1898年にパリで始まった歴史あるモーターショー。今年は60社超が出展
今年のパリモーターショー(Mondial de l’Auto)は、10月12日(月)のプレス・業界関係者デーを経て、13日から18日まで一般公開される。会場はパリ15区のポルト・ド・ベルサイユ見本市会場。1898年にパリで始まったこのショーは現在2年ごとの開催で、今回は60社を超える自動車メーカーが参加する。主催者は60を超える世界初公開を予告している。
ステランティスは8ブランドで出展。世界初公開のコンセプトカーも多数あり
ステランティスは9台のコンセプトカーと60台以上の車両を展示する。出展するのはアルファロメオ、シトロエン、DSオートモビル、フィアット、ランチア、オペル、プジョー、リープモーターの8ブランドである。
アルファロメオは、ブランドの将来像を示すコンセプトカーを公開する。テーマはイタリアの職人技と美意識、スポーティネス、そしてブランドの歴史と結びついた「赤」。車名は「クオーレロッソ(Cuorerosso)」となる。

シトロエンは、電動モビリティをよりシンプルに、手の届くものにする方法を探るコンセプトを展示する。フランス海軍創設400年を記念したC3エアクロスのショーカー、Ami、C3、C3エアクロスに設定される「アウトドア」シリーズの初公開、C5エアクロス・エムロードも並ぶ。主催者の発表によれば、コンセプトカーは2台で、うち1台は2CVの考え方を現代に置き換えたものだという。

プジョーは、世界初公開のコンセプトカー2台に加え、ポリゴン・コンセプト、新型E-208 GTi、205 GTi、ル・マン参戦車の9X8を並べる。
DSオートモビルは新型N°7を出展。さらに、ブランドの将来のデザインコードを示す探索的なコンセプトカーも初公開する。

リープモーターは、小型車のB03と大型SUVのD19を中国国外で初公開する。
オペルは「次世代のステーションワゴン」を示すSTXコンセプトを世界初公開
オペルのSTXコンセプト(Sports Tourer eXperimental Concept)は、リュッセルスハイムで開発された最新のコンセプトカーで、パリで世界初公開される。リヤの可動パーツで空気の流れを最適化し、空気抵抗を減らしながら安定性を高めるアクティブエアロを備える。CEOのフロリアン・ヒュットルは、このコンセプトが次世代のデザイン言語を示しており、そこに含まれる要素は将来の市販モデルにも現れると述べている。
フィアットは、イタリアの広場「ピアッツァ」をモチーフにしたブースで、グリズリーとグリズリー ファストバックを一般向けに初公開する。主催者の発表によれば、SUVのモジュール性とピックアップの荷台を組み合わせたコンセプト「マルチプレイ」も公開されるとのこと。


ランチアは、イタリアでの発表に続き、国際モーターショーとしては初めてガンマを出展する。展示はハイブリッドのガンマLX(145PS)、BEVのガンマLX、四輪駆動BEVのガンマHFインテグラーレの3台で、280PSのBEVであるイプシロンHFと、ラリー2仕様のイプシロンHFインテグラーレも並ぶ。

ルノー・グループは6台の新型モデルを一般初公開、うち4台がコンセプトカー
ルノー・グループはルノー、ダチア、アルピーヌ、商用車ブランドのルノー・プロ+で出展し、一般に初めて公開する新型6台を展示する。そのうち4台はコンセプトカー。総展示台数は50台になる。
ルノーのEVクーペ、8ゴルディーニ・コンセプトは9月24日の「ルノー・デフィレ」で世界初公開されたもの。オリジナルのR8ゴルディーニのイメージカラー「ブルー・ド・フランス」にちなんだブルーに、ダブルのホワイトストライプがあしらわれる。

アルピーヌは次期A110を予告するスカルプチャーを展示する。アルピーヌによれば、このスカルプチャーは、次期A110がオリジナルのベルリネットと現行A110のプロポーションとスタンスを受け継ぐことを示している。

ダチアは、すべて電動化された10台を展示する。中心はCセグメントのマルチエネルギーモデル、ストライカー。スロベニアで生産される第2世代の新型スプリングも並ぶ。
メルセデス・ベンツは新型GLAなどを展示、スマートは新型#2を世界初公開
メルセデス・ベンツは、新型GLAをはじめとして、メルセデスAMG CLA 45、新型GLE、メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、電動MPVの新型VLEなどをショープレミアとして公開する。そのほか、CLAシューティングブレーク、電動の新型Cクラスと新型GLC、Aクラス・エディション140も展示される。

スマートは量産型の#2を10月12日に世界初公開する。デザインはメルセデス・ベンツのデザインチームとスマートの研究開発チームの協業によるものだ。

ボルボは新型EX60を中心に、新型EX40と、XC60のプラグインハイブリッド・ロングレンジを展示する。XC60ロングレンジは9月15日に発表されたばかりのモデルで、フロントとリヤのデザインも一新されている。

LIUXはスペインの新興メーカー。亜麻繊維を構造に用いた小型EV「BIG」を世界初公開するという。発売は2027年前半の予定。

日本からはホンダが2018年以来の出展、トヨタはイノベーションをテーマにした展示スペースに参加
ホンダは2018年以来の出展となる。新型HR-V e:HEV、ジャズ e:HEV、新型シビック e:HEV、プレリュード e:HEVを展示。シビックは、これまでプレリュード専用だった「S+シフト」を2027年モデルとして一部グレードに標準装備したもの。また、ブースにはアストンマーティンのF1マシン「AMR26」も並ぶ。

トヨタは、主催者の出展者一覧によれば、単独のブースではなくイノベーションをテーマにした展示スペースに参加するようだ。ハイブリッドから水素まで、複数の技術でCO2削減を進める取り組みと、フランス生産のヤリスクロスを紹介する模様。ヤリスクロスはバランシエンヌ近郊、オナンのTMMF工場で生産され、新型は2026年7月に生産が始まった。

ヒョンデは新型SUVを世界初公開し、BYDはプレスデーに新型車を発表
ヒョンデは新型BセグメントSUVを世界初公開する。そのほか、10月1日にニューヨークでグローバル公開された新型CセグメントSUV「ツーソン」も欧州で初公開される模様だ。

BYDは10月12日のプレスデーに新型車を発表する。詳細は当日明らかにするという。ブースには、BYDとして初めて欧州専用に設計・開発したBセグメントのPHEV、ドルフィンG DM-iと、欧州で販売するBYD初のピックアップトラック、シャークも並ぶ。また、プレミアムブランドのデンツァも出展する。






