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0→100km/h加速、わずか3秒という1000ccスーパースポーツに匹敵するダッシュ力に脱帽です!! 【60分で満充電】ハーレーの電動「ライブワイヤー」を最速海外試乗!

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強烈なダッシュに身震い!!

 最大トルクを即座に発生でき、加速が強力なことは4年前にも感じましたが、一段と磨きをかけています。水冷式三層ブラシレスモーターの最高出力が74→105PS、最大トルク51→116.6Nm、最高速92→110mph(約148→177km/h)とそれぞれ飛躍的に向上。それでいて車体重量を20kg強も減らすことに成功しているのです。

 0→60mph(約100km/h)までの加速はわずか3.0秒、さらに60mph(約100km/h)→80mph(約129km)の加速が1.9秒。どの速度からでも右手のグリップ操作にクイックなレスポンスで、最高速も公表値を少し超えるところまでメーター読みで達することを許可された場所で確認することができました。

 4年前は0→60mph(約100km/h)までの加速は4秒以下と発表されていましたし、改良点は他にも多く、フロント18インチ、リア17インチだった足まわりは前後17インチ化されています。

 クラッチやトランスミッションはなく、完全なるオートマチック。エンジンブレーキのかわりに回生ブレーキが程良く効き、このセッティングが絶妙です。

 トラクションコントロールやコーナリングABSとも連動するライドモードがあり、「スポーツ」「ロード」「レンジ」「レイン」そして3つの「カスタム」モードを乗り手は設定できます。

 回生ブレーキがもっとも強く効くのが「スポーツ」で、スロットルレスポンスも敏感に。試乗コースは8〜9割はワインディングでしたが、「スポーツ」で走るとアクセルを戻したときに意志どおりに減速してくれるし、開けたときは鋭く立ち上がるし、最適だと感じました。

 トラクションコントロールやABSの介入レベルはもっとも低く、スタートダッシュで駆動力を一気にかけると後輪は容易く空転し、その図太いトルクを体感できます。

クルージングも快適

 一定の速度で流すときは「ロード」を選びます。トラコンやABSが適度に介入し、アクセルレスポンスも若干穏やかに。車体の挙動も落ち着き、快適な乗り心地。ライブワイヤーでは、ツーリングファミリーでお馴染みのオートクルーズコントロールも標準装備されますので、高速クルージングで使うと右手の疲労感がかなり軽減されました。慣れれば、手放せない装備となります。

「レンジ」モードは回生レベルを高め、バッテリー残量から走行距離を最大限引き出します。航続距離を伸ばしたいときに使う言うならば“エコモード”。ちなみに最大235kmの走行が可能で、回生ブレーキを多用する街乗りで距離は伸びます。

 ガソリン車とは逆で、電力を消費する一方の高速巡航はかえって航続可能距離が短くなってしまうのです。ストップ&ゴー走行と高速道路での走行を合わせたハーレーダビッドソンの測定結果によれば、走行可能距離は152kmとなっています。

「レイン」は加速と回生ブレーキを弱め、雨天時やトラクションが得にくい状況でも安心してアクセルやブレーキ操作ができるモード。「カスタム」はパワー、回生、スロットルレスポンス(0〜100%:1%刻み)、トラクションコントロールのレベル(低、中、高)を自由に設定することが可能で、停止中にA、B、C3つのモードを作成することができます。

ロードスポーツであることにも注目!!

 ハンドリングも軽快です。ライブワイヤーは電動であることが大きく注目されていますが、クルーザーメインだったハーレーダビッドソンから本格派ロードスポーツの車体で登場していることも見逃せません。

 前後17インチのアルミキャストホイールには、HARLEY-DAVIDSONの名が刻まれたミシュラン製ラジアルタイヤ「Scorcher Sports(スコーチャー スポーツ)」が装着され、サスペンションはSHOWA製フルアジャスタブル式。インナーチューブ径43mmの「SFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク-ビッグピストン)」と「バランスフリークッションライト(BFRC-Lite)」の組み合わせで、フロントブレーキにはブレンボ製モノブロックラジアルマウントキャリパーと300mmディスクが採用されています。

 Vツインモデルのようなはっきりとした接地感はないものの、トラクションコントロールがそれを補って、コーナーもハイペースで駆け抜けていくことができ、スポーツライディングを満喫することができました。

 そして、ライブワイヤーから新たに提供されるサービスが「H-Dコネクトテクノロジー」です。クラウドに接続するLTE対応モデムとして機能させるテレマティクス コントロールユニット(TCU)を利用するもので、ライダーはスマートフォンの専用アプリを使ってさまざまなサービスを受けられます。これについてはまた続編で。ライブワイヤーは電動バイクであるだけでなく、新たな新術が満載というわけです。

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