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KTM・1290 SUPER ADVENTURE Sに試乗 押し歩きの軽さはレーシングマシンレベル!KTM・1290 SUPER ADVENTURE Sの潜在能力はかなり高い。

  • 2020/01/24
  • MotorFan編集部 近田 茂
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KTMは、世界選手権モトクロスやダカールラリー等、オフロード系で楚を築いてきたオーストリアのブランド。同社の中でもひときは象徴的なフラッグシップモデルがこれだ。バリエーションの中ではトラベル・モデルにカテゴライズされているが、そのポテンシャルは競技車のレベルに迫る。より本格的トレールを目指す人にはフロントにスポークの21インチ・ホイールを履く1290 SUPER ADVENTURE Rも用意されているのである。

REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

◼️KTM・1290 SUPER ADVENTURE S .......2,036,100円

1290 SUPER ADVENTURE R .......2,189,900円

 自然豊かな雄大なステージへ誘われる。そんなロマンあふれるアドベンチャー・ツアラーがブームを呼び、市場はじわじわと拡大傾向にある。KTMは古くからそんなカテゴリーを見据えた充実のモデルを手掛け、ユーザーサービスにも力を注いできた。
 ロングツアラーとしての機能性と、オフロード性能に優れるサスペンションを搭載。しかも搭載エンジンは158hpを発揮する横置き75°Vツイン。排気量は1301ccである。スラントしたノーズには高さ調節できるクリア・スクリーンを装備。燃料タンク容量は23L。テール周りにはTOURATECHのアルミトップケースやパニア搭載への備えが施されている。

 しかも驚くべきは、乾燥重量が215kgとかなり軽量に仕上げられている点にある。

 共にこのカテゴリーの市場を育ててきた両雄としてBMW R 1250 GSがあり、堂々たるフォルムとプレミアムな仕上がりが人気を呼んでいるが、KTMのキャラクターはメーカーが唄う所の“READY TO RACE”の香り。まさに走りへのエネルギーが漲っている。
 端的に言うと、ミドルクラス並の車重とトップクラスのハイパワーエンジンが組み合わせられたエネルギッシュな走りに価値ある魅力が期待できるのである。

扱いの軽さは抜群の走りを生む。

 試乗車は前19後17インチ・ホイールを履くSタイプ。前21後18インチ・ホイールのRタイプと比較すると、大きく迫力のあるフォルムもいくらか親しみやすく感じられる。
 とかく巨大なボリューム感に圧倒されるのがこの手のバイクにありがちな第一印象だが、Sの大きさは驚く程ではなかった。むしろ跨がるとスマートな車体デザインが奏功して、足つき性も不安を覚えない。ちなみにシート高はRタイプの890mmより30mm低い860 mm。
 サスペンションストロークも20mm少ない200mmだが、通常のツアラー用途として考えるなら、現実的に走るステージは舗装路メインとなるのだから、Sの方が使い勝手が良いと思えてくるのである。

 先ず印象的だったのは、車庫からの出し入れ等、押し歩き時に感じられるライダーへの負担が明らかに軽い。体格、腕力に自信を持てない筆者にとって、扱いの軽さは大いに魅力的。
 ザックリ表現すると、この手のバイクでオーバー1Lのビッグバイクなんて、自分が扱いこなすには無理があると常々思っているが、この1290スーパー・アドベンチャーSなら、「何とかなりそう」なレベルに感じられてくるのである。
 実際その車重は215kg。ミドルクラスと比較できるレベルにあるのだ。

 それでいてエンジンパワーは頼り甲斐があり、スロットルを開けた時の瞬発力は一級のものが体感できる。1.3Lと言う大排気量を感じさせない軽やかな吹き上がりは、如何にもショートストロークエンジンらしく、クランクマスも軽い。その点も扱いやすさに貢献。
 とてもパワフルで豪快な加速力を発揮できスロットルレスポンスも抜群だが、決して乱暴者ではない出力特性が魅力的なのである。
 
 ローギヤで5000rpm回した時のスピードはメーター読みで45km。このクラスのバイクとしては低めなギヤリングで、強烈な駆動トルクを誇れる事を物語っている。また6速トップ100km/hクルージング時のエンジン回転数は3500rpm強。クルーズコントロールを効かせて快適なロングツーリングが楽しめる。

 操縦性は至って素直。当然ながら舗装路では生き生きと思い通りのラインに乗せて行くことができ、峠道でも楽しく走れる。そんな時、いわゆるスポーツ系バイクよりは、挙動に落ち着きが伴い、平然と適度なハイペースを保つことができる乗り味が、ツアラーとして心地よいのである。

 トップクラスの重量級アドベンチャー・ツアラーの中では、あきらかに軽く扱える操縦性は、本格的ダートを目指してRタイプを狙う人にも見逃せないであろう確かな価値ある魅力が感じられるのである。

⚫️足つき性チェック(ライダー身長168cm)

シート高は860mm。車体がスリムで両足はバイクからそう遠くない位置に着く事ができる。ご覧の通り踵は大きく浮くが、足つき性としての不安感は少ない。

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