Lamborghini Super Trofeo

年々盛り上がりを見せるワンメイクレース

富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦
富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦

ハイパフォーマンスカーを所有するだけではなく、自らサーキットで走らせることを求めるユーザーが増えている。究極にはル・マン24時間レースが存在するが、近年、世界的な盛り上がりを見せるのがジェントルマンドライバーによるワンメイクレースである。ゲンロクWebでも毎戦リポートしているフェラーリ・チャレンジの他にポルシェ・カレラカップなどがあるが、今回紹介するランボルギーニ・スーパートロフェオも大きな盛り上がりを示す一例だ。

欧州、北米、アジアの3地域で開催されるランボルギーニ・スーパートロフェオは、「ウラカン・スーパートロフェオEVO2」によるワンメイクレースだ。アジア地域で言えば日本、中国、韓国、マレーシアなど各国を転戦し、それら複数の国からチームやドライバーが参加している。さらに最終戦は3地域の参加者からなるワールドファイナルが用意されるなど、規模の大きさがシリーズの大きな魅力となっている。

6月20〜21日、富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦のために来日した、アジア太平洋地域CEOを務めるフランチェスコ・スカルダオーニ氏と昨年4月にヘッド・オブ・ジャパンに就任したパオロ・サルトーリ氏の2人に現在の盛り上がりの背景を訊いた。

ランボルギーニの世界観をサーキットで体験

「近年、単にロードカーとして、ランボルギーニのスーパースポーツカーを所有するだけでは満足しないお客様が増えています。レースという体験を通じて、同じ情熱を持つ仲間と楽しむことを求めているのです」とスカルダオーニ氏。

また、単なる競技の場ではなく、ブランドを中心としたコミュニティ形成の役割も担っているという。「VIPホスピタリティでは全戦を転戦する本場イタリアンシェフによる料理が提供され、週末を通じてランボルギーニの世界観を体験できる場となっています」とサルトーリ氏が続けた。

ランボルギーニが重視しているのが「フライ&ドライブ」という考え方だ。ドライバー自身が車両輸送や管理を行う必要はなく、シリーズ運営側が車両やロジスティクスをサポート。ドライバーはサーキットを訪れ、走ることだけに集中できる環境を提供している。

GT3マシンに近い本格レーシングカー

富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦
富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦

もちろん、スーパートロフェオの本質はレースそのものにある。今シーズン使用される「ウラカン スーパートロフェオEVO2」は、GT3マシンに近い性能を持つ本格的なレーシングカーであり、同一車両で競うワンメイクレースだからこそ、ドライバーの能力が問われる。ワンメイクながら、セッティングの自由度も大きな特徴だ。ABSや電子制御、サスペンションなどを路面状況や天候に合わせて調整し、最適な状態を作ることが勝敗を左右する。ドライバー自身の技術と経験が結果につながるカテゴリーなのである。

現在、ランボルギーニはモータースポーツへの入り口を段階的に用意している。ロードカーを使ったレーシングトレーニング「エスペリエンツァ・コルサ」から始まり、カップカー体験、スーパートロフェオ、GT3、そして「エッセンサSCV12」へと続くピラミッド構造だ。

そして2026年、スーパートロフェオの主役は「テメラリオ」へと移行する。「ウラカン」に代わる新世代モデルは、日本市場でも高い評価を受けているという。テメラリオは、920PSを発揮するハイブリッドシステムと、1万rpmまで回転するレーシング由来のエンジンによって、さらに高いパフォーマンスを実現しつつも、ウラカンで得られた顧客からの意見をもとに、快適性や荷室など実用面を改善している。

来年からはテメラリオで

富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦
富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026第3戦

スーパートロフェオ用のテメラリオは、GT3と共通するプラットフォームを採用し、セッティングの自由度も高められている。さらにウラカン比でダウンフォースも向上しており、ドライバーにより刺激的な走行体験を提供するという。

「来年からテメラリオでのシリーズを開始しますが、シーズン前のテストも用意しています。マシンは非常に運転しやすく、経験が少ないドライバーでも十分に楽しめるでしょう」とスカルダオーニ氏は語る。

ランボルギーニは今後、アジア市場でのシリーズ拡大も視野に入れている。GT3では日本のチームも活躍しており、テメラリオGT3の投入によって、スーパートロフェオと合わせたモータースポーツ活動のさらなる成長を目指すという。

ランボルギーニは、2026年シーズンから新型ワンメイクレーシングカー「テメラリオ スーパートロフェオ」を投入する。

ランボルギーニが新型レーシングカー「テメラリオ スーパートロフェオ」を発表「デビューは2026年」

2025年11月8日、アウトモビリ・ランボルギーニは、2027年シーズンからヨーロッパ、北米、アジアの各地域で行われるワンメイクシリーズ「スーパートロフェオ」に投入される、新型レーシングカー「テメラリオ スーパートロフェオ(Temerario Super Trofeo)」を発表した。