2026年6月の軽二輪・小型二輪販売台数
| 排気量区分 | 6月販売台数 | 前月販売台数 | 前月比 | 前年同月販売台数 | 前年同月比 |
| 軽二輪(126〜250cc) | 5,967台 | 4,917台 | 121.4% | 6,114台 | 97.6% |
| 小型二輪(251cc以上) | 9,249台 | 7,821台 | 118.3% | 9,144台 | 101.1% |
| 合計 | 15,216台 | 12,738台 | 119.5% | 15,258台 | 99.7% |
2026年6月は、軽二輪と小型二輪の両区分で前月から販売台数が増加した。軽二輪は前月から1,050台、小型二輪は1,428台増えており、合計では前月から2,478台増加し、前月比119.5%となった。
ただし、前年同月との比較では動向が分かれている。軽二輪は147台減少した一方、小型二輪は105台増加した。小型二輪の増加が軽二輪の減少をほぼ補ったことで、両区分の合計では前年同月比99.7%となった。
軽二輪は5,967台、前年同月比97.6%
2026年6月の軽二輪新車販売台数は5,967台だった。前月の4,917台から1,050台増加し、前月比は121.4%となった。一方、前年同月の6,114台からは147台減少し、前年同月比は97.6%だった。
メーカー別の販売台数は以下のとおりだ。
| メーカー区分 | 販売台数 | 前月比 | 前年同月比 |
| ホンダ | 2,294台 | 100.7% | 72.3% |
| ヤマハ | 1,623台 | 151.7% | 155.3% |
| カワサキ | 949台 | 146.5% | 121.7% |
| スズキ | 609台 | 103.6% | 91.6% |
| その他 | 492台 | 148.2% | 109.1% |
| 合計 | 5,967台 | 121.4% | 97.6% |
前年同月との比較では、ホンダが879台、スズキが56台減少した。一方、ヤマハは578台、カワサキは169台、「その他」は41台増加している。
増加した3区分の合計788台が、ホンダとスズキの減少分935台の大部分を補ったことで、軽二輪全体の減少幅は147台に抑えられた。
ホンダは前年同月比72.3%、前年の高水準が影響か
軽二輪で最も販売台数が多かったのは、2,294台を販売したホンダだ。ただし、前年同月の3,173台からは879台減少し、前年同月比は72.3%にとどまった。
ホンダは2025年1月30日に、一部仕様を変更したRebel 250を発売した。3月13日にはHonda E-Clutchを搭載したRebel 250 E-ClutchとRebel 250 S Edition E-Clutchを投入し、PCX160についても2月6日に外観を一新したモデルを発売している。
比較対象となる2025年6月のホンダは3,173台で、前年同月比110.2%だった。主要な軽二輪モデルの商品改良後にあたり、前年の販売水準が比較的高かったことが、2026年6月の前年同月比を押し下げた可能性がある。
ヤマハは155.3%、YZF-R25の新モデルが追い風か




ヤマハの販売台数は1,623台で、前月から553台、前年同月から578台増加した。前年同月比155.3%は、国内4メーカーのなかで最も高い。
ヤマハは2026年5月28日に、YZF-R25の2026年モデルを発売した。ブルー、ブラック、ライトグリーンの3色を設定したほか、同年2月には創立70周年記念モデルも投入している。
YZF-R25の新モデルが発売された直後の6月に、ヤマハの販売台数が前月と前年同月を大きく上回ったことから、同モデルの投入が販売を後押しした可能性がある。
ただし、メーカー別販売台数の車種別内訳は公表されていないため、ヤマハの増加をYZF-R25だけに帰属させることはできない。
カワサキは121.7%、用品クーポンも販売を後押しか

カワサキの販売台数は949台で、前月比146.5%、前年同月比121.7%となった。前月からは301台、前年同月からは169台増加している。
カワサキは2026年5月15日から7月31日まで、KLX230 SHERPA、W230、MEGURO S1、KLX230SM、Ninja ZX-25R SEなどを対象に、最大5万円分の用品クーポンを進呈するキャンペーンを実施していた。
キャンペーン開始後にあたる6月の販売台数が前月と前年同月の両方を大きく上回ったことから、用品購入時の負担を抑える販売施策が需要を後押しした可能性がある。
ただし、カワサキについても車種別販売台数は公表されていないため、キャンペーンの効果を販売増加の直接的な原因と断定することはできない。
小型二輪は9,249台、前年同月比101.1%
251cc以上の小型二輪には、普通自動二輪免許で運転できる400ccクラスから、大型自動二輪免許が必要となるモデルまでが含まれる。
2026年6月の小型二輪新車販売台数は9,249台だった。前月の7,821台から1,428台増加し、前月比は118.3%。前年同月の9,144台も105台上回り、前年同月比は101.1%となった。
メーカー区分別の販売台数は以下のとおりだ。
| メーカー区分 | 販売台数 | 前月比 | 前年同月比 |
| その他 | 3,092台 | 151.3% | 100.3% |
| ホンダ | 2,492台 | 110.8% | 119.9% |
| カワサキ | 2,119台 | 108.3% | 94.5% |
| ヤマハ | 925台 | 96.7% | 80% |
| スズキ | 621台 | 101% | 106.7% |
| 合計 | 9,249台 | 118.3% | 101.1% |
「その他」は単一メーカーの販売台数ではなく、ホンダ、スズキ、ヤマハ、カワサキ以外の銘柄を合算した区分である。
2026年6月の「その他」は3,092台で、小型二輪市場の33.4%を占めた。前月比は151.3%、前年同月比は100.3%となっている。
国内4メーカーのなかでは、2,492台を販売したホンダが首位だった。カワサキが2,119台で続き、ヤマハは925台、スズキは621台となった。
ホンダは119.9%、E-Clutch搭載モデルなどが販売を後押しか


ホンダの販売台数は2,492台で、前月から242台、前年同月から413台増加した。前年同月比119.9%は、国内4メーカーのなかで最も高い。
ホンダは2026年5月21日にCBR400R E-Clutch、6月18日にNX400 E-Clutchを発売した。
Honda E-Clutchは、発進、変速、停止時のクラッチ操作を電子制御するシステムである。シフトペダルによる変速操作を残しながら、クラッチレバーを操作する負担を軽減できる点が特徴となっている。
NX400 E-Clutchは6月後半の発売であるため、同月の販売台数への影響は限定的だったとみられる。一方、5月に発売されたCBR400R E-Clutchについては、発売後の登録が6月の販売台数に一定程度反映された可能性がある。
また、ホンダは2025年8月28日にGB350とGB350 S、同年10月31日にGB350 Cの改良モデルを発売している。2025年6月時点では販売されていなかった仕様がラインアップに加わったことも、ホンダの販売を支えた要因のひとつとして考えられる。
ただし、車種別販売台数は公表されていないため、ホンダの増加をE-Clutch搭載モデルやGB350シリーズだけに帰属させることはできない。
スズキは106.7%、新型車によるラインアップ拡充も追い風か
スズキの販売台数は621台で、前月から6台、前年同月から39台増加した。増加幅は小さいものの、国内4メーカーではホンダとともに前年同月を上回っている。
スズキは2025年10月8日に398ccのDR-Z4SとDR-Z4SMを、2026年1月30日には775ccのGSX-8TとGSX-8TTを発売した。
いずれも2025年6月時点では国内販売されていなかったモデルであり、新型車によるラインアップの拡充が販売を支えた可能性がある。
ただし、スズキについても車種別の販売台数は公表されていないため、各モデルの寄与度を確認することはできない。
カワサキとヤマハは前年同月を下回る
カワサキの販売台数は2,119台で、前年同月比94.5%だった。前年同月からは124台減少したものの、前月比は108.3%となっており、5月からは163台増加している。
そのため、前年同月を下回ったというだけで、6月の販売そのものが低調だったとは言い切れない。
ヤマハの販売台数は925台で、前月比96.7%、前年同月比80.0%となった。前月からは32台、前年同月からは231台減少しており、国内4メーカーでは唯一、前月と前年同月の両方を下回った。
ただし、車種別販売台数やモデルごとの供給状況は公表されていないため、特定の車種や要因によって販売が減少したと判断することは難しい。
今後はXSR155と新型400ccモデルの動向に注目



軽二輪では、ヤマハが新型XSR155 ABSを2026年6月30日に発売した。6月最終日の発売だったため、同月の販売台数への影響は限定的とみられ、本格的な動きは7月以降の統計に表れる可能性がある。
YZF-R25に続く新型車の投入によって、ヤマハが6月の販売水準を維持できるかに注目したい。
小型二輪では、ホンダが新型CB400 SUPER FOUR E-Clutchを8月21日、CBR400R FOUR E-Clutchを9月18日に発売する。いずれも新設計の399cc直列4気筒エンジンとHonda E-Clutchを採用したモデルであり、400ccクラスの新たな選択肢となる。
XSR155や新型400ccモデルの受注が、今後の販売台数にどこまで反映されるかによって、軽二輪・小型二輪のメーカー別動向はさらに変化する可能性がある。
各モデルが発売直後の需要にとどまらず、継続的に選ばれるかが、今後の軽二輪・小型二輪の販売動向を見るうえでの注目点となる。



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