もはや恒例になりつつある全開(アクセルではなくドア)&計測シリーズ。今回はコンパクトながら高級さを持ち合わせるレクサスUXを全開にしてみる。

小さいのに高級というジャンルは個人的に大歓迎である。高級車は得てして大型化するものだが、メルセデス・ベンツ190の登場にともなって新しい価値観が登場。トヨタもプログレ/ブレビスを発表し気勢をあげたが、残念ながら好景気真っ只中の日本社会では「なんで高い金払って小さいクルマ買わにゃいかんのじゃ」とコンセプトが浸透せず、市場からの退場を余儀なくされている。 その後、衝突安全の観点からボディサイズは拡大の一途をたどる一方。時折、フルモデルチェンジにあたって「先代より小さくしました」というクルマも散見されるものの、絶対寸法が大きいだけに難儀することは変わらず。そのような状況で、レクサスはNXよりも小さなSUVをとり揃えたいというニーズからUXを開発。結果として「小さな高級車」の登場となった。


レクサスUX。全長4495×全幅1840×全高1540mm。ホイールベースは2640mm。

前後ドアの開口寸法から。 前ドアに対して後ドアが寸詰まりの印象を受け、開口寸法を測ってみるとやはりリヤドアは短いようだ。前後ドアともにサイドシルプロテクターと一体化されていることから、乗り込むときに汚れを気にしないで済むのは秀逸。ドアハンドルはグリップタイプである。 前ドアチェッカーは2ノッチ/後ドアは1ノッチ構造。前ドアの最外部は後端下部のエッジ、後ドアは開き方によって「一番外」の部分が変わり、途中までは中間部、全開付近では下端のエッジ部なのでご注意を。写真で示しておいたのでご覧いただきたい。 ミラーtoミラーは2m4cmだった。


「一番外」の部分を示す。前ドアは指で示す部位、後ドアはノッチ付近までが中間部(中写真)、全開付近は下のエッジ部(右写真)。


「一番外」の部分を示す。前ドアは指で示す部位、後ドアはノッチ付近までが中間部(中写真)、全開付近は下のエッジ部(右写真)。


「一番外」の部分を示す。前ドアは指で示す部位、後ドアはノッチ付近までが中間部(中写真)、全開付近は下のエッジ部(右写真)。

続いて、前後フードの開口寸法。 フロントフードのラッチ解除@室内側はダッシュボード下部、コラム右側に備わるレバーで、ワイヤー引きの機械式。フロントフードは手動開閉式でガスダンパーの類は備えず、ステーはフード裏側に装着。「レクサスなんだからボンネットダンパつけようよ」という恨みごとは、うなづけるようなそうでもないような。最上部は順当にフード前端である。 リヤドアはナンバー灯の近くに備わる電子スイッチ。ピッと一押しすると自動開閉システムで開く仕組みだ。任意の位置で長押ししアンサーバックすると「その高さまで開く」という設定となる。また、キーを携行していれば足の放り出し動作でリヤドアを自動開閉するシステムも一部グレードに搭載する。 リヤドアの開閉速度は、正直「遅いな」という印象。かといってパワーシステムを無視して手で強制的に開閉するにも当然ながら重く、いつもこの手のシステムで難しさを感じさせられるところだ。その点、速度を速めたフォレスターは白眉である。 最上部はUXのアイデンティティのひとつでもあるエアロスタビライジングブレードライトの中間ガーニッシュ。当てたときにボディが傷つかないのは朗報だが、割れ欠けしやすい素材だけに注意が必要だ。 撮影車はサンルーフを装着していたので、動作時のプラスアルファ寸法も採寸した。

開口部寸法。Cピラー傾斜が大きいため、上半分は前方に大きく倒れこむ格好で、形状自体は直線基調。開口部に対してボディ側の残り面積というかフランジ部というか、そのエリアがぐるりと一周大きい印象で、この部分も開口部に含められればもっと広くなりそう。 クルマが大きくないためか荷室内高さも横寸法も少なめ——と思ったのだが、Cセグ車同士で比較検討しても絶対寸法は小さい。ある程度の割り切りは必要だ。

後席は6:4分割式。開口最下部と荷室床高さがほぼ同一なので使い勝手には優れる。後席を倒すとほぼフラットになり、ヘッドレストは降ろされてさえすれば背面を畳むのに前席に引っかかるなどの不都合はなかった。レバーは背面最外部に備わる機械式レバー。 荷室床手前にはハンドルが備わり、その下には発泡スチロールで型取りされたパンク修理キット一式と物入れが用意される。さらにその下は駆動用バッテリー一式が収められていた。左にオフセットしているのは、右側に12V鉛バッテリーが設置されているため。 荷室の左右最大幅は写真に示すとおり124cmで、これは一番手前の部分、ホイールハウスを避けたエリアに相当する。最小幅は93cmながら、積極的に左右寸法を取ろうという形状になっている。


荷室右側の物入れ。


荷室右側の物入れ。


荷室左側の物入れ。


荷室床を除くと、パンク修理キット一式を含む物入れが現れる。右側床板の下には12V鉛バッテリーを設置。