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今日は何の日?■トヨタが放ったオデッセイの対抗馬はガイア

1998(平成10)年5月29日、トヨタは当時大ヒット中だったホンダのミニバン「オデッセイ」に対抗して「ガイア」を発売した。1996年5月にデビューしていた5ナンバーサイズのファミリーミニバンとして人気を獲得していた「イプサム」の上級版ミニバンという位置付けで、スタイリングはオデッセイに酷似していた。
トヨタは、まずオデッセイよりひと回り小さいイプサムを投入


1994年10月に登場したホンダ「オデッセイ」の大ヒットを受け、トヨタが1996年5月に投入した新世代ミニバンが「イプサム」である。

ターゲットを若いファミリー層に設定し、女性ドライバーも多いという状況から、取り回しのよい5ナンバーサイズとしてオデッセイと差別化した。丸型4灯異形ヘッドランプ、後傾したリヤピラーとリヤウインドウがサイドまで回り込んだように見せるスタイリッシュなデザインが採用された。
プラットフォームは「コロナ・プレミオ」をベースに、全長と全幅はほぼ同じで全高のみ200mmほど引き上げられた。シートは、2/3/2人の3列で7名が乗車できることに加え、9通りにアレンジ可能なシートがアピールポイントのひとつだった。
パワートレーンは、最高出力135ps/最大トルク18.5kgmを発揮する2.0L 直4 DOHCエンジンと4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFとそれをベースとしたフルタイム4WDが用意された。
イプサムは、オデッセイとは異なるジャンルの扱いやすいミニバンとして大ヒットモデルとなった。
イプサムの上級版ミニバンとして登場したガイア

好調な販売を続けていた「イプサム」だが、オデッセイほどの室内空間は余裕がないため、もう少し広い室内のミニバンに対する要望があった。そこで1998年5月のこの日、イプサムをベースにした5ナンバーサイズだが、ひと回り大きく上級化した「ガイア」がデビューした。

全幅、ホイールベース、トレッドはイプサムと共通だが、全長を90mm、全高を55mm延ばして室内スペースを拡大。そのほか、ボディにメッキパーツを多用するとともに、内装に高級な素材を用いることで高級感を演出。スタイリングは、オデッセイと酷似しており、ある意味ライバル心むき出しだった。

パワートレーンは、イプサムと共通の135ps/18.5kgmの2.0L 直4 DOHC、94ps/21.0kgmの2.2L 直4 SOHCディーゼルターボの2種エンジンと電子制御4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFとフルタイム4WDが用意された。
車両価格は、2WD仕様で205万円(2.0Lガソリン車)/223万円(2.2Lディーゼル車)、4WD車はそれぞれ24万円高に設定。当時の大卒初任給は19.6万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約241万円/262万円に相当する。
イプサムの兄弟車としてひとクラス上のミニバンとして登場したガイアは、発売当初は比較的好調に滑り出したが、その後は徐々に人気が低迷して2004年に1代限りで生産を終えた。
自社トヨタのミニバン攻勢で影が薄くなったガイア
ガイアの人気が伸び悩んだ理由は、他社のミニバンというよりも自社トヨタのミニバン攻勢によって立ち位置が中途半端になってしまったことだった。
まず、2001年11月にデビューした5ナンバー3列シートの「ノア/ヴォクシー」は、両側スライドドアの背の高いボクシーなミニバンで、余裕の室内空間がファミリー層から高い支持を受けて大ヒット。2002年5月デビューの本格的な高級ミニバン「アルファード」は、FFプラットフォームを利用した圧倒的な室内空間と豪華な装備によって、高級ミニバンという新たなジャンルを確立した。

続いて2003年1月には、「ウィッシュ」がデビュー。5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで、低床で車高を抑えたステーションワゴン風のスポーティなフォルムが特徴で、アクティブな若いファミリー層から支持されて大ヒットした。

以上のように、コンパクトミニバン、背の低いスポーティなミニバン、背の高い室内空間重視のミニバン、そして3ナンバーの堂々たるボディの高級ミニバンが投入された中で、ガイアはその立ち位置が中途半端になってしまったのだ。

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1990年代後半~2000年代前半にかけて、トヨタは多チャンネルごとに兄弟車や類似したモデルを複数用意した。その後、多種乱立に中で人気のないモデルは淘汰して、人気モデルを選別・統合するという手法で車種整理。ミニバンについては、高級ミニバン(アルファード/ヴェルファイア)とファミリー主力ミニバン(ノア/ヴォクシー)、コンパクトミニバン(シエンタ)の3本柱へと集約したのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


