新しい組織体制では、これまでブランドごとに分かれていたCMF部門を全社横断組織に統合した点や、Advanced Design部門の役割が強化されたことなどが特徴。Adrian van Hooydonk(ファン・ホーイドンク)氏が描く「これからのデザイン開発プロセスと組織論」に注目したい。陣容の変更は以下の通り。
- Maximilian Missoni(前Polestarデザイントップ):BMWの中大型・ラグジュアリークラスおよびBMW Alpinaのデザイン担当として外部から加入。
- Oliver Heilmer(前MINIデザイントップ):BMWのコンパクト・中型クラスおよびBMW Mの担当へ。
- Domagoj Dukec(前BMWデザイントップ):Rolls-Royceの担当(Bespoke、Coachbuild含む)へ。
- Anders Warming(前Rolls-Royceデザイントップ):全ブランドのAdvanced DesignおよびDesignworks担当へ。
- Holger Hampf(前Designworksトップ):MINIのデザイン担当へ。
- Claudia Braun:全ブランド横断のCMF(Colour and Material Design)部門トップに就任。
ファン・ホーイドンク氏が「自動車デザインはより多様化し、デジタル体験、サウンド、サステナブル素材の統合がこれまで以上に重要になっている」と述べている通り、造形だけでなくUXやCMFを含めた包括的なブランド体験の構築を目的とした再編となった。

特に、Polestarの極めてミニマルでクリーンなデザイン言語を確立したMissoni氏が、近年アグレッシブなデザインで賛否を巻き起こしてきたDukec氏の後任としてBMWの上級モデルを担当することは、今後のBMWデザイン(次世代「ノイエ・クラッセ」以降の造形言語)に大きな変化をもたらす可能性を示唆している。

