Porsche 911 Challenge
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Porsche 911 GT4 R
ポルシェの幅広いレーシングカーラインナップ




あらゆるレベルに対応すべく、カスタマー向けレーシングカーのピラミッドを構築するポルシェ。2026年、トラックイベントなどで人気を集めてきた「718 ケイマン GT4 RS クラブスポーツ」の後継モデルとなる、エントリー向けレーシングカー「911 チャレンジ」を投入する。992.2型「911 GT3」をベースに専用の足まわりや、調整式スワンネック式リヤウイングが導入された。
今回比較する「911 GT4 R」も718 ケイマン GT4 RS クラブスポーツの後継モデルとして開発されているが、911 チャレンジよりもレベルの高いドライバーを想定。より大型のスワンネック式リヤウイングは、911 チャレンジの4段階調整式に対し、11段階の調整が可能となっている。また、ギヤボックスはより本格的な6速シーケンシャルが搭載された。
911 GT4 Rは、より上級レベルの911 カップをベースにしており、911 チャレンジよりも全長で29mm長く、全幅は68mmワイド。ワイドボディとレーシングスリックタイヤを組み合わせることで、よりレーシングカーらしい迫力のあるプロポーション手にした。
ポルシェ 911 チャレンジ
ボディサイズ=全長4570mm×全幅1852mm×全高-mm
ホイールベース=2457mm
車両重量=1450kg
タイヤサイズ=18インチ・レーシングスリック
ポルシェ 911 GT4 R
ボディサイズ=全長4599mm×全幅1920mm×全高-mm
ホイールベース=2468mm
車両重量=1515kg
タイヤサイズ=18インチ・レーシングスリック
どちらも911 GT3市販仕様のエンジンがベース


911 チャレンジ、911 GT4 Rのパワーユニットは、市販仕様の「911 GT3」が搭載する4.0リッター水平対向6気筒自然吸気ガソリンエンジンがベース。最大トルクはどちらも470Nmだが、最高出力は911 GT4 Rが5PS上まわる。ただ、GT4規定では「BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)」が適用されるため、実際のスペックはその設定によって変化する。また、市販時点では53.7mm径のエアリストリクターを装着し、出力は430PSに制限される。
ポルシェ 911 チャレンジ
エンジン形式=水平対向6気筒自然吸気ガソリン
排気量=3996cc
最高出力=515PS/8500rpm
最大トルク=470Nm/6250rpm
トランスミッション=7速PDK
駆動方式=RWD
ポルシェ 911 GT4 R
エンジン形式=水平対向6気筒自然吸気ガソリン
排気量=3996cc
最高出力=520PS/8400rpm(SROのBoPに準拠)
最大トルク=470Nm/6150rpm
トランスミッション=6速シーケンシャル+パドル
駆動方式=RWD
国際レース参戦想定した「911 GT4 R」


「911 チャレンジ」の室内は、エアバッグやカーペット、遮音材、内装トリムなどが取り外されたものの、コクピット周辺には市販仕様の雰囲気が残る。実戦を想定した「911 GT4 R」は、12.6インチメーターディスプレイから10.3インチカラーディスプレイに変更。さらにクイックリリース機構を備えた、CFRP製多機能モータースポーツステアリングホイールが採用された。
ポルシェが展開するカスタマー向けレーシングカーピラミッドにおいて、911 GT4 Rは、911 チャレンジよりひとつ上のクラスを想定。911 チャレンジはトラックデイなどのサーキット走行や、初めてレースに参加するドライバーに向けたエントリー仕様として開発されている。
一方の911 GT4 Rは、「ADAC GT4ジャーマニー」や「GT4ヨーロピアン・シリーズ」など、国際的なGT4カテゴリーを戦う本格的な競技車両。SRO GT4規定に対応し、より高いレベルのドライバーやチームを想定する。最高出力などのスペックだけを見れば、その差は大きくないが、あくまでも実戦を争う本格的レーシングカーが、911 GT4 Rの成り立ちとなる。
欧州での価格は911 チャレンジが20万8800ユーロ(約3500万円)、911 GT4 Rが26万5000ユーロ(約4600万円)。約5万6200ユーロの価格差があるものの、国際カテゴリーへの参戦を前提として、より本格的なレーシング装備を備える911 GT4 Rだけに、その差額にも納得できるはずだ。
車両本体価格
ポルシェ 911 チャレンジ 20万8800ユーロ(約3500万円)
ポルシェ 911 GT4 R 26万5000ユーロ(約4600万円)

