連載

新車コクピット解説

Jeep Avenger

Bセグメント級SUVの最小ジープ

ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のエクスエリア
ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のエクスエリア

ジープ史上最小サイズの「アベンジャー」は、2024年9月にバッテリーEVの「フルエレクトリック アルティチュード」から日本に上陸した。今回の取材モデルである「4xeハイブリッド」は2026年3月に発売された。

EVと4WDハイブリッドのサイズは若干異なるが、カタログモデルである「4xe ハイブリッド アップランド」は、全長4120×全幅1775×全高1600mm。BセグメントSUVとしては平均的な全長といえる。

ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のインパネ
ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のインパネ

撮影車両である「4xe ハイブリッド アップランド」の車両本体価格は、499万円(発表時の価格。2026年9月上旬現在は519万円)。「プレミアムX-camoプリントフロアマット(5万2470円)」「ドライブレコーダー(6万3580円)」「ETC車載器(1万3750円)」など13万1890円のオプション込みでの合計金額は512万1890円となっている。

水平基調のインパネと整理された操作系

ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のコクピット
ジープ・アベンジャー(ハイブリッド)のコクピット

水平基調のインパネはすっきりと整理されているが、シフトセレクターやエアコンなどの操作系はスイッチ式で視認性も操作性も良好だ。エアコンパネルのスイッチが多いものの、初めてでもそれほど戸惑うことなく操作できる。

やや多いがエアコン操作部はスイッチ式
やや多いがエアコン操作部はスイッチ式

エンジンスタータースイッチはステアリング左側に配置されている。スイッチ式シフトセレクターは左から「P」「R」「N」「D/M」と並んでいる。ウインカーは輸入車で一般的な左側で右側のレバーはワイパー用だ。

ボタン式シフトセレクター
ボタン式シフトセレクター

ウインカーでもある左側のレバーは、ヘッドライトの操作系も兼ねていて(ライト/フォグ/AUTOライトのコンビネーションスイッチ)いる。右側のワイパーは、もちろんオート(雨滴感知式)機能付で、雨滴センサーの感度を調整できたり、間欠時間を5段階で調整できたりする。

ウインカーレバー、ワイパーレバーは?

ウインカー(ライト)用レバー
ウインカー(ライト)用レバー

インパネの右下には、左側にヘッドライト光軸調整ダイヤル(レベリングダイヤル)、中央に盗難警報装置の車内監視および車両傾斜監視を一時的にオフするスイッチ、右側にヒルディセントコントロール用を用意する。

右側のワイパーレバー
右側のワイパーレバー

ヒルディセントコントロールは、30km/h未満で作動し、下り坂でアクセルやブレーキを操作することなく、車速を一定に保ちながらクリアできる。オフにしない限り、30km/hを超えると制御は一時停止するが、再び30km/h未満になると自動的に再開する。

右側にヒルディセントコントロール用スイッチを配置
右側にヒルディセントコントロール用スイッチを配置

解説してきたように、運転にかかわる操作性は輸入車の中では一般的だが、初めてだと多少分かりにくいのがセンターディスプレイ下に独立して配置されているスイッチ類かもしれない。

ステアリングスイッチとパドルシフト

ステアリングスイッチは、左側が先進安全装備のADAS系、右側がオーディオやハンズフリー通話用となっている。特徴的なのは、左側のADAS系で、アダプティブクルーズコントロールの操作、設定に加え、スピードリミッター機能のオン/オフ用も用意している点だろう。

設定速度を超えないようにアクセル操作を制限する機能となっている。また、パドルシフトは右側がシフトアップ、左側がシフトダウンの一般的な配置だ。

センターディスプレイ下に4つのスイッチを用意

センターディスプレイ下のスイッチ
センターディスプレイ下のスイッチ

ハザード、ドアロックは見た目の通り即理解できる。ほかにも、センターディスプレイのホーム画面へ戻る「ホーム」スイッチ、車両機能や各種設定画面を呼び出せるほか、ADASなどの運転支援機能や車両設定メニューを画面にショートカット呼び出しできる「車両設定」を配置している。

ナビゲーション画面
ナビゲーション画面

10.25インチタッチ式センターディスプレイは、オーディオナビゲーションシステムで、ナビをはじめ、AM/FMラジオ、Bluetooth(ハンズフリー通話/オーディオストリーミング)、USB(iPod/iPhone対応)、Apple CarPlay、Android Autoに対応している。

オーディオ画面

そのほか、「Jeep Connectサービス」も標準装備されていて、コールセンターへの連絡、ロードサイドアシスタンスの利用、Jeepアプリから車両サポートへの問い合わせなどが可能になる。

メーターパネルの視認性

メーターディスプレイの走行モード表示
メーターディスプレイの走行モード表示

メーターディスプレイも10.25インチのフルカラーで、等高線のようなグラフィックスが印象的だ。メーター内には、ハイブリッドシステムのエネルギーフロー(POWER/ECO/CHARGE)表示をはじめ、先進運転支援システム(ADAS)の作動状態、航続可能距離、SAND/MUD/SPORT/AUTO/SNOWからなる走行モードの「セレクテレインシステム」の作動状況も表示される。

走行モードと電動パーキングブレーキスイッチ

「セレクテレインシステム」は、スイッチ式でセンターコンソールに配置されていて、その隣には電動パーキングブレーキ用スイッチも配置されている。

運転席ドアまわり

そのほか、運転席ドア内側には、ドアミラーの調整、格納スイッチ、前後パワーウインドウの操作系、上段にミニトレー、下段に前後に分かれた深さのある収納を用意。

インパネまわりの操作系を確認してきたが、輸入車としてはおおむね一般的で、シンプルではあるものの視認性、操作性ともに良好といえるだろう。

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クルマの多機能化は、ときにコクピットの操作系をややこしくしてしまう。見た目のスマートさを重視してハード(物理)スイッチを減らそうとすると、センターディスプレイの階層が深くなったり、ステアリングスイッチなどでの操作が増えたりする。スイッチだらけになれば、メカ好きにはたまらないかもしれないが、操作性は悪化する。この連載では、最新モデルのコクピットの使い勝手に迫る。今回は、2024年11月に日本でも発売された4代目「BMW X3」をピックアップした。

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