毎日乗ってこそ昭和車は面白い!

昭和車を日常で使い倒すショップ社長の流儀

AE86やレパード、ジェミニなど、数多くの昭和車を所有するツインズ代表の高橋さん。そんな高橋さんが現在、最も実用的に活用している旧車がGB122サニートラックだ。

導入のきっかけは、会社で使用していたハイゼットジャンボが走行30万kmを超え、坂道を満足に登れなくなってしまったこと。代わりとなる仕事車を探した末にたどり着いたのが、このサニトラだった。

選定条件は明確だった。荷物をしっかり積めるロングボディであること。そして、自身が好む丸目フェイスの前〜中期型であることだ。

しかし、高橋さんはただの仕事車として終わらせるつもりはなかった。チューニングショップのデモカー的な雰囲気も持たせたいと考え、ロケットバニー製オーバーフェンダーを装着。足元には、かつてAE86で使用していたSSRマークⅠをセットし、タイヤにはお気に入りのトレッドパターンを持つアドバンHF Type-Dを組み合わせる。さらに前後にワイドトレッドスペーサーを投入し、迫力あるスタンスを実現した。

足まわりも実にツインズらしい仕上がりだ。フロントにはS13シルビア用車高調とAE86用スピンドルを組み合わせ、ディスクブレーキ化とGT-Vショートナックルの装着を両立。見た目はドリフト仕様そのものだが、ショートナックル化の目的は切れ角アップによる小回り性能の向上にあるという。

リヤはリーフスプリングを1枚ずつプレス加工して平らに近づけることで約100mmローダウン。さらにローダウンブロックを追加して25mm下げるなど、昔ながらの手法を用いて理想の車高を作り上げている。

エクステリアにも高橋さんらしい工夫が満載だ。ビタローニ風ミラーはピラー側へオフセットして装着し、ウインカーはLED化。ヘッドライトには夜間走行時の視認性を重視してIPF製LEDレンズを採用している。

さらに純正スチールバンパーには、L70ミラターボTR-XX用バンパーの一部を加工流用。サニトラのカスタム車では取り外されることも多い荷台フックもあえて残し、仕事車としての実用性をしっかり確保している。

内装も高橋さん流だ。ブラウンだった純正内装はブラックに塗装してリフレッシュ。AE111用カーペットやスズキ・ツイン用シートを流用し、ドアトリムはレザー張りの自作品へ変更した。実用車でありながら、自分好みの空間づくりにも抜かりはない。

実はこのサニトラには、旧車オーナーからの依頼増加を見据えた“教材”という役割もある。キャブレター車を所有することで知識を深めようと考えたのだ。しかし、LINK制御を得意とする高橋さんは「キャブは面倒くさかったですね」と苦笑い。そのため今後はOERキットを用いたインジェクション化とLINK制御への変更を計画しているという。

「荷台が汚いって怒られるかもしれないけど、仕事車なんだから汚れて当然ですよ」。そう語る高橋さんにとって、このサニトラは飾るための旧車ではない。荷物を運び、仕事を支え、新たな技術を試すための相棒だ。

まさに“働く昭和車”。毎日使い倒してこそ味わえる旧車の魅力を、このサニトラは体現していた。

●取材協力:ツインズ 宮城県仙台市宮城野区岩切字稲荷西13-2 TEL:022-255-5023

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