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今日は何の日?■2代目インプレッサが米国IIHSの安全評価でゴールド賞

2006(平成18)年4月17日、スバルは米国で販売されている2代目「インプレッサ」が、米国IIHSの安全性評価でゴールド賞を受賞したことを発表した。これは、IIHSが独自に実施する前面オフセット衝突、側面衝突および後方衝突試験の総合結果で判断され、最高の評価を受けたことを意味する。
WRCで活躍したスポーツセダンのインプレッサ

インプレッサは、「レガシィ」の弟分として1992年11月に誕生した。ボディスタイルは、4ドアセダンとスポーツワゴンの2種だが、セダンにはトップグレードとして高性能ターボエンジンを搭載したWRXが設定された。

エンジンは、すべて水平対向4気筒エンジンで、WRX専用の240ps/最大トルク31.0kgmを発揮する2.0L DOHCターボとNA(E20型)を筆頭に、1.8L SOHC(EJ18型)、1.6L SOHC(EJ16型)、1.5L SOHC(EJ15型)の5機種で構成。駆動方式は、もちろんスバルが誇るフルタイム4WDである。

WRXベースのラリーマシンは、WRCで1995年から3年間マニュファクチャラーズタイトルを獲得するという、日本初の偉業を成し遂げ、インプレッサWRXは日本を代表するスポーツモデルへと駆け上がった。
2代目インプレッサの初期型は丸目、中期型は涙目ヘッドライト


インプレッサは、2000年8月に初めてのモデルチェンジで2代目に移行し、初代同様セダンとスポーツワゴンを設定。スタイリングは、現在のスバルでも採用されているヘキサゴングリルの原型となった台形グリルと、今もなお賛否が分かれる特徴的な丸目ヘッドライトが採用された。

水平対向エンジンは、WRX用250ps/34.0kgmの2.0LターボとNA(EJ20)と、1.5L(EJ15)、1.6L(EJ16)が用意され、WRX STiには280ps/38.0kgmの2.0Lターボに6速MT、ビスカスLSD付センターデフ式4WDが組み合わされた。

2代目インプレッサは2002年11月にマイナーチェンジで中期型となり、「丸目」から「涙目」ヘッドライトに変更。初期型の「丸目」が国内で不評だったこともあるが、ヘッドランプ上方の傾斜と横方向の回り込みを増やすことによって空力性能を改善、さらにナイトラリーで前方視界が確保できるようにライト本体の大型化が図られたのだ。
さらにマイナーチェンジで後期型は鷹目ヘッドライトに

2005年6月のこの日、マイナーチェンジで後期型に移行。再び、ヘッドライトは中期型「涙目」から「鷹目」ヘッドライトに変更された。合わせて、スプレッドウィングスグリルと呼ばれる飛行機の翼をモチーフにしたフロントグリルとなり、大きくイメージチェンジした。

その他にも、バンパーサイドに整流効果を高めるフロントコーナースポイラーを加え、リアウインドウの上部にルーフベーンを採用し、ルーフ上面を流れた空気を整流することで、リアスポイラーの効果をより高めてリアのダウンフォースを向上。またインテリアについても、一部変更されて質感と機能性の向上が図られた。

「WRX STI」シリーズのエンジンの最高出力は280psのままで最大トルクは43.0kgmに向上。4WDに、新たにトルク感応型の機械式LSD(リミテッド・スリップ・デフ)が追加されたことも新しい。


2代目インプレッサ後期型がIIHSの安全性評価でゴールド賞

2006年4月のこの日、米国で販売されている2代目インプレッサ後期型(2006年モデル)が米国IIHS安全性評価でゴールド賞を受賞したことが発表された。2代目インプレッサは、フロントサイドメンバーの補強やクラッシャブルゾーンの最適化、乗員セルの強度向上、ステアリングコラムの変形制御など衝突安全性の向上を狙った構造強化が実施されていた。
IIHSは、米国保険業界が1959年に設立した非営利団体で、市販新型車の衝突評価だけでなく、衝突回避・事故軽減技術、事故防止策や事故発生時の損傷の軽減等の調査研究を行っている。今回の試験では、前面オフセットが時速40マイル(約64km/h)、側面衝突が31マイル(約50km/h)、後方衝突は時速20マイル(約32km/h)で衝突させて、車両とダミー人形のダメージが評価された。
クルマの衝突評価としては、世界的にNCAP(New Car Assessment Program)による評価が各国で実施されており、日本ではJNCAP、米国ではUS NCAPがNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)で実施されて試験結果が公表されている。IIHSは、NCAPに比べて試験内容と評価が厳しくなっている。

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近年は、クルマの安全性能がそのクルマの商品力や価値を高めることに繋がる。予防安全や運転支援技術のような衝突しない技術(ぶつからないクルマ)が注目されているが、衝突しても壊れない、乗員を守る技術(ぶつかっても大丈夫なクルマ)が基本なのだ。
毎日が何かの記念日。今日が何かの記念日になるかもしれない。




