トヨタは4月2日、米国工場で生産した高級ピックアップトラック『TUNDRA(タンドラ)』、及びSUV『HIGHLANDER(ハイランダー)』の2台の販売を開始した。

具体的な時期は明らかにされていないものの、まずはトヨタモビリティ東京で4月2日より販売開始し、全国販売は今夏に開始される予定となっている。また、昨年12月に再導入が決定した米国生産のカムリの販売開始時期はまだ明らかにされていないが、「準備が整い次第」開始される見込みだという。

今回の動きは、2月26日に施行された日本の車両認証に関する規制緩和を受けたものだ。これにより、国内の安全検査に合格した米国製車両は、日本国内での追加検査や軽微な改造のみで、そのまま日本に輸入することが可能になったのだ。
タンドラは13年の空白期間を経て、2017年に日本市場に再投入されたハイラックス4×4の上位モデルとして、日本のラインアップに位置づけられている。ちなみに、ハイラックスは北米では販売されていない。
このたび日本に輸入されるタンドラは、TNGA-Fラダーフレームシャーシをベースに、同じ寸法、同じ3.4L ツインターボV6エンジン、そして10速オートマチックトランスミッションを搭載する。米国製タンドラは最高出力389ps、最大トルク534Nmを発揮。ハイランダーはTNGA-Kシャーシとハイブリッド2.5L 4気筒エンジンを搭載し、米国仕様では最高出力243ps、最大トルク237Nmを発揮する。他方、日本市場で販売される『タンドラ 1794エディション』は最高出力394ps、最大トルク649Nmを発揮、『ハイランダー リミテッドZRハイブリッド』は最高出力193ps、最大トルク242Nmを発揮する。
日本市場での『タンドラ 1794エディション』の価格は1200万円、『ハイランダー リミテッド ZRハイブリッド』の価格は860万円で、両モデルとも、トヨタの米国テキサス州工場で生産される。
トヨタが米国製タンドラとハイランダーを輸入する理由は、先にも少し触れたように、トランプ政権による関税政策の変動を受け、日米間の貿易摩擦を緩和することにある。トヨタの公式発表では、「日米関係のさらなる強化に貢献するため」に決定したと明記されている。
しかし、フルサイズピックアップトラックのタンドラも、ミッドサイズSUVハイランダーも、日本、特にコンパクトで燃費の良いモデルが主流となっている大都市圏では、大きな販売台数は見込まれていない。実際、トヨタは今のところ、タンドラの販売目標を月間わずか80台(年間約960台)、ハイランダーを月間40台(年間480台)と設定している。これは、米国で先月だけで販売されたタンドラ1万2949台、ハイランダー6131台と比べると、ほんのわずかな数字に過ぎず、年間販売台数もはるかに少ないのだ。
しかも、日本でのSUV人気を考えると、1200万円のピックアップトラックの目標販売台数が、860万円のSUV『ハイランダー』の倍というのはかなり強気な印象だ。これはおそらく、日本市場に競合車種が存在しないためかもしれない。
尚、タンドラは左ハンドル、ハイランダーは右ハンドルで導入される。14インチマルチメディアタッチスクリーン、12.3インチTFTカラーディスプレイ、レザーシートといったオプション装備が標準装備となる。また、日本仕様への対応は、ウインカーバルブをオレンジ色のものに交換し、ヘッドランプを日本のグレア基準に適合させる程度にとどまるようだ。
実は、米国で販売されている『タンドラ1974エディション』は、6万4380ドル(約1千万円)となっている。米国より約200万円高く、ご自慢の“ハイブリッド”を備えていないタンドラが、目標台数を超えるが注目される。






