MASERATI GRANTURISMO /GRANCABRIO /GRECALE

モデナで進む開発と走行テスト

テスト車両が撮影されたのは、ブランドの本拠地であるイタリア・モデナ。歴史的工場「ヴィアーレ・チロ・メノッティ」を中心とするこの地域は、マセラティの開発拠点として知られ、同社のエンジニアリングチームがすべてのモデルの企画・開発を担っている。

モデナ周辺には、市街地から丘陵路、郊外の一般道、高速道路まで多様な道路環境が揃っている。様々な走行条件のもと、車両性能を検証するには理想的な環境だという。テストドライバーによって実施され、最終的なセッティング精度を高めるためのデータ収集が目的とされている。

電動化が進む現行ラインアップ

開発テストが進行中のSUV「グレカーレ」。
開発テストが進行中のSUV「グレカーレ」。

現在のマセラティラインナップはコンパクトSUVの「グレカーレ」、GTクーペの「グラントゥーリズモ」、そしてそのコンバーチブル版「グランカブリオ」をメインに構成される。グレカーレには2.0リッター直4ハイブリッドと3.0リッターV6、2機種のエンジンを用意。グラントゥーリズモにはV6ガソリンエンジン仕様に加え、ブランド初のフル電動モデル「グラントゥーリズモ フォルゴーレ」が追加されている。

電動化戦略も以前ほど熱心ではないが継続しており「グレカーレ フォルゴーレ」や「グランカブリオ フォルゴーレ」といったBEVも加わり、ラグジュアリーセグメントにおける電動化も諦めていない。

高性能仕様へのニーズにも対応

マセラティの頂点、62台限定のサーキット専用車MCXtrema。
マセラティの頂点、62台限定のサーキット専用車MCXtrema。

とはいえ、ブランドの頂点に位置付けられるスーパースポーツカーのMCシリーズは、「MCプーラ」とオープン仕様の「MCプーラ チェロ」を展開し、F1由来の技術を取り入れて自社開発したV6エンジン「ネットゥーノ」を搭載する純エンジンモデルである。

また、モータースポーツ用のGT2車両をベースにしたロードカー「GT2 ストラダーレ」や、62台限定のサーキット専用車「MCXtrema」など、モータースポーツとの結びつきも強めて、ファンの期待に応えている。今回の発表はその軸足をより内燃機関よりに寄せていく決意表明とも言える。

本来のレーシングスピリッツを徐々に取り戻しつつあるマセラティ。それを体現したのがミッドシップスーパースポーツ、GT2ストラダーレだ。マセラティ心斎橋によるカスタマー向け試乗会に参加し、普段走らない大阪を走って、その優雅さと世界観に触れた。

「GT2ストラダーレで心斎橋を走って見えた世界」マセラティのVIP向け試乗イベントを体験取材

本来のレーシングスピリッツを徐々に取り戻しつつあるマセラティ。それを体現したのがミッドシップスーパースポーツ「GT2ストラダーレ」だ。マセラティ心斎橋によるカスタマー向け試乗会に参加し、普段走らない大阪を走って、その優雅さと世界観に触れた。(GENROQ 2026年6月号より転載・再構成)