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【2021】50ccスクーターおすすめ人気10選|新車価格比較

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スズキアドレスV50:182,600円

この記事では、チョイ乗りに最適な50ccスクーターのおすすめ人気モデル10選をご紹介!

大排気量バイクと比べると燃費が良いのでガソリン代が安く、税金、消耗部品といったトータルの維持費も抑えられる点が50ccスクーターの魅力です。軽くて取り回しやすいことも利点で、通勤や通学をはじめ近場の買い物といった用途で重宝されています。ここではそんな50ccスクーターから10モデルをピックアップしています。

わざわざクルマで出かけるほどではないけど、自転車で移動するには少し遠い。そんな場所への移動をグンと楽にしてくれる50ccスクーターで移動時間の短縮や行動範囲を広げるのに役立ててみましょう。

50ccスクーター(原付バイク)とは?

ホンダ・ダンク:218,900円

50ccスクーターとは、排気量が50cc以下となる原動機(エンジン)を搭載したスクーターです。

厳密には「第一種原動機付自転車」という名称で、原付免許はもちろん、普通自動車免許でも乗車できる手軽なバイクとして人気を誇っています。

なおスクーターとは、両足を揃えて乗車するスタイルのバイクで、全体が樹脂製カウルで覆われたデザインのものが多いです。一般的に無段変速機をはじめとするオートマチックミッションが搭載されているため、スロットルを開けるだけで加速でき、運転操作が簡単なのが特徴です。

原付一種と原付二種の違いについて

50ccスクーターを含む原動機付自転車には、排気量や出力によって「第一種原動機付自転車(原付一種)」と「第二種原動機付自転車(原付二種)」という二つの区分が存在しています。

原付一種は、排気量が50cc以下もしくはモーター出力が0.6kW以下の原付バイクとなっており、原付免許もしくは普通自動車免許で運転することができます。ただし、法定速度が30km/hであることや二人乗りができないほか、交差点によっては二段階右折が必要になるなどの制約が設けられています。

それに対し原付二種は、排気量125cc以下もしくはモーター出力が1.0kW以下となっており原付一種よりもパワフル。運転するためには、小型限定二輪免許以上の二輪免許が必要となりますが、二人乗りが行えることに加え、法定速度が60km/hとなります。

原付一種、原付二種に関わらず、どちらも高速自動車道は走行できず、自動車専用道路の多くが通行不可となります。ただし、自治体などが設置する有料道路は通行できるケースがあります。

50ccスクーターの魅力を解説

販売台数が減少傾向にあるバイク業界ですが、50ccスクーターも販売低迷が続いている傾向にあります。近年ではホンダ、ヤマハといった国内でライバル関係にあった大手二社が協業するという状況に追い込まれるほど苦しい状況にあるのも事実です。

とはいえ、公共交通機関では通いにくい場所への通勤や通学といった用途をはじめ、近所への買い物の足として使いたいという根強い需要もあります。

ここでは、そんな50ccスクーターが持つ魅力と利点をご紹介します。

※出典:一般社団法人 日本自動車工業会 二輪車販売台数

ポイント

  • 本体が安く手軽に乗り始められるのが大きな魅力
  • とにかく燃費が良くて維持費もとてもリーズナブル
  • 軽くて取り回しやすいので近場の通勤や通学に最適

本体が安く手軽に乗り始められるのが大きな魅力

50ccスクーター最大の魅力は、何といっても車体価格の安さにあります。

一般的な国産50ccスクーターなら新車でも15万円前後から購入可能で、中古車であれば5万円前後で購入できるケースも珍しくありません。

また、原付バイクの場合は、126cc以上のバイクの新車購入時に必要となる重量税やナンバープレート代が不要であるため諸費用を抑えた乗り出しが可能となるのも魅力です。

とにかく燃費が良くて維持費もとてもリーズナブル

そもそもの排気量が小さいことに加え、技術の向上によって50ccスクーターの低燃費性は非常に優れています。

モデルによって異なりますが、実走行に近い計測方法となる「WMTCモード値」でも1リッターで50km以上の走行が可能なモデルも珍しくありません。

エンジンオイルやブレーキパーツ、タイヤなどの消耗品もリーズナブルでメンテナンス費用が抑えられることに加え、自賠責保険の保険料も低めに設定されているため年間維持費は普通二輪車と比べ大幅に抑えられます。

軽くて取り回しやすいので近場の通勤や通学に最適

50ccスクーターは車体が軽く取り回しもラクラク、シート高が低めで足がつきやすいから一時停止も安心!というのが特徴です。小柄な人や体力に自信がない人でも軽々と駐輪スペースから出すことができます。また、足元が大きく開いているステップスルー構造は、乗り降りも楽チンです。

駅前や繁華街の駐輪場のなかには原付一種のみ駐輪可能というところも存在し、少し優遇されています。また、車体がコンパクトなため自転車の駐輪場に置けるケースも多いです。

50ccスクーターの選び方|満足度を高める3つのポイント

以下では、50ccスクーターを購入する際の選び方を参考としてご紹介します。

ポイント

  • 低燃費モデルなら乗れば乗るほど恩恵が実感できる
  • シート下の収納が広ければ荷物が多くても安心
  • スマホの充電や盗難防止機能などが快適さに繋がる

低燃費モデルなら乗れば乗るほど恩恵が実感できる

通勤や通学など、毎日のように乗車するなら、やはり燃費が気になるところ。

もちろん、低燃費をウリにしたモデルを選ぶことが重要となりますが、さらなる低燃費を図るため「アイドリングストップ」機能を備えたモデルも登場しています。

この機能は、自動車のアイドリングストップと同様、信号待ちなどで停車している時にエンジンをストップすることで無駄な燃料消費を避けるといったものとなります。

主に信号の多い市街地など、頻繁にストップ&ゴーを繰り返すような乗り方がメインの人なら、乗れば乗るほど恩恵が実感できます。

シート下の収納が広ければ荷物が多くても安心

主にスクーターのシート下に設置される収納スペースは、ヘルメットをしまっておくだけでなく鞄や買い物バッグなどを収納するにも重宝するスペースです。

このスペースが大きいほど、多くの荷物が収納できるため通勤や通学はもちろん買い物で頻繁に乗る人は重要視したいポイントです。

乗車中の荷物収納はもちろんですが、降車時にはヘルメットの収納スペースとして利用されるケースがほとんどですので、最低限でも自分が使っているヘルメットが収納できるサイズであるか確認しておきましょう。

スマホの充電や盗難防止機能などが快適さに繋がる

バイクは、乗車している時間よりも駐輪している時間の方が長いことが多く、これに加えて、車体のコンパクトさや軽さも相まって盗難被害やいたずらなどの被害に遭いやすい乗り物です。

50ccスクーターの多くは、鍵穴にシャッターが設けられていることが多いため、思わぬ被害を防止するためにも装備されているモデルを選ぶと安心です。

また、モデルによってはグローブボックス内などにアクセサリーソケットが設けられているため、スマホなどの機器を充電しながら移動するといったことも可能です。スマホナビを使って外出する機会の多い人ほど重宝する機能と言えます。

50ccスクーターおすすめ人気10選

ここからは、50ccスクーターのおすすめモデル10選を紹介します。

手軽な交通手段として最適な50ccスクーター選びは、その最大の特徴と言える低燃費さはもちろんですが、通勤通学などを見据えた収納力の高さにも注目して選びたいもの。

さらにスマホの充電やいたずら防止機能といった便利機能、そしてスタイリッシュさなど見た目の好みで選ぶことが長く快適に乗るためにも重要です。

今回は様々なニーズに応えられるよう、人気の車種を集めてみました。

50ccスクーターおすすめ1. スズキ レッツ

スズキ レッツ
スズキのエントリースクーターでありながら、扱いやすさがトコトン追求されたユーザーフレンドリーな1台です。

左右を絞り込んだフロアボードと695mmに抑えたシート高で、両足が地面につきやすく、前後10インチサイズのホイールは狭い路地でもクイックに曲がりやすい。さらに装備重量70kgという国内50ccスクーターでは最軽量級の車体で押し歩きもラクラクと、アピールポイントが盛りだくさんです。

外装には、樹脂に着色剤等を混合した「材料着色」を採用。傷ついた場合でも同色素材が表れるので、傷が目立ちにくいという特徴があります。

パワーユニットにはSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)と呼ばれるスズキ独自の低フリクション技術が投入された、空冷4ストローク単気筒(SOHC・2バルブ)エンジンを採用。燃焼効率を高めることでWMTCモード値52.8km/Lという優れた燃費性能を発揮します。

メーカースズキ(SUZUKI)
モデル名レッツ
全長/全幅/全高1,660mm/615mm/995mm
シート高695mm
車両重量70kg
最高出力2.7kW(3.7PS)/8,500rpm
最大トルク3.4N・m(0.35kgf・m)/7,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)66.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)52.8km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.8L
ブレーキ(前・後)ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/90-10 35J
価格166,100円
公式サイトスズキ(SUZUKI)公式サイト

50ccスクーターおすすめ2. ホンダ タクト ベーシック

ホンダ タクト ベーシック
ホンダが販売する50ccスクーターの中でももっともリーズナブルな車体価格が設定されているモデルがホンダ タクトベーシックです。

ベース車両となる「タクト」と比較すると、アイドリングストップ機能を省略したことで1.2万円ほど安い。シート高が15mm低く設定されているため、小柄なライダーでも両足がしっかりと地面を捉え、取り回しもラクラクというのが特徴です。

エンジンには、優れた動力性能と環境性能を両立したOHC・単気筒エンジン「eSP」を搭載。ローラーロッカーアームの採用やオフセットシリンダーの採用などによって低フリクション化を図ることで、WMTC値58.4km/Lという優れた低燃費性能を実現しています。

メーカー本田技研工業(HONDA)
モデル名タクト・ベーシック
タクト
全長/全幅/全高■タクト・ベーシック/タクト
1,675mm/670mm/1035mm
シート高タクト・ベーシック:705mm
タクト:720mm
車両重量タクト・ベーシック:78kg
タクト:79kg
最高出力3.3kW(4.5PS)/8,000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)80.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)58.4km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.5L
ブレーキ(前・後)ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J
価格タクト・ベーシック:168,300円
タクト:181,500円
公式サイト本田技研工業(HONDA)公式サイト

50ccスクーターおすすめ3. ヤマハ JOG

ヤマハ JOG
ヤマハがラインナップするスクーターのなかでも最も価格の安い入門機。上位モデルにアイドリングストップ機能の搭載やシートの質感を高めたJOGデラックスがラインナップされています。

ホンダがOEM供給しており、エンジン&シャシーはホンダ・タクトと共通。搭載エンジンは環境に配慮された水冷4ストローク・SOHCで、最適にセッティングされたインジェクション技術によって低燃費性能にも優れています。

燃料タンクをフットスペース下部に配置することで低重心化が図られており、直線はもちろんコーナー進入時の安定性にも優れているほか、給油作業もシート下トランクを開くことなく行えるため、他人に荷物を見られたくないという人におすすめです。

メーカーヤマハ発動機(YAMAHA)
モデル名ジョグ
ジョグ デラックス
全長/全幅/全高1,675mm/670mm/1,040mm
シート高ジョグ:705mm
ジョグ デラックス:720mm
車両重量ジョグ:78kg
ジョグ デラックス:79kg
最高出力3.3kW(4.5PS)/8,000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)80.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)58.4km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.5L
ブレーキ(前・後)ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J(チューブレス)
価格ジョグ:170,500円
ジョグ デラックス:183,700円
公式サイトヤマハ発動機(YAMAHA)公式サイト

50ccスクーターおすすめ4. スズキ アドレスV50

スズキ アドレスV50
同社が販売する「レッツ」とエンジンやフレーム、足回りといった基本構成が共通でありながら、スポーティな外装パーツを採用したモデル。

フロアボードが上り傾斜で前後長が長く確保されているため、足の置き場に自由度があり、さらにブレーキングやコーナーリング時の踏ん張りがきくため、ニーグリップが使えないスクーターでも安定した姿勢を保つことが可能です。

フロントのインナーラックの間口が広く、様々な形の荷物を放り込めることに加え、1.5Kgまで耐えられる太く丈夫なフロントフックを備えているため、買い物袋を掛けての移動もラクラク。

メーカースズキ(SUZUKI)
モデル名アドレスV50
全長/全幅/全高1,670mm/620mm/1,005mm
シート高710mm
車両重量74kg
最高出力2.7kW(3.7PS)/8,500rpm
最大トルク3.4N・m(0.35kgf・m)/7,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)66.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)52.8km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.8L
ブレーキ(前・後)機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ(前・後)80/90-10 35J
価格182,600円
公式サイトスズキ(SUZUKI)公式サイト

50ccスクーターおすすめ5. ホンダ ジョルノ

ホンダ ジョルノ
ホンダ ジョルノの特徴といえば、丸みを帯びた個性的なフォルムと、ファッショナブルなカラーバリエーションです。

日常での使い勝手も十分に考えられており、容量20Lのシート下収納はA4サイズのファイルを収納できる使い勝手の良い形状。これにプラスし、フロントにはインナーラックとグローブボックス、さらに荷物が落ちづらいリング式荷掛けフックも装備しているので、収納面で困ることはあまりなさそう。

水冷4ストロークOHC単気筒エンジンはアイドリングストップ機能を備えて低燃費。後輪ブレーキを握ると程よく前輪にも制動力を配分するコンビブレーキを採用するなど、安全性能も充実しています。

メーカー本田技研工業(HONDA)
モデル名ジョルノ
全長/全幅/全高1,650mm/670mm/1,035mm
シート高720mm
車両重量81kg
最高出力3.3kW(4.5PS)/8,000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)80.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)58.4km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.5L
ブレーキ(前・後)ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J
価格198,000円
公式サイト本田技研工業(HONDA)公式サイト

50ccスクーターおすすめ6. ヤマハ ビーノ

ヤマハ ビーノ
ホンダがヤマハへOEM供給しているモデルで、ベースとなるのはジョルノ。エンジンやフレームなど多くの部分が共通で、フロントカウルやヘッドライト周りのデザインが異なっています。

搭載エンジンは水冷・4ストローク・SOHC・2バルブで、アイドリングストップ機能を装備しているので停車中の無駄な燃料消費を防ぐことが可能です。

グローブボックスに12V 1Aのアクセサリーソケットが内蔵されているため、移動中にスマホなどの機器の充電が可能。リング式の荷掛けフックは、持ち手の太いバックにも対応し、荷物が脱落しづらいという利点もあります。

メーカーヤマハ発動機(YAMAHA)
モデル名ビーノ
全長/全幅/全高1,650mm/670mm/1,015mm
シート高720mm
車両重量81kg
最高出力3.3kW(4.5PS)/8,000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)80.0km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)58.4km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.5L
ブレーキ(前・後)ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J(チューブレス)
価格203,500円
公式サイトヤマハ発動機(YAMAHA)公式サイト

50ccスクーターおすすめ7. ホンダ ダンク

ホンダ ダンク
開発コンセプトは「プレミアムスニーカー」。平面構成のボディとボディサイドのモール、スクエアデザインのリアビューが、上質感のあるスタイルを演出しています。

便利さと快適さにもとことんこだわっているのが特徴で、長くフラットなシートの採用やフットスペースを広めに設定したことで、ゆったりとした居住性を確保。このシートは背負ったバックパックの座りが良いというのも利点です。

グローブボックス内に装備したアクセサリーソケットは、スマホなどの電子機器の充電、給電に便利。23Lと同社の50ccスクーターのなかでもっとも広いメットインスペースを確保するなど快適性能にも優れています。

エンジンは、125cc・150ccで確立したeSPの技術が投入された、水冷4ストローク単気筒OHCを搭載。ACGスターターを採用したアイドリング・ストップシステムは、再発進時の応答性と始動時の静粛性に優れ、ストレスを感じることなく50ccクラストップレベルの燃費性能を確保しています。

メーカー本田技研工業(HONDA)
モデル名ダンク
全長/全幅/全高1,675mm/700mm/1,040mm
シート高730mm
車両重量81kg
最高出力3.3kW(4.5PS)/8,000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)75.3km/L(30km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)58.4km/L(クラス1)
燃料タンク容量4.5L
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム
タイヤサイズ(前・後)90/90-10 50J
価格218,900円
公式サイト本田技研工業(HONDA)公式サイト

50ccスクーターおすすめ8. ランブレッタ V50 Special Fix

ランブレッタ V50 Special Fix
1933年に金属加工工場として創業したイタリアのイノチェンティ社。同社が1947年に立ち上げたスクーターブランドがランブレッタです。イノチェンティ社としては1971年を最後にランブレッタの生産を終えましたが、2017年のEICMAで新生ランブレッタとして復活。イノチェンティ社とKSRグループとの共同設立によるLambretta GmbHから販売されることとなりました。

50ccエンジンを搭載するV50 Special Fixは、125ccモデル、200ccモデルとフレームやボディが共通。そのため50ccスクーターらしからぬ存在感が自慢です

ランブレッタ製スクーターの特徴でもあるスチール・モノコックの基本骨格は、高い剛性とランブレッタらしい高級感をバランスしています。

レトロな外観でありながらも、LEDヘッドライトの採用や、LCDパネル用いたスピードメーター、Bluetooth・コネクティビティ、USB電源といった現代的なテクノロジーがふんだんに取り込まれています。

メーカーランブレッタ
モデル名V50 Special Fix
全長/全幅/全高1,890mm/735mm/1,115mm
シート高770mm
車両重量
最高出力2.6kW/7500rpm
最大トルク3.4N・m/6500rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)
燃料タンク容量6L
ブレーキ(前・後)ディスクØ226mm・ドラムØ110mm
タイヤサイズ(前・後)110/70-12・120/70-12
価格390,000円
公式サイトランブレッタ公式サイト

50ccスクーターおすすめ9. プジョー スピードファイトR-CUP

プジョー スピードファイトR-CUP
自動車ブランドとしてのイメージが強いプジョーですが、モーターサイクルの世界では、現存する最古のブランドとして深い歴史を誇っており、過去にはマン島TTレースやボルドール耐久レースなどの大舞台で活躍を見せていた名門ブランドでもあります。
そんなプジョーからリリースされているスポーツスクーターがスピードファイトR-CUPです。

スポーティなグラフィックに目を奪われがちですが、実は特筆すべきは前後の足回り。一般的な50ccスクーターは10インチの小径サイズが多いなか、このスピードファイトにはヨーロッパ車で多く見られる13インチタイヤを採用。130/60-13サイズのタイヤのおかげで、多少の路面のギャップでは動じることなく、コーナリングも落ち着きがある。これに加えて、高剛性かつステアリング性能に優れる倒立フォークを採用するなど、スポーツ走行を強く意識した仕様が大きな特徴です。

メーター下部に配置された小物入れの内部にはUSBソケットを装備。アクセサリーのスマホホルダーを取り付ければ、ナビアプリ使用時などもバッテリー切れの心配をすることなく利用することができます。

メーカープジョー(Peugeot)
モデル名スピードファイト 50 R-CUP
全長/全幅/全高1,895mm/700mm/1,150mm
シート高800mm
車両重量100kg
最高出力2.64kW(3.6PS)/7,500rpm
最大トルク3.5N・m(0.4kgf・m)/6,500rpm
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)
燃料タンク容量8L
ブレーキ(前・後)ディスク・ドラム
タイヤサイズ(前・後)130/60–13
価格328,900円
公式サイトプジョー(Peugeot)公式サイト

50ccスクーターおすすめ10. SYM Orbitスリー

SYM Orbitスリー
スクーター大国台湾において3番目のシェアを誇るサンヤン(三陽工業)が手掛けるバイクブランドがSYMです。

2021年春のモデルチェンジによって、燃料供給装置をキャブレターからフューエルインジェクションシステムに変更。これによりユーロ 5の排ガス基準に適合しました。また、走行安定性に優れる12インチタイヤの採用や、フロントにディスクブレーキを採用といった従来の装備はそのまま継承し、普段使いには十分すぎる実用性を確保しています。

このOrbitスリーには同一ボディの125ccモデルもラインナップされており、50ccスクーターとしてはすこし大柄な印象。それに伴ってシート下の収納スペースの容量はたっぷりめです。この収納スペース内にはUSB電源も備え付けられているため、スマホなどの電子デバイスを充電することが可能です。

メーカーSYM/三陽工業(SANYANG MOTOR)
モデル名Orbitスリー
全長/全幅/全高1,915mm/680mm/1,125mm
シート高
車両重量
最高出力
最大トルク
燃料消費率・定地燃費値km/L(Km/h)
燃料消費率・WMTCモード値km/h(クラス)
燃料タンク容量5.7L
ブレーキ(前・後)ディスク/ドラム
タイヤサイズ(前・後)110/70-12・120/70-12
価格214,500円/マットブラックイエローのみ225,500円
公式サイトSYM/三陽工業(SANYANG MOTOR)公式サイト

50ccスクーターおすすめ車種の価格比較一覧表

50ccスクーター
価格
スズキ レッツ166,100円
ホンダ タクト ベーシックタクト・ベーシック:168,300円
タクト:181,500円
ヤマハ JOGジョグ:170,500円
ジョグ デラックス:183,700円
スズキ アドレスV50182,600円
ホンダ ジョルノ198,000円
ヤマハ ビーノ203,500円
ホンダ ダンク218,900円
ランブレッタ V50 Special Fix390,000円
プジョー スピードファイトR-CUP328,900円
SYM Orbitスリー214,500円/マットブラックイエローのみ225,500円

【Q&A】50ccスクーターについて多い質問

以下では、50ccスクーターについて多い質問・疑問に回答します。

Q&A

  • 50ccスクーターを維持するのに必要な費用は?
  • 2ストと4ストの違いとは?
  • 中古の50ccスクーターを買うときに注意すべきことは?

Q. 50ccスクーターを維持するのに必要な費用は?

50ccスクーターのいいところは、251cc以上のバイクで必要な車検が不要な点。車検はナシではありますが、車体を購入したら税金や保険などの維持費が発生します。

まず法定費用として必要となるのが、軽自動車税(年額2,000円)と自賠責保険(年額7,060円)で、合計9,060円になります。

ただし、自賠責保険は、2年や3年といった具合に長期契約になるほどお得な契約料が設定されており、最長の5年契約だと14,380円なので年額3,000円以下に抑えられます。途中解約した場合は、残り期間に応じた返金があるため、長期契約にしておくとお得です。

また、自賠責保険では補償されない部分を補償してくれる任意保険は年齢や契約によって異なるものの、概ね年額20,000円前後となります。自動車保険加入者ならその保険会社のオプションでファミリーバイク特約という任意保険に加入することができ、125cc以下のバイクを複数台所有している場合にお得な内容となっています。

その他、走行距離に応じてタイヤやブレーキ、エンジンオイルや点火プラグといった消耗品の交換といったメンテナンス費も必要となります。例えば、年間5000Km走行したことを想定すると、タイヤやブレーキシュー(パッド)も数年ごとに寿命を迎えることになり、エンジンオイルも年1回は交換したいところ。Vベルトやウエイトローラーといった駆動系パーツの磨耗など、こまかな部品の交換を考慮しても、概ね20,000円~30,000円程度を見込んでおけば、十分でしょう。

●メンテナンスの費用例 年間5,000Km走行時(工賃を含む)

・タイヤ前後交換:約12,000円(15,000km毎)
・ブレーキシュー(パッド)前後交換:約9,000円(5,000km毎)
・エンジンオイル交換 :約3000円(5,000km毎)
・V ベルト、ウエイトローラー交換:10,000円(10,000km毎)
・その他、必要に応じてブレーキワイヤー交換などが必要。
合計20,000円~

これらのメンテナンスに加え、法定費用や保険料含め、年間50,000~60,000円の維持費、プラス燃料代をトータルコストとしてみておきましょう。

Q. 2ストと4ストの違いとは?

50ccスクーターに搭載されるエンジンには、現在主流の4ストロークエンジンと2006年に行われた排ガス規制強化前まで主流だった2ストロークの2種類があります。4ストロークエンジンは吸気・圧縮・燃焼・排気の工程を2往復(クランクシャフト2回転)で行い、2ストロークのエンジンはこの工程を1往復(クランクシャフト1回転)で行います。

同じエンジン回転数ならば、4ストロークエンジンよりも2ストロークエンジンの方が2倍爆発していることになるため、同じ排気量ならば2ストロークエンジンの方がパワーを出しやすい傾向にあります。

その一方で、燃焼行程の少なさゆえに2ストロークエンジンは未燃焼のガスが発生しやすく有害な物質が排出されやすい、エンジンを潤滑するためのオイルも一緒に燃焼させる必要がある、というのも特徴です。
環境や燃費問題といった観点から、現在発売されている50ccスクーターはほぼ4ストロークが占めています。

Q. 中古の50ccスクーターを買うときに注意すべきことは?

50ccスクーターは中古市場でも人気が高く、車種もタマ数も豊富なカテゴリーと言えます。年式の新しいものや低走行の車両ほど価格は高い傾向にあります。

年式が新しめの50ccスクーターならば、部品供給は問題なく、よほど状態の悪いものを選ばない限り、長く乗ることが可能です。
ただし、生産終了から概ね10年程度が経過すると純正部品に欠品が出てくるので注意が必要です。エンジンや駆動系パーツ、ブレーキといった具合に、主要な部品は、比較的長く供給が行われており、社外の補修パーツも手に入りやすい傾向にあります。しかし、外装部品などは早々に欠品してしまうこともあるので注意が必要です。

海外メーカーのモデルの場合で気をつけたいのは、並行輸入車の場合です。その販売店がすべての部品を国内に在庫しているわけではないので、急な故障時には、部品をスムースに入手できないこともあります。サプライヤーとしては小さなバイク部品一つだけを輸入コンテナで送るわけにもいかず、コンテナの荷物が埋まるまで出荷されず数か月待ちといったこともありえるので、車体価格だけで選ぶのは安易かもしれません。

50ccスクーターは口コミ・評判も参考に購入しよう

50ccスクーターは、限られた排気量の中で作られているため、モデルよって燃費や出力、乗り心地はまちまち。

通勤通学や買い物など、日常生活に密着するものだからこそ、維持費と快適さを兼ね備えたモデルを選ぶことが重要です。

とはいっても、50ccスクーターは自動車購入時のように試乗できる機会が非常に少ないため、ライダーの口コミ・評判も参考にしながら、自分に合った50ccスクーターを選びましょう。

<参考> 
モーターファンBIKESでは、ほぼ全モデルのインプレッションを掲載しています。ディテール写真までたっぷり、ジャーナリストによるインプレッションも掲載のモーターファンBIKESを参考にしてみよう。

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