型)」

1976(昭和51)年7月9日、日産自動車は人気大衆車「ブルーバード」の5代目(810型)を発売した。1970年代中盤のオイルショックや排ガス規制強化の対応を迫られる中、排ガス低減や低燃費に加えて、安全性能の強化やコスト低減などをテーマに登場したが、厳しい販売を強いられた。

小型乗用車のパイオニアとなった初代ブルーバード(310型)

1959年8月に誕生した初代「ダットサンブルーバード(310型)」

1950年代後半は、日本で本格的な自動車生産が始まった自動車黎明期。トヨタから1957年7月に初代「トヨペット・コロナ」がデビューし、それに対抗する形で1959年8月に日産の初代「ダットサン・ブルーバード」が誕生した。

初代ブルーバードは、セミモノコックボディで構成された親しみやすい丸みを帯びた4ドアセダンで、快適な室内空間、乗り心地を重視した足回り、日本初のユニサーボブレーキの採用などで、新世代の大衆車であることをアピールした。

パワートレーンは、最高出力34ps/最大トルク6.6kgmを発揮する1.0L、43ps/8.8kgmの1.2L 直4 SOHCの2種エンジンと3速MTの組み合わせで、駆動方式はFRである。

ライバルのコロナとは、市場を二分する熾烈な販売合戦“BC戦争”が繰り広げられたが、初代対決はブルーバードが圧倒。連続64ヶ月間にわたり小型乗用車トップに君臨するという輝かしいデビューを飾った。

スポーティな走りで大ヒットした3代目(510型)登場

1963年に登場した2代目(401型)「ブルーバード」

好調な初代ブルーバードに続いて、1963年に2代目(401型)がデビュー。初代のキープコンセプトで人気を継続したが、ライバルの新型コロナが巻き返してトップの座を奪われた。

3代目「ブルーバード(510型)」

首位奪回にために1967年7月に登場した3代目(510型)は、プラットフォームやエンジンなどを一新。高性能時代にふさわしいスーパーソニックラインと呼ばれるシャープなフォルムに、新開発の最高出力72ps/最大トルク10.5kgmを発揮する1.3L 直4 SOHC、92ps/13.2kgmの1.6L 直4 SOHCエンジンを搭載し、当時としては先進の4輪独立サスペンションなどを採用した革新モデルだった。

1967年7月にデビューした3代目「ブルーバード(510型)1600SSS」

特に、最高出力100ps/最大トルク13.5kgmの1.6L 直4 SOHC(SUツインキャブ仕様)エンジンを搭載したスポーツグレード「ブルーバード1600SSS」は、その俊敏な走りによって多くの若者を魅了。翌1968年には、さらにスポーティなクーペも追加されて510型ブルの人気は爆発、2代目でコロナに奪われた小型乗用車トップの座の奪回に成功したのだ。

ダットサンブルーバード 1600SSS:1970年 第18回東アフリカ・サファリラリー総合優勝車

また1600SSSは、優れた走りで国内外のレースを席巻。1970年には、サファリラリーで日本車として初めて総合優勝を飾り、日産とブルーバードの名を世界に知らしめ「ラリーの日産」の名声を獲得した。

排ガス規制に対応しながら安全性能を高めた5代目(810型)

4代目(610型)「ダットサンブルーバードU セダン 2000GTX」

1971年8月にモデルチェンジし4代目「ルーバードU(610型)」がデビュー。スポーティさをアピールした3代目(510型)から、4代目は高級路線へと変更したが、“サメブル”と呼ばれた精悍なフロントマスクが一般受けせず、3代目の人気を継続できなかった。

5代目(810型)「ブルーバードH/T 1800 SSS-E・S」
5代目(810型)「ブルーバードH/T 1800 SSS-E・S」

そして、再び首位奪回のために1976年7月のこの日にデビューしたのが、5代目「ブルーバード(810型)」である。ボディタイプは、4ドアセダン/2ドアハードトップが設定され、スタイリングは曲線基調のグラマラスなフォルムを受け継ぎながら、あえて斬新さを抑えてオーソドックスにまとめられた。

5代目「ブルーバード(810型)」のコクピット
5代目「ブルーバード(810型)」のフロントビュー

ボディサイズはやや拡大されたが、ホイールベースは先代と同一で、サスペンションは上級グレードがストラット式(フロント)/セミトレーリングアーム・コイル式(リア)による4輪独立懸架を踏襲する一方、下位グレードについてはリアが低コストのためにリジッド・リーフ式に変更された。

5代目「ブルーバード(810型)」搭載の1.8L L18E型エンジン
5代目「ブルーバード(810型)」搭載の2.0L L20E型エンジン

パワートレーンは、1.6L 直4 SOHCに加えて、最高出力105ps/最大トルク15.0kgm(キャブ)、115ps/15.5kgm(インジェクション)の1.8L 直4 SOHC、L20型 直6エンジンと、4速/5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFRが踏襲された。

一方で、全車に先進の衝撃吸収ボディや大型バンパー、衝撃吸収タイプのステリングコラムを採用。また、2重感知ELR式シートベルトを全車に標準装備、後席にも2点式シートベルトが設定されるなど、先進の安全性能がアピールポイントだった。

5代目810型「ダットサンブルーバード 1800SSS」

車両価格は、1.8L車で106.6万~128.4万円(セダン)/110.1万~131.9万円(クーペ)に設定。当時の大卒初任給は9万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約272万~328万円/281万~337万円に相当する。

1978年1月には、1.8L全車が“NAPS-Z(EGR+ツインプラグによる急速燃焼)”と称する排ガス低減システムによって昭和53年排出ガスに適合。5代目ブルーバードは、排ガス規制強化に苦しみながらも、排ガス低減とともに性能アップも達成した。

しかし、5代目ブルーバードも引き続き、小型車トップの座に返り咲くことなく、わずか3年余りで生産を終えた。

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5代目「ブルーバード」は、オイルショックや排ガス規制への対応とそれに伴う性能低下へ対策を最優先したモデルだった。一方で排ガス規制を乗り越えた1979年11月に登場した次期車6代目(910型)は、3代目(510型)の再来かと言われる大ヒットモデルになった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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