190psと286ps後輪駆動モデルのほか、299psの四輪駆動を設定。バッテリー容量は58kWhと77kWh

フォルクスワーゲンブランドのトーマス・シェーファーCEOは新型ID.ティグアンをこのように紹介する。
「ティグアンは世界で最も売れているフォルクスワーゲンモデルであり、『ID. 4』と『ID. 5』は当社の最も成功した電気自動車です。『ID. ティグアン』は、これらふたつのサクセスストーリーを融合させたモデルです。ワンランク上の車両を彷彿とさせる、クリアで自信に満ちたデザイン、直感的な操作性、そしてMEB+により最大600kmの航続距離を実現し、ドイツ製電動SUVの新たなベンチマークとなる一台です。ウォルフスブルクで生産される『ティグアン』と並んで、エムデンで生産される『ID.ティグアン』は、ヨーロッパで最も強力なSUVラインナップを形成します」

ドライブユニットは後輪駆動2機種と四輪駆動1機種を設定。後輪駆動モデルは190psモーターと58kWhバッテリー、286psモーターと77kWhバッテリーを、四輪駆動モデルは299spモーターと77kWhバッテリーを積む。WLTPモードにおける航続距離は最大600km に達する。同時に、このモデルは日常走行における優れた利便性も魅力。58kWhバッテリー搭載モデルでは最大1800kg、77kWhバッテリー搭載モデルでは最大2000kgの牽引能力を実現する。さらに、32Lの収納スペースを備えたフランクと、最大534Lのラゲッジコンパートメントを確保。ID.ティグアンは、機能性、快適性、スポーティさを表現した「トレンド」「ライフ」「スタイル」「R-ライン」の4つのトリムバージョンが設定される。
デザインはフォルクスワーゲンの新しいデザイン言語が用いられた。フォルクスワーゲンのブランド価値の中核を構成するひとつは、魅力的で時代を超えて愛されるデザイン。そして、これらの要素は、新型ID.ティグアンにあらゆる方法で反映されている。

「ピュア ポジティブ」と呼ばれるデザイン言語は、ID.ティグアンのエクステリアデザインに大きな影響を与えている。先代モデルの柔らかな印象をもたらすクロスオーバーデザインから、力強く存在感のあるSUVデザインへと生まれ変わった。シャープなキャラクターラインと精密に造形されたボディパネルは、さらなる安定性と高い品質をもたらしている。その結果、このニューモデルはプレミアムセグメントモデルのように思わせる佇まいを実現した。さらに、フォルクスワーゲンはID.ティグアンにおいて、手で引いて操作するクラシックなドアハンドルを復活させた。

インテリアは、シンプルで高品質なデザイン、直感的な操作性、高級感、そしてあらゆる面で居心地の良い雰囲気が特徴。この感覚はエレガントな照明効果によってさらに強調された。デザイン、素材、そしてスタイリッシュな配色が織りなす相互作用が、ひとつ上のセグメントの車両を彷彿とさせる雰囲気を生み出している。

各部の操作は明確だ。重要な機能には再び物理スイッチで操作でき、それぞれの機能が直感的にわかる場所に配置されている。エアコンはその典型的な例で、基本的な機能はセンターコンソールのボタンバーで操作できるようになっている。

車内のドアオープナーもその一例。人間工学に基づいて最適化されており、手にぴったりとフィットするように設計されている。運転席側のこのエリアでは、ドアに設置された4つのパワーウィンドウを操作するコントロールパネルも新設計された。オーディオの音量調整や放送局/楽曲の切り替えについても、センターコンソールにある操作ダイヤルで直感的に操作できる。

フロントには、スマートフォン用のQi2規格に対応したワイヤレス充電ベースをふたつ配置。Qi2規格のマグネットリングにより、対応するスマートフォンを充電ポイントに正確に固定することができる。もうひとつの新機能は、タッチコントロールではなく物理ボタンを備えたマルチファンクションステアリングホイールだ。

フォルクスワーゲンユーザーからの要望を具体的に取り入れ、数多くの改良点や先進テクノロジーを導入したのも特色だ。コックピットのレイアウトを例にとると、助手席ディスプレイ1(12インチ、対角30.5cm)が挙げられる。このような機能がヨーロッパのフォルクスワーゲンモデルに搭載されるのは今回が初めて。10インチのドライバーディスプレイ「デジタルコックピット(対角25.4cm)」、と中央の15インチインフォテインメントディスプレイ(対角38.1cm)も新しくなった。助手席ディスプレイと組み合わせることで、連続したディスプレイランドスケープが生み出され、とくに助手席乗員にとって新たな世界が開かれる。そこでは、ドライバーの注意をそらすことなく、インフォテインメント、情報、ゲームといった自分だけの世界に没入することができる。助手席ディスプレイは、ノートパソコンのプライバシー保護スクリーンのように、ドライバーから見えないようになっている(プライバシーモード)。プライバシーモードでは、助手席乗員はペアリングされたBluetoothヘッドホンで音楽を聴くことができる。

新開発の「レトロ」ディスプレイデザインも見どころで、機能性を重視する一方で遊び心も取り入れられた。これはID.ティグアンのために新たに開発されたディスプレイデザインだ。ドライバーがマルチファンクションステアリングホイールの「View」ボタンを使って「Retro」ディスプレイを有効にすると、「ゴルフIV」を象徴するブルー/レッドを組み合わせたメーターが「デジタルコックピット」に表示される。この場合、左側にはクラシックなスピードメーター、右側にはスタイリッシュな回転速度計が配置される。回転速度計にはエンジン回転数ではなく、駆動系のエネルギーの流れが電力表示として示される。中央のインフォテインメントディスプレイに表示される「Retro」ビューも、 今回初めてパーソナライズできるようになった。このディスプレイにはバーチャルガレージに表示される6種類のフォルクスワーゲンモデル(ゴルフI」「ゴルフIIカントリー」「ゴルフIV」「ティグアンI」「レース トゥアレグ」そして「ビートル」を選択することができる。

最新運転支援システムと快適装備の搭載も見逃せない。これには、標準装備のワンペダルドライビング(アクセルペダルのみで強力な減速を行う機能)や、高速道路での車線変更アシストや、赤信号での自動停止などを可能にする新しい「コネクテッド トラベルアシスト」などの機能が含まれている。さらに、リラクゼーション機能、メモリー機能、ベンチレーション機能を備えた電動調整式フロントシート、480Wの出力を備えたハーマンカードン製ハイエンドサウンドシステム、パノラミックサンルーフなどの快適装備もオプションで選択可能だ。

新型ID.ティグアンには「デジタルキー」を採用。この機能により、対応するスマートフォンを使用してドアの施錠/開錠、エンジンの始動が可能になる。「デジタルキー」は家族、友人、同僚でも利用できる。フォルクスワーゲン アプリを使用すれば、テキストメッセージ、メッセンジャー サービス、またはEメールで簡単に共有することができる。もうひとつの賢く実用的な機能は、車両から電気製品への給電に対応する「パワーソケット」。このアダプターはID.ティグアンの充電インターフェースに差し込むだけで、電気グリルから電動自転車まで、あらゆる種類の電気製品に電力を供給することが可能になる。





![by Car Styling [カースタイリング]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/carstyling-jp_logo.png)