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BMW iX

BMW iXとは

BMW iXは2025年にマイナーチェンジを受け、日本ではxDrive60 M SportとM70 xDriveという2つの仕様をラインナップ。
BMW iXは2025年にマイナーチェンジを受け、日本ではxDrive60 M SportとM70 xDriveという2つの仕様をラインナップ。

「BMW iX」は、BMWが次世代のバッテリー電気自動車(BEV)として開発し、2021年に登場した大型SUVである(BMWでは「スポーツ アクティビティ ビークル」=SAVと呼ぶ)。既存のエンジン搭載車をEV化したモデルではなく、電気自動車専用のアーキテクチャーを採用していることが大きな特徴だ。大型リチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、前後にモーターを配置した4輪駆動システムを採用する。

日本では2025年9月に一部改良モデルが発表され、内外装を刷新するとともに、航続距離や走行性能を向上させた。現行ラインナップは「BMW iX xDrive60 M Sport」と、高性能なMパフォーマンスモデル「BMW iX M70 xDrive」で構成される。

BMW iXの外観・内装

BMW iXの外観は、大型SUVの力強さとBEVらしい先進性を組み合わせたデザインが特徴だ。内装もシンプルかつ先進的な意匠を基調に、素材使いや細部の仕立てによって上質感を演出している。

外観:大型グリルと縦型ライトが特徴

BMW iXは、大型のキドニーグリルを中心に大胆さとエレガントさを併せ持つ特徴的なフロントデザインを採用する。現行モデルではバンパーのデザインを変更するとともに、各所にブラックのパーツを配置することで従来以上にスポーティな印象を強めた。さらに、縦型4灯のデイタイムランニングライトや、キドニーグリルの輪郭を光で際立たせる「BMWアイコニックグロー」を採用。大型SUVらしい存在感を保ちながら、よりシャープで先進的な表情に仕上げられている。

内装:先進性とスポーティさを融合

BMW iXのインテリアはシンプルで先進的なデザインを基調に、現行モデルではMスポーツインテリアによってスポーティな要素を強めている。ステアリングホイールやエアコンの吹き出し口には、M専用のダークシルバーのアクセントを配置。インストルメントパネルにはスリムなBMWカーブドディスプレイを採用し、BMWヘッドアップディスプレイとともにドライバーの視認性にも配慮している。新設計のMマルチファンクションシートには、ヴェガンザと上質なマイクロファイバー素材を採用。サイドサポートを強化することで、ホールド性も高めている。

BMW iXのサイズ

BMW iXは全長約5m、全幅約2mに達する大型SUVで、堂々としたボディサイズと室内や荷室のゆとりあるスペースが特徴だ。一方、日本の道路や駐車環境では、取り回しにはある程度の慣れが求められるだろう。

ボディサイズ:全長約5mの大型SUV

BMW iXのボディサイズはxDrive60 M SportとM70 xDriveで共通で、全長4965mm、全幅1965mm、全高1695mm、ホイールベース3000mm。最低地上高は200mm、最小回転半径は6.0m。全幅が2m近いため、駐車場では車幅制限や乗り降りのスペースに注意が必要だ。「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)」が装備されるが、最小回転半径6.0mという数値からも狭い道路や駐車場では取り回しにある程度の余裕が求められる。

室内スペース:フラットな床で後席も広々

電気自動車専用設計によってセンタートンネルをなくし、前後席とも開放感のある室内を実現している。特に後席はBMWが「上質なラウンジのような空間」と表現する、ゆとりを重視した設計だ。フラットなフロアは後席中央を含めた足元の自由度にも寄与する。荷室容量は通常時500Lで、後席を折りたためば最大1750Lまで拡大できる。

BMW iXの走行性能・燃費性能

BMW iXはピュアEVとして設計された。
BMW iXはピュアEVとして設計された。

BMW iXは前後2基のモーターによる4輪駆動を採用。「燃費」に代わるエネルギー効率の指標として、BEVでは一般的な交流電力量消費率(電費)と一充電あたりの走行距離を整理した。

走行性能:544PSから659PSを発揮

xDrive60は前後2基のモーターからシステム合計最高出力400kW(544PS)、最大トルク765Nmを発生し、0-100km/h加速は4.6秒。M70 xDriveはリヤに搭載された高性能モーターによってシステム合計最高出力は485kW(659PS)、最大トルクは1015Nmに達する。さらにローンチコントロール作動時には最大トルクが1100Nmまで引き上げられ、0-100km/h加速は3.8秒となる。

燃費性能:一充電で最大723km

xDrive60の交流電力量消費率は176Wh/kmで、一充電あたりの航続距離はWLTCモードで723kmとされている。なお、市街地172Wh/km、郊外168Wh/km、高速道路185Wh/kmと公表されている。ハイパワーのM70 xDriveの場合、航続距離は602km。いずれも111.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しており、長距離移動にも対応できる航続性能を備える。

BMW iXの購入価格・維持費

ガソリン代に加え、オイルなどエンジン搭載車には必須のコストがかからないのもBEVの特徴。
ガソリン代に加え、オイルなどエンジン搭載車には必須のコストがかからないのもBEVの特徴。

BMW iXの購入価格は1500万円台からと高額だが、ガソリンを使用しないBEVならではの維持費上のメリットもある。購入時には車両価格だけでなく、充電環境やタイヤなどの消耗品コストも考慮したい。

購入価格:1500万円台から

2026年8月現在のBMW iX xDrive60 M Sportのメーカー希望小売価格は約1500万円から、M70 xDriveはおよそ2000万円に設定されている。オプションによって変わるため、実際の販売価格や装備についてはBMW正規ディーラーで確認したい。

維持費:BEVならではの特徴

BMW iXは電気自動車のためガソリン代は不要で、エンジンオイルやオイルフィルターなどの交換も必要ない。一方、実際の充電コストは自宅での充電か公共充電設備を使用するか、さらに自宅で契約する電力プランなどによって異なる。また、車両重量が2.5tを超える重量級であると同時に大径ホイールを装着するため、特にタイヤ交換などでは相応の費用を見込んでおく必要がある。以下は新車購入の場合の目途。

区分項目年間費用(円)備考
税金・保険自動車税2万5000BEVの自動車税は排気量1000cc以下の区分で通常の年額は25000円。さらにグリーン化特例により新車登録翌年度は軽減。
重量税0エコカー減税の対象となり、新車購入時は免税。
自賠責88252年分1万7650円
任意保険車両保険に加入するか等の条件によって大きく異なる
メンテナンスオイル0
タイヤ10万4年で交換と想定
消耗品随時ブレーキパッド/フルード等の交換・整備費用。
日常費用燃料(電気)電気代は充電場所や契約内容によって異なる。
駐車場条件によって異なる。
合計約20万〜注)税金・自賠責保険料以外はすべて概算

BMW iX モデル解説

現在、日本で販売されるBMW iXは「xDrive60 M Sport」と「M70 xDrive」の2種類。どちらも前後2モーターによる4輪駆動だが、性能やキャラクターには違いがある。

BMW iX xDrive60 M Sport

BMW iX xDrive60 M Sportは、前輪用に最高出力190kW(258PS)、後輪用に230kW(313PS)のモーターを搭載する4輪駆動モデル。システムトータル最高出力は400kW(544PS)、最大トルク765Nmで、0-100km/h加速は4.6秒を実現する。

111.5kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、一充電走行距離はWLTCモード723km。交流電力量消費率は176Wh/kmで、性能と航続距離を高いレベルで両立している。

現行モデルではBMW iXとして初めてMスポーツパッケージを採用。新しいバンパーやブラックのエクステリアパーツに加え、室内にもMスポーツインテリアやMマルチファンクションシートを採用。従来以上にスポーティなキャラクターが与えられた。

発表2021年(現行xDrive60 M Sportは2025年)
全長/全幅/全高/ホイールベース4965/1965/1695/3000mm
パワートレイン前後2モーター(交流同期電動機)
総電力量111.5kWh
最高出力:前/後190kW (258PS)/8000rpm
230kW (313PS)/8000rpm
最大トルク:前/後365Nm/0~5000rpm
400Nm/0~5500rpm
システム合計400kW (544PS)
765Nm
駆動方式2モーターAWD
車両重量2530kg
0→100km/h加速4.6秒
最高速度200km/h

BMW iX M70 xDrive

M70 xDriveは、BMW iXの走行性能をさらに高めたMパフォーマンスモデルである。前輪に装着されるモーターはxDrive60 M Sportと同一スペックだが、後輪用には最高出力360kW(489PS)のハイパワーモーターを搭載し、システム合計最高出力は485kW(659PS)、最大トルクは1015Nmに達する。ローンチコントロール作動時には最大トルクが1100Nmまでアップし、0-100km/h加速を3.8秒で達する。

一充電あたりの走行距離は602km。xDrive60より航続距離は短くなるものの、大型高級SUVとしての快適性と、Mパフォーマンスモデルならではの圧倒的な動力性能を組み合わせたモデルといえる。

発表2021年(現行M70 xDriveは2025年)
全長/全幅/全高/ホイールベース4965/1965/1695/3000mm
パワートレイン前後2モーター(交流同期電動機)
総電力量111.5kWh
最高出力:前/後190kW(258PS)/8000rpm
360kW(489PS)/13000rpm
最大トルク:前/後365Nm/0~5000rpm
650Nm/0~5500rpm
システム合計485kW (659PS)
1015Nm (1100Nm)
駆動方式2モーターAWD
車両重量2610kg
0→100km/h加速3.8秒
最高速度250km/h

BMW iXの新車・中古車価格

大型SUVだけあって、荷室容量も十分なサイズが確保されている。
大型SUVだけあって、荷室容量も十分なサイズが確保されている。

BMW iXの新車価格は、xDrive60 M Sportが1516万円(税込)から、M70 xDriveが1990万円からに設定されている。中古車では2021年に登場した前期型のxDrive40やxDrive50、M60なども選択肢となる。2026年8月下旬時点では、中古車の価格帯はおおむね500万円から1000万円。新車に比べれば購入しやすい価格帯だが、BEVの中古車を選ぶ場合は年式や走行距離だけでなく、高電圧バッテリーの保証内容や車両の整備履歴なども確認しておきたい。

 新車価格中古車価格
BMW iX xDrive60 M Sport1516万円~500万~1000万円 (xDrive40, xDrive50, M60)
BMW iX M70 xDrive1990万円~

BMW iXについて多い質問

以下では、BMW iXについて多い質問・疑問に回答する。

Q:BMW iXは自宅でも充電できる?

BMW iXは自宅での普通充電に対応している。EV充電用コンセントがある場合は、付属の普通充電用車載ケーブルを接続して最大3kWで充電できる。また、BMW純正の家庭用充電器「BMW Wallbox」を使用すれば最大8kWでの充電が可能だ。BMW Wallboxは屋内外に設置でき、専門スタッフによる設置サービスも用意されている。自宅に充電設備がない場合でも、BMW Chargingの公共充電ネットワークなどを利用できる。

Q:BMW iXのバッテリー保証は?

BMW Japanでは、BMW iXを含む電気自動車の駆動用ハイボルテージ・リチウムイオン・バッテリーに、新車登録日から8年間または走行距離16万kmまでの長期保証を設定している。バッテリーの寿命は使用状況によって異なるが、BMWでは日常的な充電レベルをおおむね10~80%に保つことを推奨している。長期間保有する場合や中古車を検討する際には、保証期間と走行距離の残りを確認しておきたい。

Q:BMW iXはV2HやV2Lに対応する?

BMW iXは、V2H(Vehicle to Home)とV2L(Vehicle to Load)に対応する。V2Hは車載バッテリーに蓄えた電力を家庭用電源として利用する機能。V2Lは、電気機器へ給電するしくみ。いずれもCHAdeMOに専用機器を接続して使用する。ただし、BMWではV2Hによる家庭への給電とV2Lによる電気機器の利用を、災害などによる停電時に限定している。

BMW iXの購入方法

BMW iXの新車は全国のBMW正規ディーラーで購入でき、BMW公式ウェブサイトでは見積りシミュレーションや新車在庫の検索もできる。中古車を検討する場合は、一般の中古車販売店に加えてBMW認定中古車も選択肢となる。特にEVでは高電圧バッテリーを含めた保証や整備体制も重要になるため、価格だけでなく購入後のサポート内容まで比較して選びたい。

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