2026年4月の一部改良で、ノア/ヴォクシーで乗り出し価格550万円超も!?
国産ミドルサイズミニバンで圧倒的な人気を誇るトヨタ「ノア」、「ヴォクシー」。両モデルの月別の登録台数を足すと、ライバルであるホンダ「ステップワゴン」、日産「セレナ」の2倍以上になる。ノア、ヴォクシー単体でもそれぞれライバルを下回ることはあまりない。

2026年4月に一部改良を実施
2026年4月に一部改良を受けた現行ノア/ヴォクシーは、純ガソリン車が廃止され、ハイブリッド専用モデルになった。

ノアには、エアロデザインの「S-X」グレードが新たに設定され、フロントマスクのイメチェンやインテリアの質感向上などのほか、メーターディスプレイの拡大、前後ドライブレコーダーの設定、ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアを「S-G」に標準化するなどデザイン、装備の拡張を図っている。さらに、静粛性の向上やショックアブソーバーの減衰力を最適化することで、乗り心地の向上も図っている。4WDの「E-Four」は、ドライブモードセレクトに「SNOW EXTRAモード」が加わり、雪上での走破性も引き上げられた。

一方のヴォクシーもフロントマスクの刷新や17インチアルミホイールのデザイン変更、インテリアの意匠や質感向上などをはじめ、装備の充実化や走りのアップデートも先述したノアと同様の内容となっている。
一部改良としては比較的充実した内容になっていて、最新モデルのニーズは高いはずだ。一方でパワートレーンや先進安全装備、ミニバンの特徴であるシートアレンジなどは基本的に手はつけられていない(発表されていないアップデートがある場合はのぞく)。
一部改良後モデルの乗り出し価格は?

最新モデルの価格帯は、ノアが326万1500円〜430万9800円。ヴォクシーは、375万1000円〜438万200円。一部改良前の価格帯(2025年9月)は、ノアが283万300円〜414万9200円、ヴォクシーが324万6100円〜421万9600円だった。純ガソリン車が廃止されたことでエントリーグレードの価格も高くなったが、新旧のハイブリッド車で比較すると、実質的な値上げ幅は約8万〜16万円の範囲に収まっている。

一部改良による装備の充実化や質感の向上、走りのアップデートなどからすると、約8万〜16万円の値上げは妥当といえるかもしれない。一方でファミリーニーズがメインであり、物価高のいま、支出を少しでも抑えたいとなると、リセール(再販価値)がライバルよりも高いノア/ヴォクシーとはいえ、値上げが気になる方もいるはずだ。
一部改良後の乗り出し価格帯は、おおよそ370万〜560万円となる。なお、オプションは、下限はオプションを極限まで削った素のモデルから上限は最上位グレードに高額オプションをフルに盛った状態。ノア/ヴォクシーで乗り出し価格550万円超はさすがに高い……と感じる人も多いだろう。
現行90系を中古車で狙うなら

では、現行のノア/ヴォクシーを中古車でいま狙うならどうだろうか。2022年式、2023年式のガソリン車であれば、乗り出し価格200万円以下から走行距離2万km程度で280万円前後でも狙える(以下、2026年7月上旬時点の相場観)。イニシャルコストを抑えるのなら見逃せない選択肢だ。

ハイブリッドが欲しい場合も初期型の2022年〜2023年式の「S-G」が最も狙い目だ。中古車流通量が多く、快適装備や本革巻ステアリングなどの質感の面でもバランスがいい。「トヨタ・セーフティ・センス」などの先進安全装備も標準。最新モデルと比べると、「トヨタ・セーフティ・センス」の制御は少し古い。E‑Fourの制御も旧世代(SNOW EXTRAモードは未設定)だが、これくらいなら必要十分と感じる方も多いだろう。

ガソリン車の最新モデルを中古車で狙う手もある。2025年9月の一部改良後モデルがそれで、ガソリン車にも「ブラインドスポットモニター」や「安心降車アシスト」が「S-G」、「S-Z」に標準化されている。中古車流通量も増えつつあり、選択肢になる得る程度になっている。「S-G」は中古車価格帯は約280万〜330万円(乗り出し価格)で、「S-Z」は約300万〜360万円くらいとなっている。当時の新車価格帯よりも約50〜110万円程度お得といえるケースが多そうだ。
先代80系の狙い目は?

では、先代の80系までチェックするとどうだろうか? 後期型である2019年〜2021年式のガソリン車(2WD)のエアロ仕様であるノア「Si」、ヴォクシー「ZS」は、190万〜240万円前後、走行距離は3万〜6万km程度で十分な選択肢が揃っている。2019年1月の一部改良で「トヨタ・セーフティ・センス」の衝突被害軽減ブレーキに昼間の歩行者検知機能が加わり、「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ/静止物)」が設定されている。現行90系の先進安全装備には当然及ばないものの、基本的な装備は用意されている。

ハイブリッド車では、2019年〜2020年式(後期型)でノア「HYBRID Si」、ヴォクシー「HYBRID ZS」が狙い目だ。乗り出し価格の目安は、200万〜240万円前後で、走行距離4万〜7万km程度が多い。ガソリン車から10万円プラス程度で手に入る。純ガソリン車にはない「1500W・アクセサリーコンセント」も選択できる。

ただし、80系はアダプティブクルーズコントロール(ACC)ではなく、従来式の速度維持式(固定式)のクルコンになるほか、車線中央維持機能などはない。高速道路でこれらの機能を享受したいのであれば90系になる。
