
4本出しマフラーが存在感! 市販型に近い姿を披露
フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Roc」に、待望の高性能モデルが登場する。

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで目撃されたのは、次世代「T-Roc R」の最新プロトタイプだ。
T-Rocは、VWの主力ハッチバック、ゴルフと基本コンポーネントを共有するコンパクトSUVである。2025年8月に発表された第2世代モデルでは、デザインとプラットフォームを刷新し、電動化技術も導入された。
その頂点に位置するのが、今回スクープされた新型T-Roc Rだ。
最新の開発車両は、ボディの大部分からカモフラージュが取り払われ、量産型に近い姿を見せている。
フロントには、標準モデルやスポーティ仕様の「R-Line」とは異なる専用バンパーを装着。左右のエアインテーク周辺には白いラッピングが残されているが、大きく開口したデザインが確認できる。
市販型ではグリルから連続するグロスブラックの加飾を採用し、より精悍なフロントマスクに仕上げられると予想される。
サイドには、大径アルミホイールと張り出しを強調したボディキットを採用。その奥には、Rシリーズを象徴するブルーのブレーキキャリパーが確認できる。
ホイールは20インチ、タイヤ幅は245mmになる見込みで、従来型から接地性能の向上が図られるとみられる。
さらに、これまでの開発車両にはドリルド加工を施したブレーキディスクも確認されており、高性能ブレーキパッケージがオプション設定される可能性がある。
リヤで最大の特徴となるのが、左右2本ずつ配置された4本出しエキゾーストだ。
今回のプロトタイプにはアクラポビッチ製のスポーツエキゾーストが装着されており、グロスブラックのディフューザーと組み合わせることで、コンパクトSUVとは思えない迫力を演出している。
一方、ルーフスポイラーはR-Lineに近い控えめな形状だ。過度なエアロパーツに頼らず、走行性能を重視するRシリーズらしいデザインが継承されている。
市販型では、フロントグリルやフェンダー、ホイールセンター、テールゲートなどに専用の「R」エンブレムが配置される見通しだ。
ゴルフR譲りの333ps級ターボ! 4MOTIONと7速DSGを採用か
新型T-Roc Rの最大の注目点は、そのパワートレーンにある。
第2世代T-Rocは、VWグループの「MQB evo」プラットフォームを採用している。
高性能仕様のT-Roc Rでは、専用スプリングや電子制御ダンパーのセッティングを最適化し、SUVでありながら高いコーナリング性能を実現すると予想される。
エンジンには、ゴルフRと技術的に共通する2.0L直列4気筒ターボが搭載される見込みだ。現行ゴルフRは最高出力333ps、最大トルク420Nmを発揮しており、新型T-Roc Rでも同等のパフォーマンスが期待される。
さらに、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされる可能性もある。
第2世代T-Rocの通常モデルには48Vマイルドハイブリッドが導入されているが、T-Roc Rへの採用は現時点で明らかになっていない。
仮に搭載されれば、欧州の排出ガス規制への対応や燃費性能の改善に寄与することになる。
トランスミッションには7速デュアルクラッチ式AT「DSG」、駆動方式にはVWの4WDシステム「4MOTION」が採用されると予想される。
また、ゴルフRに採用されている後輪左右の駆動力配分を最適化するトルクベクタリング機構や、サーキット走行を想定した「ドリフトモード」の導入も期待される。
これらが実現すれば、新型T-Roc RはゴルフRの走行性能をSUVのパッケージに凝縮したモデルとなる。
2027年の欧州発売が有力、日本導入はどうなる?
新型T-Roc Rは、2027年の市場投入が有力視されている。
スクープ班が入手した情報によると、量産開始は2027年10月になる可能性があり、欧州市場では同年末から2028年初頭にかけて販売が始まると予想される。
販売の中心となるのは欧州および英国で、北米市場への導入は予定されていないとみられる。一方、日本市場への導入については、現時点で正式な発表はない。
従来型T-Roc Rは日本で正規販売されていないが、国内でもT-Rocの通常モデルやR-Lineが展開されてきた。新型では高性能SUVへの需要や国内の販売戦略次第で、日本導入が検討される可能性もある。
最高出力333ps級の2.0Lターボ、4MOTION、そして専用シャシーを組み合わせる新型T-Roc R。ニュルブルクリンクでの開発テストを重ねる高性能SUVが、いよいよ完成に近づいている。










