発電用エンジンには1.5L 直3 VCターボを採用するe-POWERを搭載
日産「オーラ」に、シリーズ史上最強となるハイパフォーマンスモデルが加わる可能性が高まっている。

その名は「AURA NISMO RS」だ。
日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、東京オートサロン2026で「AURA NISMO RS Concept」を世界初公開した。これまで2027年夏頃の市販化を視野に入れているという情報をお伝えしてきたが、今回入手した最新情報では計画が前倒しされ、2027年1月、遅くとも3月までの発売が有力だという。

AURA NISMO RS Conceptは、AURA NISMOの軽量・コンパクトなボディに、上位SUV「エクストレイルNISMO」のパワートレーンを組み込んだモデルだ。
日産は発表時から「将来的にはコンプリートカーとしての市販化も視野に入れている」と説明。レースへの出場を検討するとともに「市販化も目指します」と明言しており、単なるショーモデルではない。
スクープ班では2026年1月、2027年夏頃の市販化を視野に入れているという情報を報じていた。今回入手した情報どおり2027年初頭に登場すれば、従来情報から半年ほど前倒しされることになる。
最大の注目点は、やはりパワートレーンである。

発電用エンジンには1.5L 直列3気筒 VCターボを採用するe-POWERを搭載。駆動用モーターはフロントが最高出力204ps/最大トルク330Nm、リアが136ps/195Nmを発揮し、4WD制御には「NISMO tuned e-4ORCE」が採用される。前後モーターの最高出力を単純に合計してシステム最高出力とすることはできないものの、現行AURA NISMOを大幅に上回るパフォーマンスを持つことは確かだ。
そしてRSの凄さは、単に強力なパワートレーンを載せただけではない。
コンセプトのボディサイズは全長4260mm×全幅1880mm×全高1485mm、ホイールベース2580mm。車両重量は1490kgで、AURA NISMOより約100kg重い。トレッド拡大に合わせたワイドフェンダーの採用によって迫力あるスタンスを実現。日産によればフェンダーは左右合計145mm拡大され、車高もAURA NISMO比で約20mm低められている。
足元には18×9.0JのNISMO LM GT4ホイールと245/45R18サイズのミシュラン・パイロットスポーツ4を装着。増加した重量と高性能化に対応するため、ブレーキにはフロント対向4ポッド、リア対向2ポッドの大型キャリパーを採用している。
エクステリアも通常のAURA NISMOとは明確に異なる。大きく張り出したフェンダーに加え、専用フロントスポイラー、サイドエアスプリッター、リアディフューザー、専用リアスポイラーなどを装備。これらは見た目だけのドレスアップではなく、ダウンフォース向上とドラッグ低減を両立させるための機能パーツとして開発された。
気になるのは、市販型がコンセプトの姿をどこまで残すかである。AURA NISMO RS Conceptは量産車のコンポーネントを積極的に活用しており、ワイドトレッドや大型ブレーキも高性能化に必要な変更だ。市販時にエアロパーツや細部の仕上げが変更されたとしても、ワイドボディを含めた基本パッケージは維持される可能性がある。
一方、ベースとなるAURA NISMOも進化を続けている。2026年8月には一部仕様変更を受け、NISMOを象徴するレッドアクセントをブラックで統一した「Black Limited」も登場した。
ただし、NMCが公表している2026年のニュースリリースを見る限り、9月17日現在、RS市販型の正式発表はまだ行なわれていない。
東京オートサロン2026で姿を現したAURA NISMO RS Concept。これまで2027年夏頃とみられていた市販化が2027年初頭まで前倒しされるなら、発表から約1年でコンセプトが公道へ飛び出すことになる。
エクストレイルNISMOの心臓をコンパクトなオーラへ移植し、全幅1880mmのワイドボディまで与えた“史上最強オーラ”。市販化に向けた動きが、いよいよ最終段階へ入るのか注目される。






















