ノマドってどんな車? 良い点・悪い点を教えて
今話題のジムニーノマド。名前からはどんなクルマか想像ができない人もいるだろう。平たく言うと1.5LのJB74の5ドアバージョン。生産しているのはインドで、国内生産のクルマではなく、輸入車となる。元々、ジムニーというのは3ドアオンリー。海外では、歴代のジムニーでもロング車両があったのだが、国内へは入ってこなかった。
現行ジムニーが発売開始されると同時にアウトドアアクティビティのブームも手伝って大ブレイク。しかし、遊びにいくトランスポーターとしてジムニーを使うとなると、荷物の積載性が問題となる。さらに、家族連れがファミリーカーとして使うには狭い。人が複数乗ると荷物が乗らない。こういった問題を抱えつつ、現行ジムニーは人気車種となっていた。
もともと、ジムニーの位置付けは、オフロードでの走破性を重視した、局地戦略車。レジャービークルとしての側面は持ち合わせていなかったのだ。しかし、時代の変化で5ドアジムニーがあったらなぁ〜という声が大きくなっていった。そのタイミングでインドスズキが5ドアを開発。国内でも一気に人気が高まった。
5ドア化されたことで、積載性が向上したのだが、ボディがロングホイールベースで大型化し、車重が増加。エンジン自体はJB74と全く同じ。当然パワーウエイトレシオは悪化。動力性能は悪くなる。さらに、サスペンションの基本レイアウトも全く同一なので、ステアリングの舵角に変更はない。ロングホイールベース化された影響で小回りが効かなくなった。
しかし、そのデメリットを上回る魅力がノマドにはある。ルックス、向上した積載性、ドアの数がもたらす恩恵。インド製という輸入車だが、それを上回る魅力あるジムニー、それがノマドなのだ。


足まわり交換の注意点 18インチもいける?
ノマドをカスタムしようとした場合、気になるのはサスペンションレイアウト。基本的にJB74シエラと全く同一。ホイールベースが長くなってはいるが、それは車体中央部分のフレームとキャビンが延長されているだけなので、サスペンションの構成部品は基本的に同一。違うのはプロペラシャフトだけだ。当然、車体重量、軸重は、変わっているのでコイルスプリングやダンパーのセッティングが変わっている。今までのJB74の物は、装着可能だが、セッティングは合わない。使用用途も3ドアジムニーの時と、大きく変化している。3ドアジムニーの場合、ソロツーリングやオフロード遊びで使用する用途が多かった。
5ドアとなると、ファミリーユースや複数人でのアウトドアアクティビティが想像できる。リアの味付けや求められる耐久性がかなり異なる。ショップやメーカーもそれらを考慮して、専用のサスペンションを現在製作中。各社の色を全面に打ち出し、ステージを明確にしながら徐々に発売を開始している。
ここで、一つ注意点。ホイールアーチは基本的にJB74と同一。タイヤ外径と幅に関してのノウハウは一緒なのだが、実はブレーキが違う。キャリパーは全く別物。ローターに関してはベンチレーテッドを採用。純正のインセットはJB74と同一だが、実は干渉するホイールが存在するので、ホイール選択には気をつけよう。メーカー実績を調べるべきだ。

ジムニーアドバイザー講師 那須一博さん

HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.293 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ&ジムニーノマドNo.18より





