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今日は何の日?

■マイナーチェンジでブラッシュアップした100系ランドクルーザー

2002年8月5日にマイナーチェンジしたトヨタ「ランドクルーザー100系」

2002(平成14)年8月5日、トヨタは本格クロカン4WD、100系「ランドクルーザー」をマイナーチェンジした。改良項目は、ギア比可変ステアリングシステムや5速Super ECTの採用、内外装の変更などで、快適性や安全性、燃費の向上などが実現された。

本格クロカン4WDとして王道を歩むランドクルーザー

1951年に誕生した「トヨタジープ BJ型」

「ランドクルーザー」のルーツは、1951年に自衛隊の前身である警察予備隊が使う制式車両の入札のために試作した小型4輪駆動車「トヨタBJ型」まで遡る。BJは、1954年から「ランドクルーザー」と名乗り、ここから実質的なランドクルーザーの歴史が始まった。

初代のランドクルーザー(BJ型)は、小型トラックSB型用のシャシーを4WD用に改造し、これに最高出力82psを発揮する3.4L 直6 OHVガソリンエンジンを搭載、1953年から国家警察に採用されて量産を開始した。

1955年11月に発売された2代目、20系と呼ばれるトヨタ「ランドクルーザー FJ25L型」(画像は1957年式)
1955年に登場した20系トヨタ「ランドクルーザー」
1960 年に登場した40系トヨタ「ランドクルーザー」

ランクルは、その後北米を中心とした本格的な海外進出を見据えて、1955年に「ランクル20系」に進化し、武骨なジープスタイルから洗練されたスタイルに変貌した。さらに1960年に登場した「40系」は、米国のみならず世界中でその耐久信頼性の高さが認められ、本格クロカン4WDとしての地位を確立し、24年間にわたり生産されたロングセラーモデルとなった。

1967年にデビューして長く世界中で愛用されたトヨタ「ランドクルーザー55系」
1980年に登場したトヨタ60系「ランドクルーザー FJ60V型」(画像は1981年式)

1967年には、海外で4WD車がRVとして人気を獲得するようになったため、40系と棲み分けするかたちで「55系」が登場し、本格ワゴンとして実用性とともに快適性が向上した。55系の後継として1980年に登場したのが「60系」であり、乗用車テイストの新たな路線を開拓。1989年には、オフロード性能を維持しつつ、オンロードでも快適性を向上させた「80系」が登場した。

1985年にデビューしたトヨタ「ランドクルーザー70系(ワゴン)」
1984年にデビューしたトヨタ「ランドクルーザー70系」

キング・オブ・4WDを謳って登場した100系

1998年にデビューしたトヨタ100系バン「ランドクルーザー VXリミテッド」

「80系」に続いたのが、1998年1月に“キング・オブ・4WD”を謳って登場した「ランクル100系」である。100系は高級な大型SUVが人気の米国市場や中東市場を意識して、「レンジローバー」や米国のフルサイズSUVをライバルとして開発された。

1998年にデビューしたトヨタ100系「ランドクルーザー VXリミテッドGセレクション」のリヤビュー

日本仕様のラインナップは、3ナンバーのワゴン系と1ナンバーのバン系で構成。スタイリングは、後付けオーバーフェンダーをやめ、フェンダーラインそのものでボリューム感を演出し、室内幅は70mm拡大した。

1998年にデビューしたトヨタ100系ワゴン「ランドクルーザー VXリミテッドGセレクション」のインテリア
1998年にデビューしたトヨタ100系バン「ランドクルーザー VXリミテッドGセレクション」のインテリア

パワートレーンは、ワゴン系に最高出力235ps/最大トルク43.0kgmを発揮する4.7L V8 DOHC、バン系に205ps/44.0kgmの4.2L 直6 SOHCインタークーラーディーゼルターボエンジンの2種エンジンと、4速ATおよび5速MT(バン系のみ)の組み合わせ。駆動方式は、センターデフ式のフルタイム4WDが採用された。

1998年にデビューしたトヨタ100系「ランドクルーザー」に搭載されたエンジン。上がガソリンV8、下が4.2Lディーゼルターボエンジン
1998年にデビューしたトヨタ100系「ランドクルーザー」に搭載された2.7L V8 2UZ-FE型エンジン
1998年にデビューしたトヨタ100系「ランドクルーザー」に搭載された4.2L 直6 1HD-FTE型エンジン

その他にも足回りについては、フロントがダブルウィシュボーン式の独立となり、ロードホールディング性や乗り心地が格段に向上。さらに、路面状況に合わせて車高を変更する車高調整機構AHC(アクティブハイトコントロール)、ダンパー減衰力を自在に変化させるスカイフックTEMSがオプション設定された。

トヨタ100系「ランドクルーザー」に搭載されたAHCシステム構成図
トヨタ100系「ランドクルーザー」に搭載されたスカイフックTEMS概念図

ガソリンワゴン車の車両価格は、372.6~443.0万円に設定された。

マイナーチェンジで商品力強化、VGRSなどを装備

2002年8月のこの日、「ランドクルーザー100系」のマイナーチェンジが行なわれた。

2002年8月5日にマイナーチェンジしたトヨタ「ランドクルーザー100系」
2002年8月5日のマイナーチェンジしたトヨタ「ランドクルーザー ワゴン シグナス100系」

まずエクステリアについては、ダークシルバー塗装を施した3本バーのフロントグリルを装着。新たにデザインされたバンパーやリアコンビランプ、アルミホイールの採用で、幅広でタフなイメージを強調。インテリアは、インストルメントパネルとセンタークラスターを、縦に3分割(シグナスは上下2分割)した新しいデザインが採用された。

VGRS(Variable Gear Ratio Steering:ギア比可変ステアリングシステム)

機能面で注目されたのは、VGRS(Variable Gear Ratio Steering:ギア比可変ステアリングシステム)の採用だ。走行速度に応じてハンドル操作量とタイヤの切れ角を変化させ、状況に応じた操舵応答性ができる。さらに、夜間の視界をサポートする“ナイトビュー”も採用。こちらは、夜間走行時にヘッドランプの光が届かない前方の歩行者などへ近赤外線を投光し、カメラで撮影した映像をヘッドアップディスプレイに投影する仕組みである。

夜間の視界をサポートする「ナイトビューシステム」概要

パワートレーンについては、可変ノズル式ターボチャージャー、スワールコントロールバルブなどを採用して低速域でのトルクを高め、さらに5速AT(Super ECT)に変更され、燃費向上が達成された。

ガソリンワゴン車の車両価格は、380.0~550.0万円に設定された。

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ランドクルーザー100系は、ランドクルーザーの中では大型でラグジュアリーなクロカン4WDであり、マーケットは日本よりも米国や中近東が中心だった。そのため、このマイナーチェンジでは、マルチパーパスな乗用車的な先進技術を積極的に採用したのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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