やっぱり悪路はバギーが最強?

©2026 HACIEDA PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』などで映画ファンにはおなじみの監督ガイ・リッチーが、『アンジェントルメン』などで組んだヘンリー・カヴィルと、『コヴェナント/約束の救出』で組んだジェイク・ギレンホールを同時招集。

そこに『ベイビー・ドライバー』でブレイクしたエイザ・ゴンザレスと、『ゴーン・ガール』の怪演で世界を震え上がらせたロザムンド・パイクが加わり、ヒリヒリとした頭脳戦と緻密なアクションを繰り広げる最新作『グレイ・ミッション』が完成しました。

ひとクセあるアウトローたちによる緊張感のある群像劇と、軽妙でスタイリッシュな演出のもとスピーディに伏線回収をしていくガイ・リッチー作品の特徴は、本作でも顕著。しかも今回は、クセモノたちの脅し合い・化かし合いを、まるで特大案件のプレゼンかのようにサクサクと見せつけてくれます。

©2026 HACIEDA PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
©2026 HACIEDA PRODUCTIONS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

一歩間違えば、あるいは相手に飲み込まれれば、文字通り“最悪の結果”が待ち受けているハイリスク・ハイリターンなつば迫り合い。派手なアクションをあえて後半まで温存しつつ、「計画」パートをポップな映像演出で分かりやすく、かつジットリとスリリングに描き切る手腕は、さすがとしか言いようがありません。

「10億ドルの奪還」という天文学的な金額の重みと厄介さを、しっかり観客に実感させていく見事な構成。大金を動かすための“陽動”から最適ルートの“予行演習”を重ね、満を持して引きずり出されるターゲット……そこで大活躍するのが、用途に応じた多種多様な車たちの存在です。

ジープ ラングラー・アンリミテッド

街から渓谷まで忙しく動き回るギレンホール演じるブロンコが乗るのは、ジープのラングラー・アンリミテッドCRD(2007年式)。かたやカヴィル演じるシドは頭脳戦担当ながら、ミッションのためなら2020年式のランドローバー・ディフェンダーを平気でキズものにします。そしてターゲットである悪の大富豪サラザールが乗るのは1000万円級のメルセデス・ベンツVクラスで、うなるほどの資産持ちであることを印象づけます。

ポラリス社製バギーRZR
ランドローバー・ディフェンダー

とはいえ本作でもっとも活躍するのは2台のポラリス社製バギー、RZR TURBO R。悪路をザクザクと走破し、いざというときはクライアントを乗せて走ることもできるバギーは、本作の「計画は超大事」「冷静かつ大胆に」というテーマをもっとも体現した四輪車と言えるでしょう。

そして物語のラスト、スペインらしくメルセデス・ベンツのスプリンターを使用した真っ黄色の救急車が見せる“予想外の活躍”には、思わずニヤリとしてしまうこと間違いなしです。

『グレイ・ミッション』公式サイト:https://greymission.jp/