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消耗部品だらけ? 中古スクーターの駆動系を開けてみたり、アレコレ。|楽しいアプリオ06

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マフラー交換で最高出力が17%も向上したのが前回までの話。今回は駆動系の状態の確認と、リヤショックのへたりなど、気になる不具合を解消しました。

取材協力
●KN-YOKOHAMA (045-593-9402)
●エムファクトリー(https://www.m-factory.co.jp/dynostar.html)

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駆動系を開けてみた。

ヘタりまくりのリヤショックを強化タイプに交換!

ジャーナリストに乗ってもらいました

急遽!センタースタンドを交換!ってなんで?

当企画の主役、4.5万円で購入したヤマハJOGアプリオ(2001年式)。走行距離は推定1万3000km。

駆動系を開けてみた。

前オーナーが定期的に駆動系の消耗パーツは交換していた。という話だが、すべて純正パーツなのか、チューニングパーツが混じってはいないか、摩耗している部品はないか、念のために駆動系の中身も確認してみるとこに。

極端に消耗している部品はなかったが、センタースプリングやウエイトローラーなど純正ではないパーツもいくつか見かけた。これらはチューニングパーツというよりも、補修用の社外品のようだが、実走での印象は、特別速くも遅くもなく、可も不可もない感じ。

佐々木店長が気になった点は、クランクシャフトのスプラインの潰れ。ドライブプーリー(ランププレート)を抜き取る際に引っかかりを感じ、取り外し、組み込みに一苦労。今回は紙やすりで目を立てて改善した。駆動系の分解整備時にインパクトレンチを使って締め込むとスプラインの潰れが起きやすいので、専用工具を使った手作業がベター。
スプラインが修復不可のレベルまで潰れてしまうと、クランク交換→腰下分解で膨大な整備代が掛かってしまうのでご注意を!

クランクシャフトのスプラインが潰れていたため、ドライブ側のランププレートとの噛み合いが悪く、外すのが困難に。
ドリブンアッセンブリーも確認。後に分解したが、センタースプリングが社外品な程度で、極端な摩耗もなかった。

ヘタりまくりのリヤショックを強化タイプに交換!

ブラックのカラーリングで一見控えめだが、一回り太い存在感と真新しいツヤ感でリヤ周りがシャッキリ。もちろん性能も文句なし。

スプリングの色が褪せた純正リヤショック。20年近く使い込んだせいか、ダンパー性能もかなり落ちていた。
ノーマルのリヤショックはスプリングと封入されたグリスで構成されているシンプルなタイプ。おそらく20年モノだからでしょうか、スプリングがへたっているだけでなく、リヤショック上部からグリス漏れを起こしているようだ。
新たに装備するのは、KN企画製(自由長230mm・重量968g・シャフト径12.5mm・バネ径7mm)。純正リヤショック(自由長220mm・重量610g・シャフト径8mm・バネ径6.5mm)よりも重量が300gほど重い。バネ下重量(サスペンション、ホイール、タイヤなど)は軽い方が良いとされているが、剛性とダンパー性能ではKN企画製が圧倒。純正リヤショックに8943円という金額を支払うならば、いっそのことKN企画製で性能アップするのも手。実際にKN企画製にしたことで、走行中に大きな段差を踏んだ際の突き上げは格段に収まった。

KN企画 スーパーショック 【廉価版/減衰調整なし】230mm

価格:1万175円
対応車種:JOG系、VOX、グランドアクシスなど
●ノーマルよりも剛性とダンパー性能を高めたオイル式ショック。プリロード調整は無段階。レッド、ゴールド、シルバーなど6色展開で、今回のJOGアプリオはブラックを選択。

現在までの主な費用
・車体……4万5000円
・KN企画製マフラー……9790円
・KN企画製リヤショック……1万175円
合計6万4965円
※工賃は上記に含まず

ジャーナリストに乗ってもらいました

「2 回目のインプレで触れたがタレ切った前後サスは、体重を掛けるように車体をプッシュすると、スプリングの反動でピョコピョコと車体が跳ねてしまう状態だった。タレているのはダンパーであり、減衰効果がほぼゼロという状況。
今回はKN企画製のリヤショックを装着。ストロークもやや長め。フロントは購入時のままという状態。それでも乗り心地と安定性の変化は絶大なものがある。大きな凸凹を通過した時の衝撃が確実に緩和され、特に脳天まで突き上げられていたリヤからの一撃が穏やか。ストローク自体はボトム領域まで使うが、ボトミングショックの有無が顕著な差を生んでいる。結果的に安心して走れるようになっていた(近田 茂)」

急遽!センタースタンドを交換!ってなんで?

写真はリヤタイヤが接地してしまい、センタースタンドの手前側が浮いた状態。停車時もフラフラ倒れそうでちょっと怖い。センタースタンドをロングタイプに交換して改善した。

左がJOG-ZR純正で、右がJOGアプリオ純正。JOG-ZRの方が長い。
JOGアプリオのリヤタイヤの本来のサイズは80/90-10。しかし、中古で購入した車両には、一回り大きなダンロップRUNSCOOT D307 00/00-10が組まれていた。小径の足まわりゆえのクイックなハンドリングはスポイルされるとはいえ、それでも10インチなので十分に扱いやすく、それでいて安定性がアップしているのでなかなか好印象。
ただし、タイヤサイズ(車高)に対して、ノーマルのセンタースタンドでは長さが足りず、バイクを停めるとちょっとフラフラな状態になっていた。さらに今回リヤショックを純正(220mm)からKN企画製(230mm)に変更したことで、センタースタンドと地面との距離がさらに離れてしまう自体に。JOGアプリオよりも取り付け長が長いJOG-ZR純正スタンド(中古で1000円)に交換してこの問題を解消した。

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