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【コンチネンタルGT650試乗】ロイヤルエンフィールドが放つ新生ブリティッシュツイン! 味付けはレトロ。

  • 2021/01/07
  • 佐藤恭央
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ロイヤルエンフィールド/コンチネンタルGT650(スタンダード)・・・795000円

ロイヤルエンフィールド/コンチネンタルGT650(カスタム)・・・810000円

ロイヤルエンフィールド/コンチネンタルGT650(スペシャル)・・・839000円

昔ながらの伝統を継承するモデル……ではない?

ルックスはクラシックでも、随所に現代の技術を導入

知る人ぞ知るハリスフレームを採用

わずか2500rpmで、最大トルクの約80%を発揮

650ccならではの軽快なフィーリング

軽快なハンドリング! 今後の動きにも期待大!

日英のライバル候補とは似て非なる特性

ディテール解説

主要諸元

ライダープロフィール

ディテール解説

灯火類はオーソドックスなハロゲンバルブ/白熱球。この種のネオクラシックモデルの場合、近年の流行であるLEDを採用しないことは、特にマイナス要素にならないだろう。アンダーブラケットはボルト2本締め。

兄弟車のINT650がバーハンドルを採用するのに対して、カフェレーサーのコンチネンタルGT650はスワンネックタイプのセパハン。取り付け角度はやや開き気味。スイッチボックスはスズキ車でよく見られる部品で、操作性は至って良好。

昨今では貴重になりつつある指針式メーターは、往年のスミスを思わせるトラディショナルなデザイン。速度計内にはオド/トリップメーターや燃料残量を表示する液晶画面、回転計内には各種警告灯を設置。

燃料タンクは各車専用設計で、スクエアスタイルのコンチネンタルGT650は12.5L、ティアドロップタイプのINT650は13.7Lの容量を確保。キャップはいずれもエノッツタイプで、中央のカバーの下にキーシリンダーが備わる。

シートもINT650とコンチネンタルGT650で異なる形状。ちなみにコンチネンタルGT650は、当初は820mmというシート高を公称していたのだが、その数値が市場で受け入れられなかったのだろうか、現在は793mmに下げられている。

シート後方にはグラブバーを装備。テールランプはかつての英車の定番だったルーカスを思わせる形状だ。
シート下にはETCユニットが設置されているが、これはもちろん標準装備ではない。右側サイドカバー内には車載工具を設置。

ステップも各車専用設計で、当然、コンチネンタルGT650の装着位置はINT650よりも後退している。ラバーに刻まれたメーカー名は、かつてのブリティッシュツインに通じる手法。

往年の英車のほとんどが、左側にプライマリーチェーンケースを設置していたのに対して、INT650/コンチネンタルGT650の1次減速機構は右側。エキパイの取り出し口となるフィン付きの排気アダプターには、O2センサーが設置されている。

パワーユニットは、エンジンとミッションが別体式?と思えなくもないデザイン。始動はセルのみで、キックは装備しない。最高出力47bhp、最大トルク52Nmという数値は、現行ロイヤルエンフィールドでは最強で、ミッションは同社初の6段。

電制制御式インジェクションはボッシュ。それを隠すかのような左右のカバーは、カワサキW800や、ストリートツインを含めたトライアンフのパラレルツイン車を参考にしたのだろうか。

ホイールは前後18インチで、アルミリムはエキセル。純正タイヤはピレリのファントムスポーツコンプで、サイズは、F:100/90-18、R:130/70-18。これに組み合わせられるブレーキは、F:φ320mmディスク+片押し式2ピストン、R:φ240mmディスク+片押し式1ピストンで、キャリパーはバイブレ製だ。2チャンネル式ABSはボッシュが開発している。

φ41mm正立フォークとリザーバータンク付きリアショックはガブリエル製。調整機構はリアのプリロードのみ。

主要諸元

全長:2,122mm
全幅:744mm
全高:1,024mm
シート高:793mm
乗車定員:2人
重量:198kg
排気量:648cc
エンジン:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
最大出力:47bhp/7150rpm
最大トルク:52Nm@5250rpm
トランスミッション:6速マニュアル
フューエルタンク:12.5L
ブレーキ:Front=φ320mmディスク/ABS Rear=φ240mmディスク/ABS
ホイール(前後):2.50-18
タイヤ:Front=100/90-18 Rear=130/70-18

ライダープロフィール

中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車から最新スーパースポーツまで、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車でロングランに出かけている。

現在の所有車は、1974年型モトグッツィV850GT、2006年型H-D XL883、1985年型ヤマハTZR250など。

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