RX-7X直系なのに、もっと軽い

X-SNC最大の注目ポイントは、やはり軽量化だ。

アライ自身も「RX-7Xを凌ぐ軽量化を視野に開発した」と説明しており、フラッグシップであるRX-7Xと同一製法のシェルを採用。そのうえで、新配合素材を投入し、素材設計を再構築することで軽さと剛性を高次元で両立している。

なお、現時点で重量そのものは公表されていない。しかし、実際にRX-7Xと持ち比べてみると、体感ではX-SNCの方が軽かった。実際のツーリングなどでその軽さが武器になることは間違いないだろう。

単なる廉価版ではなく、“ストリートで毎日使いやすいRX-7X”という立ち位置なのが面白い。

SNC構造が、この軽さと剛性を支えている

X-SNCに採用されるのは、PB-SNC2帽体。

SNCとは「Structural Net Composite」の略で、強靭なネット状繊維を積層した複合シェル構造のこと。アライ独自の“かわす思想”をベースに、軽量化と高剛性を両立するための技術だ。

今回のX-SNCでは、そのSNC構造をベースに新配合素材を投入。ストリートモデルでありながら、フラッグシップと同等レベルの性能水準を実現したという。

ダクト性能もかなり本気

軽さだけではない。今回かなり力が入っているのがベンチレーション性能だ。

トップダクトは流体解析をベースに配置を最適化し、「Xシリーズ史上最高効率」を実現。さらに排気効率を高めるため、あえてリアシャッター機構を排除し、排気抵抗を抑えたダイレクトなエアフローを構築している。

アップライトポジション・時速80kmでの計測では、従来ディフューザーType12比で3倍以上の性能向上を達成したというから驚きだ。

リヤ側はディフューザー形状の排気ダクトを採用。内部の熱気を効率よく排出し、快適性と空力性能を両立している。

快適性もしっかり進化

内装には抗菌・消臭・防汚性能を持つ「エコピュアー」素材を採用。さらにFCS内装による高いフィット感に加え、システムパッド内部には着脱式イヤーパッドを装備し、耳周辺のスペース調整にも対応する。

シールドはVAS-V MVタイプを採用し、PINLOCK120XLTにも対応。ハイエンドらしい装備内容となっている。

■製品情報(スペック)

ARAI
X-SNC

発売予定:
2026年7月下旬

価格:
6万9300円(税込)

カラー:
グラスホワイト
フロストライトグレー
プリズムブラック
フラットブラック

規格:
SNELL/JIS

帽体:
PB-SNC2(ペリフェラリー・ベルテッド・ストラクチュラル・ネット・コンポジット・スクエア)

内装:
ハイフィッティング・アジャスタブル・FCS内装
(抗菌・消臭・防汚内装)

シールド:
VAS-V MVシールド

ピンロック:
PINLOCK120XLT対応

サイズ:
54/55-56/57-58/59-60/61-62

グラスホワイト
フロストライトグレー(つや消し)
フラットブラック
プリズムブラック

RX-7Xとは違う、“もうひとつの答え”

RX-7Xがサーキットまで見据えたフラッグシップなら、X-SNCはその性能をよりストリート寄りへ最適化した存在。
高い安全性と“かわす思想”はそのままに、軽快さや快適性を磨き上げ、“毎日被りたくなるアライ”へと仕上がっている。


【モトチャンプ】