RB26延命計画を始めるべし!

東名パワードが提案するオーバーホール&アップデート

RB26DETTを搭載する第二世代GT-Rも、最終モデルの生産終了から20年以上が経過した。ヘリテージパーツによって純正部品の供給は徐々に改善されているものの、シリンダーブロックやシリンダーヘッドといった主要部品の確保は、年々難しくなっている。

実際、東名パワードへオーバーホールで持ち込まれるエンジンの多くで、ヘッドやブロックにクラックが見つかるという。修正加工で再使用できるケースもあるが、損傷が大きければ再利用を断念せざるを得ない。中古エンジンを購入しても、分解後に使用不能と判明するケースも決して珍しくないそうだ。

だからこそ重要なのが、壊れてからではなく壊れる前のオーバーホールである。メタル焼き付きや異音などの症状が出てからでは修理範囲も広がり、貴重な純正部品へのダメージも避けられない。長くRB26を楽しむためには、コンディションが良いうちの点検・リフレッシュが理想と言える。

東名パワードのオーバーホール最大の特徴は、自社製パーツを知り尽くしたエンジニアが組み上げを担当することだ。温度管理された作業環境で各部のクリアランスを厳密に測定し、レース活動や長年のユーザーフィードバックで培ったノウハウを投入。単なる純正復元ではなく、より高い信頼性と耐久性を備えたRB26へと仕上げられる。

また、オーバーホールは強化パーツを導入する絶好のタイミングでもある。鍛造ピストンやH断面コンロッド、大容量オイルポンプなどを組み込めば、将来的なパワーアップにも余裕を持って対応可能。純正部品の供給不安を見据え、東名パワードではシムなどの補修部品も独自に製作し、RB26の維持を支えている。

鍛造ピストン

熱膨張を考慮した樽型プロフィールとピンボスオフセットを採用。シール性と耐久性を高めながら、スムーズな回転フィールを実現する東名パワードの定番アイテムだ。86.2φ、86.5φ、87φ、87.5φを設定し、それぞれリセス付き/なしをラインアップする。

H断面コンロッド

SNCM439材を採用した高強度H断面コンロッド。軽量化と高剛性を両立し、高回転域での安定性を向上させる。RB28化に対応した専用モデルも用意されている。

RB28用クランクシャフト

専用ストロークと8カウンターウェイトを採用し、回転バランスを最適化。大排気量化と高回転域での安定性、レスポンスを高次元で両立する。

バルブガイド&シートリング

リン青銅製バルブガイドとベリリウム銅合金製シートリングを設定。熱伝導性を高めることでバルブ周辺の熱を効率良く逃がし、高出力・高回転仕様に対応する。打ち替えやシートリング加工にも対応可能だ。

ハイフローバルブ(開発中)

純正サイズのままビッグバルブ級の吸排気性能を実現する新開発パーツ。傘部形状の最適化と細軸ステムによって流量を向上させ、ガイド加工なしで吸排気効率アップを狙える。

大容量オイルポンプ

高回転域で不足しがちな油圧・油量を安定供給。サーキット走行だけでなく、長期的なRB26の保護という意味でも導入価値は高く、オーバーホール時の装着率も高い人気アイテムだ。

フューエルポンプ

純正ポンプの高騰や経年劣化に対応するアップグレードモデル。255L/hと350L/hの2種類を用意し、ノーマルから高出力仕様まで幅広く対応する。

ウォーターコネクター

腐食や経年劣化が進みやすいウォーターコネクターを純正同等仕様で補修パーツ化。メッキ処理によって耐久性も向上させている。

バンジョーボルト

ターボ冷却水ライン用の補修部品。SCM435材を採用し、三価クロメート処理によって耐久性と耐食性を高めた。

左:冨田さん/右:里井さん

「当社で組み上げたエンジンは『静かでモーターみたい』と言っていただくことがあります。クリアランス管理や加工精度はもちろんですが、自社で設計・開発したパーツを自社で組み込めることも、大きな強みだと考えています」と東名パワード代表の里井さん。

今やRB26は、単なる旧型エンジンではなく”守るべき資産”だ。だからこそ、壊れてから修理するのではなく、元気なうちにリフレッシュとアップデートを実施することが重要。その一歩が、この先10年、20年とRB26を楽しみ続けるための最善策と言えるだろう。

●問い合わせ:東名パワード TEL:042-795-8411

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