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今日は何の日?

■3代目シーマに車間自動制御システムを搭載

日産3代目「シーマ」の“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム”のためのフロントグリルに装着されたミリ波レーダー

1999(平成11)年7月6日、日産自動車は1996年6月にモデルチェンジした3代目「シーマ(YF33型)」に、日本車で初めて“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム”を搭載したモデルを発売した。3代目シーマは世界トップレベルの安全性を目指し、当該システムはそのひとつとして開発された。

1999年7月6日にデビューした”自動ブレーキ機能を持つ車間自動制御“を採用した日産3代目「シーマ」

一世を風靡したシーマだが人気に陰りが

1988年1に誕生した日産初代「シーマ」

初代「シーマ(FY31型)」は1988年1月に誕生した。高級セダンながらスタイリッシュなハードトップにすることで、スポーティさも兼ね備えたバブル時代に生まれたハイソカーを代表するモデルとなった。

1988年1に誕生した日産初代「シーマ」

車速感応式電子制御パワーステアリングや4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイグレードには電子制御式エアサスペンションを採用するなど当時の先進技術を採用。さらにインテリアについても、100%高級ウール素材が使われ、オプションで運転席メモリー機能や後席ヒーターシートも用意された。

パワートレーンは、当時最強レベルを誇る最高出力255ps/最大トルク35.0kgmを発揮する3.0L V6 DOHCインタークーラーセラミックターボ、200ps/26.5kgmの同NA(自然吸気)の2機種エンジンと、電子制御式4速ATの組み合わせ、駆動方式はFRだった。

シーマが登場した1980年代後半は、日本では空前のバブル景気の真っただ中で、シーマは400万~500万円と高価格でありながら、何と1年間で3万6000台以上が売れ“シーマ現象”という言葉が生まれた。

1991年8月にデビューした日産2代目「シーマ」

高級車市場に確固たる地位を築いたシーマだったが、1991年にバブル崩壊が起こり、市場がRV人気に押されるようになるとシーマの輝きは徐々に失われ、1991年8月にモデルチェンジした2代目(FY32型)は、初代のような勢いは徐々に薄れてしまった。

1991年8月にデビューした日産2代目「シーマ」

世界トップレベルの安全性を目指した3代目シーマ

1996年6月にデビューした日産3代目「シーマ」

3代目「シーマ(FY33型)」は、1996年6月にデビューした。3代目は、シーマ人気が右肩下がりとなる中で、“日産の新しい最高”をキャッチコピーとし、次元を異にする基本性能やクオリティを目指し、なかでも特に安全性能が強化されたことが特長だった。

日産3代目「シーマ」で採用されたゾーンボディ
日産3代目「シーマ」で採用されたサイドエアバッグ

ボディは、世界最高水準を謳う“ゾーンボディ(クラッシャブルゾーン+セーフティゾーン)”を採用。衝突を軽減する衝突吸収ボディ・高剛性キャビンを実現。その他にも、運転席&助手席SRSエアバッグにELR付シートベルト、ABS&V-TCSなども装備され、世界最高水準の安全性能が確保された。

日産3代目「シーマ」で採用されたトラクションコントロールシステム(V-TCS)

3代目シーマのスタイリングは、和をテーマにした従来のデザインから重厚な欧州車風に変貌。インテリアは、厳選した素材を使い、バーチャルビジョンメーター、世界初のバードビューナビ付マルチAVシステムなど上質かつ機能性が高められた。

日産3代目「シーマ」の油圧アクティブサスペンション

パワートレーンは、最高出力270ps/最大トルク38.4kgmを発揮する4.1L V8 DOHC、270ps/37.5kgmの3.0L V6 DOHC インタークーラーターボの2種エンジンと電子制御4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRと4WDが選べた。

日産3代目「シーマ」に搭載されたVH41DE型4.1L V8エンジン
日産3代目「シーマ」に搭載されたVQ30DET型3.0L V6ターボエンジン

車間自動制御システム搭載モデルを追加

翌1999年7月のこの日、3代目シーマに日本車初の“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム”搭載モデルが追加された。

日産3代目「シーマ」の“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム”のためのフロントグリルに装着されたミリ波レーダー

車間自動制御システムは、車両前部に設置されたミリ波レーダーからの車間距離、相対速度の情報より、スロットルとブレーキを自動制御して加速と減速を行ない、ドライバーが設定した車速を上限として車間距離を一定に保つシステムだ。ブレーキの自動制御による車間自動制御システムは、日本車では初めての採用である。

具体的には、先行車両の減速や自車前方への割り込みなどにより、車間距離が設定距離より短くなった場合は、自動的にスロットルを閉じて設定車間距離に戻るまで自車を減速。このとき、より大きな減速が必要な場合には、ドライバーに警告を発して自動的にブレーキもかける。

また、先行車両が車線変更した場合や自車の車線変更などによって車間距離が設定距離より長くなった場合は、スロットルを開けることにより設定車速(時速約50~100km/hの車速で設定可能)を上限に緩やかに加速し、再び先行車両との車間距離を設定した距離に保つように制御するのだ。

CMS(追突軽減ブレーキシステム)等テスト中のホンダ4代目「インスパイア」
2003年6月にホンダ4代目「インスパイア」に搭載されたCMS(追突軽減ブレーキシステム)

シーマで採用されたこのシステムは、先行車に近づくと減速や軽いブレーキを行なう現在のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)的な機能である。一方で、現在の衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)とほぼ同じ概念のシステムを世界で始めた採用したのは、2003年6月発売のホンダ「インスパイア」のCMS(追突軽減ブレーキシステム)とされている。

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インスパイアのCMSは、第一段階:警報のみで危険を告知。第二段階:軽い自動ブレーキ+シートベルトを軽く数回引き込む。第三段階:強い自動ブレーキ+運転席・助手席シートベルトを強く引き込む。という段階で構成され、衝突が避けられない領域で衝突速度を落として衝突時の被害を軽減することが目的とされている。
シーマの場合は、シートベルトとは連携せず、オートクルーズ制御の進化版として自動加減速して、運転負荷を軽減するのが主な狙いである点が異なる。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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