重低音の増強で中高音まで豊かに激変

一流の走行性能に相応しいオーディオ環境を構築せよ!

初期型(MY08)のR35GT-Rをデモカーとして導入し、カーオーディオの魅力を発信し続ける“サウンドプロ”。同社ではR35専用の『スーパーサウンドアッププログラム』と名付けたオリジナルメニューを展開している。

さらに、純正オーディオ&エアコン操作パネルをルーフへ移設し、空いたスペースへ2DINユニットを装着できるオリジナルパーツも販売。R35オーディオカスタムの第一人者と言っても過言ではない存在だ。

国産車トップクラスのパフォーマンスを誇るR35 GT-Rだが、純正オーディオの実力は一般的な乗用車と大きな差はない。BOSEサウンドシステム装着車であっても、期待するほどの音質ではないというオーナーは少なくない。

オーディオチューニングは、スピーカー交換やデッドニング、パワーアンプ追加による高出力化から始めるのが定番だ。しかし今回注目したいのは、その先にあるサブウーファーの追加である。

「低音楽器の存在感が増すと、音楽は一気に楽しくなります。それだけではなく、重低音をしっかり再生できるようになると、中高音まで自然で美しく聴こえるようになります。もし中高音がキンキンして聴こえるなら、それは低音が不足している証拠ですね」と、サウンドプロ代表の竹原さんは話す。

スピーカーにはそれぞれ得意とする周波数帯域があり、低音を再生するには大量の空気を動かせる大口径ユニットが不可欠だ。カーオーディオ用サブウーファーは20cmクラスが一般的だが、サウンドプロがR35オーナーへ推奨するのは、その20cmサブウーファーを2基搭載するプランである。

しかも、リアシート中央に備わる純正リアスピーカー(BOSE車ではサブウーフー)ボックスを加工し、まるで純正オプションのような自然なインストールを実現。さらに、アームレスト内部へ埋め込まれたパワーアンプもインテリアへ違和感なく溶け込んでおり、その完成度の高さはさすがサウンドプロだ。

「R35本来の使い勝手を損なわないことを最優先に考えました。乗車定員も変わりませんし、ウーファーボックス容量も綿密に計算して設計しています」と竹原さんは胸を張る。

サブウーファーを駆動するモノラルパワーアンプには、キッカー製『CXA1200.1』を採用。発熱が少なくコンパクトなD級アンプのメリットを活かし、ドリンクホルダーと引き換えにアームレスト内部へ美しく収めている。

ウーファーボックスは17枚ものMDFを積層して製作。奥行きを約30cm確保することで、キッカー『ソロバリックL7S8』の性能を最大限に引き出す最適な容量を確保している。装着後は純正より約3〜4cm前方へ張り出すものの、リアシート中央へ自然に溶け込み、後付け感はほとんど感じられない。

フロントスピーカーにはブルームーンオーディオのフラッグシップ『RX165』を装着。「楽器を楽器らしく鳴らす自然な音色が魅力です」と竹原さん。価格を抑えたエントリーモデル『EX165』も人気が高く、サウンドプロの定番メニューとなっている。また、オリジナルの『バッフルスタビライザーウエイト』によってドアスピーカーの不要な振動も抑制している。

トランクには収納力を極力損なわないレイアウトで各ユニットを配置。右上はオーディオテクニカ製D/Aコンバーター『HRD500』、左上はヘリックス製デジタルシグナルプロセッサー『DSP Pro MkⅡ』、下段にはフロントスピーカー用4chパワーアンプ、ブラックス『MATRIX MX4』を搭載。左下にはオーディオ専用バッテリーを収めている。

実際に試聴すると、ベースやドラムは輪郭のはっきりした力強い低音を響かせる一方、ボーカルやピアノは驚くほど瑞々しく、透明感のある音色を聴かせてくれた。徹底的に作り込まれたデモカーとはいえ、このサウンドを体験すれば、自分のR35でも再現したくなることは間違いない。

「本格的なカーオーディオは重量増を心配される方も多いですね。実際、このデモカーは徹底的に制振材を施工しているので約200kg重くなっています。でも、R35GT-Rのパワーならストリートでは全く問題ありません。実際、このクルマは富士スピードウェイを1分54秒台でラップしていますから。NOB谷口さんのドライブですけどね(笑)」と竹原さん。

気になる費用は、ユニット代をはじめ、ウーファーボックス製作や内装加工まで含めて約100万円。走りだけでなく、音にも一切妥協したくないR35オーナーなら、その価値は十分に実感できるはずだ。

●問い合わせ:オーディオファクトリーサウンドプロ 東京都荒川区東尾久2-38-14 TEL:03-5913-8450

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