マルク・マルケスを象徴する真紅の「Panigale V2 MM93」

ドゥカティジャパンは、MotoGP世界選手権で活躍するマルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイアに敬意を表した特別仕様車「Panigale V2 MM93(パニガーレV2 MM93)」および「Panigale V2 FB63(パニガーレV2 FB63)」を、2026年9月5日より全国のドゥカティ正規販売店で発売する。

いずれも「Panigale V2 S」をベースとし、MotoGPライダーの個性を反映した専用カラーリングやシリアルナンバーに加え、鍛造ホイールをはじめとする特別装備を投入。ドゥカティのレーシングDNAとコレクション性を融合したスペシャルモデルとなる。

メーカー希望小売価格はMM93、FB63ともに284万円(税込)。なお、FB63についてはすでに完売となっている。

Panigale V2 MM93は、9度のワールドチャンピオンに輝いたマルク・マルケスへのオマージュとして誕生したスペシャル・エディションだ。

最大の特徴となる専用カラーリングは、マルケスが2024年にバルセロナで行われたポストシーズンテストで披露した「Todo Rojo」カラーからインスピレーションを得たもの。このテストは、マルケスがドゥカティのオフィシャルライダーとして新たなキャリアをスタートさせた象徴的な場でもあり、その歴史的な瞬間が市販モデルのデザインとして再現された。

車体にはマルケスの代名詞であるゼッケン「93」を大胆に採用。さらに一台ごとの特別感を高めるシリアルナンバー・プレートも備える。

モデル名称の「MM93」もMotoGPのドゥカティ・レノボ・チームで使用されるライダー識別コードに由来しており、単なるカラーリング変更車ではなく、マルケスとドゥカティの関係性そのものを表現した一台といえる。

バニャイアのレーシングアイデンティティを表現した「FB63」

もう一台のPanigale V2 FB63は、フランチェスコ・バニャイアと、MotoGPで数々の成功を収めてきたドゥカティ・レノボ・チームに敬意を込めたスペシャル・エディションだ。

こちらの専用カラーリングでは、バニャイアが使用するヘルメット、ブーツ、グローブなどに採用されている迷彩グラフィックをモチーフとしている。

さらに、バニャイアを象徴するゼッケン「63」を取り入れた専用グラフィックを車体に配置。レーシング・フロントスクリーンには「Go Free」のスローガンもあしらわれ、MM93とは明確に異なるキャラクターが与えられた。

両モデルのカラーリングは、それぞれのライダーとの緊密な協力によって開発されており、MotoGPマシンの単純なレプリカではなく、ライダー自身のパーソナリティやレーシングスタイルを市販車へ落とし込んでいる点が特徴だ。

なお、Panigale V2 FB63は日本発売開始時点ですでに完売。MotoGPファンはもちろん、コレクターからも高い注目を集めたことがうかがえる。

鍛造ホイールやオーリンズ製パーツなど専用装備を投入

MM93とFB63は外観だけの特別仕様車ではない。ベースとなるPanigale V2 Sに対して、走行性能を高める専用パーツが数多く追加されている。

足元には5スポーク・タンジェンシャルデザインの鍛造ホイールを採用。標準の鋳造ホイールと比較して1.5kg以上軽量化されており、慣性モーメントの低減によってハンドリングや加速、レスポンス性能の向上を図った。

さらにオーリンズ製ステアリングダンパーを装備し、高速域やスポーツライディングでの安定性と正確なステアリングフィールを追求。低い位置に設定されたレース仕様の専用クリップオン・ハンドルによって、サーキット走行を意識したスポーティなライディングポジションとしている。

MotoGPマシンから着想を得たスポーツハンドグリップやビレット加工トップブリッジも採用。レーシング・フロントスクリーンは空力性能を追求するとともに、MM93には「MM93」、FB63には「Go Free」の専用グラフィックが施されるなど、機能面とデザイン面の双方でベースモデルとの差別化が図られている。

890cc V2エンジンは最高出力120ps、車重175.5kg

パワーユニットには、排気量890ccの90度V型2気筒「ドゥカティV2」エンジンを搭載する。気筒あたり4バルブとインテーク可変バルブ・タイミング・システムを採用し、最高出力120ps/10,750rpm、最大トルク93.3Nm/8,250rpmを発揮する。

サスペンションはフロントに43mm径のオーリンズ製NIX30フルアジャスタブル倒立フォーク、リアにはオーリンズ製フルアジャスタブル・モノショックを装備。アルミニウム製両持ち式スイングアームと組み合わせる。

ブレーキはフロントに320mm径セミフローティング・ダブルディスクとブレンボ製ラジアルマウントM50 4ピストンキャリパーを採用し、コーナリングABSも装備する。タイヤはピレリ製ディアブロ・ロッソ4で、フロント120/70 ZR17、リア190/55 ZR17となる。

車両重量は燃料を除く装備重量で175.5kg、シート高は837mm、燃料タンク容量は15L。軽量な車体と120psのV2エンジンを組み合わせ、ワインディングからサーキットまで楽しめるパフォーマンスを実現している。

Panigale V2 MM93とFB63は、MotoGPで戦うトップライダーの存在を単なるグラフィックだけで表現するのではなく、鍛造ホイールや専用ライディングポジションなど走行性能にも踏み込んだモデルだ。シリアルナンバー付きという希少性も含め、ドゥカティのレーシングスピリットを色濃く反映した特別なパニガーレに仕上げられている。

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