連載
今日は何の日?■スクエアスタイルの派生車ムーヴコンテ

2008年(平成20)年8月25日、ダイハツは人気ハイトワゴンの4代目「ムーヴ」の派生車「ムーヴコンテ」を発売した。ムーヴコンテは、“スクエア+(プラス)”をデザインコンセプトに、直線基調のスクエアスタイルにお洒落なインテリア、居心地の良さをアピールした。
ワゴンRに対抗して誕生したムーヴ
「ムーヴ」が誕生したのは1995年8月。その2年前の1993年9月にスズキから「ワゴンR」が発売され、背が高く圧倒的な室内空間を実現したハイトワゴンという新しいジャンルを開拓して大ヒット。ダイハツが、このワゴンRに対抗して投入したのが、ムーヴである。

ムーヴは、人気セダン「ミラ」をベースにスタイルはワゴンRに類似しながらも、ワゴンRとの差別化を図った。ボディサイズは、ワゴンRとほぼ同等ながら、大きな違いは使い勝手の良い左右対称5ドア(ワゴンRは、後席ドアは助手席後部のみ)であること、さらにテールゲートが横開き、後席がスライド機構付き、車重がワゴンRよりも約30kg軽量だったことだ。
エンジンは、最高出力52ps/最大トルク5.8kgmを発揮する新開発の660cc 直3 DOHCをメインに、ワゴンRにない62ps/10.2kgmの直4 DOHCインタークーラーターボモデルがラインナップされた。トランスミッションは5速MTおよび3速AT、ターボモデルには4速ATが用意された。
ワゴンRに続いたハイトワゴンのムーヴもワゴンRに迫る人気を得て、ワゴンRとライバル関係を続けながらハイトワゴンブームをけん引した。
ムーヴコンテのベースとなった4代目ムーヴ

その後、ムーヴは1998年10月の2代目、2002年10月の3代目のモデルチェンジを経て、2006年10月に4代目へと進化した。4代目は、プラットフォームからエンジンまで一新し、クラスを超えた新しい次元への進化を目指して、“わたしのかろやかオールマイティ”をコンセプトにして開発された。

スタイリングは歴代モデルから大きく変わり、流れるような美しいシルエットにウェッジ基調のサイドウインドウグラフィック、リアブリスターフェンダー、ヘッドランプを組み合わせて躍動感のあるデザインを採用。インテリアは、ブラック基調の上質なインテリアに、シャープなシルバーラインがアクセントとなりワイド感が演出された。

パワートレーンは、最高出力58ps/最大トルク6.6kgmの660cc 直3 DOHC、カスタム用の64ps/10.5kgmの同インタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび4速AT、CVTの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが選べた。
安全技術については、優れた衝撃吸収ボディや強固なキャビンを持ちながらも軽量化を実現した衝突安全ボディ“TAF”を採用。さらに先進的な予防安全技術として、衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報などが軽自動車としていち早く採用されて注目を集めた。
車両価格は、101.85万~123.9万円(FF)/113.925万~135.975万円に設定された。
“スクエア+”をデザインコンセプトにしたムーヴコンテ

2008年8月のこの日、4代目ムーヴの派生車として「ムーヴコンテ」がデビューした。
不要な加飾を極力廃して、シンプルかつ大胆な面構成とすることで、クリーンでモダンなスクエアスタイルを採用。同様にインテリアについても、大胆な面構成を踏襲し、水平基調のすっきりとしたデザインとし、インパネからドアトリムにつながるレッドのアクセントカラードラインによって、広がり感が演出された。

また、フランス人デザイナーが手がけ、ヨーロッパ家具を思わせるプレミアムソファシートには、異なる素材の組み合わせをさりげなく見せるこだわりの縫製とし、シート表皮もアクセントカラードラインとコーディネートすることで、室内全体として上品で明るい雰囲気を醸し出した。

パワートレーンは、ベースの4代目ムーヴと同じ660cc 直3 DOHC、カスタム用の同インタークーラーターボの2種エンジンと、4速ATおよびCVTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意された。

車両価格は、103.95万~128.1万円(FF)/116.025万~140.175万円(4WD)、標準車より若干高額に設定された。ムーヴコンテは、スッキリしたスクエアスタイリングが特に女性から支持されて人気モデルとなった。
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当時は、スズキ3代目「ワゴンR(2003年~)」、ホンダ初代「ゼスト(2006年~)」、三菱初代&2代目「eKワゴン」、スバル初代「ステラ(2006年~)」のようなスクエアデザインのハイトワゴンが人気を集めていた。ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンでさらに広い室内空間を確保するためには、スクエアボディが合理的なのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


