第二世代のe-POWER搭載 驚くほどの静粛性に感極まる

いわゆる他のコンパクトカーとは、まったくレベルが違うのだ。ドアを開けた瞬間から、その全体的な質感の高さに驚いてもらえると思う。

エクステリア

ノートの上位タイプという位置づけで、車体は5ナンバー枠に収まるノートに対してフェンダーの張り出しを増すことで全幅を拡大し、3ナンバーとしているのも違い。テールランプやバンパーも専用デザインだ。最小回転半径は5.2m。

室内色はブラックとエアリーグレーの2パターンあり、本革を使用したレザーパッケージと、高級感のある合皮とツイード調織物のシートやトリムを使ったベーシックなものがあるのだが、このベーシックが通常はスペシャルパッケージに値するくらいの上質感をまとっている。

インストルメントパネル

コンパクトカーでは初となる12.3インチの全面液晶メーターを採用。インパネは一見ノートと共通に見えるが、木目調パネルやツイード調素材をコーディネート。ラージセダンのような仕立ての良さで差をつけている。

フィニッシャーも、木目とピアノブラックとめっきが上手く組み合わされていて、いわゆるこのクラスにありがちなプラスチッキー感がまったくない。もはや感動レベルである。室内空間の広さも、コンパクトカーとしては、ライバルと比べてもしっかりと確保されており、それを乗員スペースと荷室にバランス良く振り分けているので、まるでひとクラス上のクルマで過ごしているかのような、ゆったりとした時間の流れを味わえる。

居住性

さらに感動モノなのが、静粛性の高さ。パワートレインはe-POWERだが、第二世代のシステムが採用されているために、エンジンが掛かっても音が気になりにくいのはもちろんのこと、ロードノイズも風切り音もすべてを見事にシャットアウト。それこそ3クラス上くらいの高級車じゃないと、この静謐な空間をつくるのは難しいような気がする。

うれしい装備

シフトセレクターは日産独自タイプの電気式。パソコンのマウスを動かすような操作性は、意外にもすぐ馴染めるし扱いやすい。
月間販売台数     3469台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表      21年6月(一部仕様向上 22年8月)
WLTCモード燃費    27.2 ㎞/ℓ※「G」系のFF車  

ラゲッジルーム

オプションではあるが、ヘッドレストに組み込まれたBOSEパーソナルサウンドシステムに、身を委ねるのもステキな時間だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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