Porsche 911 Challenge
×
Porsche 911 GT3
992.2型ベース4番目のレーシングカー




2026年8月、ポルシェは「911 GT3 R」「911 カップ」「911 GT4 R」に続くGTレーシングカーシリーズの最新作となる「911 チャレンジ」を発表。911 チャレンジは、トラックイベントなどでも人気を集めてきた「718 ケイマン GT4 RS クラブスポーツ」の後を継ぐ、エントリーレベル向けレーシングカーとして開発された。
992.2型「911 GT3」はリヤウイングを備えるサーキット重視の「911 GT3」と、快適性を重視した「911 GT3 ツーリングパッケージ」という2つの仕様をラインナップ。911 チャレンジは、よりスパルタンな911 GT3をベースにサーキット走行に向けた様々なアップデートが施されている。
パワーユニットや7速PDKなどの主要コンポーネントは、量産仕様の911 GT3からキャリーオーバーされるが、専用の足まわりやブレーキシステム、ロールケージやレインライトなどモータースポーツに必要な安全装備が導入された。エクステリアは911 GT3を踏襲しながら、フロントにセンターエアインテークを追加、スワンネック式リヤウイングは4段階調整式に変更されている。
ボディサイズは全長の変更なく、全幅は18mmナロー化された。車両重量に関しては、ロールケージを搭載しつつもインテリアのトリムパネルやパッセンジャーシートの撤去などが行われ、ベースから40kgダイエットされている。
ポルシェ 911 チャレンジ
ボディサイズ=全長4570mm×全幅1852mm×全高-mm
ホイールベース=2457mm
車両重量=1450kg
タイヤサイズ=18インチ・レーシングスリック
ポルシェ 911 GT3
ボディサイズ=全長4570mm×全幅1870mm×全高1280mm
ホイールベース=2457mm
車両重量=1490kg
タイヤサイズ=275/30ZR20(前)、345/25ZR21(後)
市販仕様に細かな改良が加えられたエンジン


911 GT3は、最高出力は510PS、最大トルク450Nmを発揮する4.0リッター水平対向6気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載。同じエンジンを搭載する911 チャレンジは、市販車ベースのECUを使用するが、カムシャフトバルブやインテークマニホールドに改良が加えられ、排気系もモータースポーツ仕様にアップデート。最高出力は515PS、最大トルクは470Nmとわずかに引き上げられた。
ポルシェ 911 チャレンジ
エンジン形式=水平対向6気筒自然吸気ガソリン
排気量=3996cc
最高出力=515PS/8500rpm
最大トルク=470Nm/6250rpm
トランスミッション=7速PDK
駆動方式=RWD
最高速度=-
0-100km/h加速=-
ポルシェ 911 GT3
エンジン形式=水平対向6気筒自然吸気ガソリン
排気量=3996cc
最高出力=510PS/8500rpm
最大トルク=450Nm/6250rpm
トランスミッション=7速PDK
駆動方式=RWD
最高速度=311km/h
0-100km/h加速=3.4秒
モータースポーツ仕様にアップデートしたコクピット


ロールケージが張り巡らされた「911 チャレンジ」コクピットは、快適性を重視した市販仕様の「911 GT3」から、サーキット走行に特化した仕様へと変更。エアバッグやカーペット、遮音材、内装トリムなどが取り外された一方、FIA規格のレーシングシート、6点式ハーネス、セーフティネット、消火システムが搭載される。
市販仕様と同じ12.6インチメーターディスプレイはモータースポーツ用の表示内容に変更され、10.9インチセンターディスプレイはオミットされた。エアコンは残され、ステアリングホイールは「911 GT3 RS」用を導入。シフトパドルに加え、ABSやTC/ESC、PTV+、タイヤ選択などを操作できるロータリースイッチ、ピットスピードリミッターやフルコースイエロー用リミッターのボタンを装備する。
911 チャレンジは、2027年シーズンからワンメイクレースシリーズへの投入がアナウンスされており、すでに欧州と米国での販売がスタートした。現時点で日本での販売価格は公表されていないが、ヨーロッパにおける価格は20万8800ユーロ(約3500万円)。本格的なモータースポーツ装備が贅沢に奢られながらも、エントリーレベルのジェントルマンドライバーでも十分に手が届く価格に抑えられたと言えそうだ。
車両本体価格
ポルシェ 911 チャレンジ 20万8800ユーロ(約3500万円)
ポルシェ 911 GT3 2921万円

