3DDesign
BMW M2 LCI
劇的なパワーアップを実現


S58型3.0リッターツインターボが肉食獣のように雄叫びをあげながら、ダイノジェット(シャシーダイナモ)のローラーへと推進力を伝えている。トップエンドで車体がぶるりと揺れる様に、みなぎるパワーを感じずにはいられない。
測定データは、最高出力621PS/6281rpm、最大トルク81.4kgm/4887rpm。G87型M2 LCIの純正スペックそれぞれ480PS/61.2kgmだから、ざっと141PS/20.2kgmも向上したことになる。メーカーの公表値はあくまでエンジン軸の出力であり、シャシーダイナモは駆動系のロスを経たタイヤからの出力値となるため、実際の性能差はより大きくなると考えられる。
3Dデザインのエンドマフラー、競技用センターパイプに加え、極めつけとなるECUチューニング(DMEフラッシュプログラム)によるものだ。競技用センターパイプを純正品に戻し、完全車検対応とした状態でも、127PS/16.7kgmアップとなる607.2PS/77.9kgmを記録した。このようにDMEチューニングの効果はすこぶる大きく、同時にサーキットユーザーへ向けての競技用センターパイプの威力も証明してみせた。
ついにG系Mモデルに対応


燃料噴射量およびそのタイミング(空燃比)、点火時期の調整、スピードリミッターの解除、そしてターボエンジンならではのブーストアップなど、ECUを書き換えるDMEフラッシュプログラムが、3DデザインによっていよいよG系Mモデルへと舞い降りた。2020年6月以降のモデルは、メーカー側の堅牢なDMEロックを前に、サードパーティーはなかなか手を出すことができなかった。しかし、ヨーロッパのデータサプライヤーやエンジニアとの深い関係を築く3Dデザインは、冒頭のテストで示されたように、ブラックボックスの中身を解き明かすことに成功した。
3Dデザインは、BMW、MINI専門のボディパーツブランドとして括られることが多い。しかし、彼らはスタイルアップのみならず、こうした機能系チューニングにも力を注ぐ。もっとも、ボディパーツにしても単なるドレスアップではない。日常での使い勝手を維持しながら、エアロダイナミクス性能を追求した結果としての造形だと捉えることができる。サンパウロイエローの肉体に溶け込むカーボンパーツは必要最低限ながら、ヴィジュアル、機能ともに確かに効果をもたらす。
サーキットユースを視野に





さらに20段階の減衰力調整機能が設けられる車高調整式サスペンションシステムや、ブレンボとコラボして生まれたブレーキシステムなども見逃せない。ホイールはO.Z Racing(オーゼット・レーシング)とのコラボとなるスーパーフォージアータ。前後とも19インチの通し(9.0J)としたのは、タイヤの選択肢の多さを含めてサーキットユースを見据えてのこと。ホイール銘柄を選べば、前後とも18インチ化も可能だという。
普段使いを難なくこなし、その気になれば自走でサーキットまで往復できる。そして腕を磨けば、コースでは速さを追求することもできる。600PSオーバーを達成したことだけが特筆すべきなのではない。それを安心して受け止め、使いこなすための土台を構築することを前提とした設計思想こそ、3Dデザインらしさである。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/望月勇輝(Yuki MOCHIDUKI)
MAGAZINE/GENROQ 2026年11月号
PRICE LIST
3DDesign BMW M2 LCI(G87)
フロントリップスポイラー:12万9800円
サイドスカート:28万3800円
リヤディフューザー:20万6800円
リヤアンダーフリッパー:12万9800円
トランクスポイラー:14万800円
テールエンドフィニッシャー:16万2800円
車高調キット:66万8800円
エキゾーストシステム:59万1800円〜62万4800円
センターパイプ:11万3800円
DMEフラッシュプログラム:ask
O.Z Racing スーパーフォージアータホイール:近日発売予定
※代表的な装着製品を抜粋。
【問い合わせ】
スリーディーデザイン
TEL 045-595-3330
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トラスト
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