

SUVじゃなくたってキャンプは楽しめる!
キャンプ場を見渡せば、ジムニーやランクルをはじめとしたSUVや4WDがズラリ。もちろんアウトドアとの相性は抜群だけれど、みんなと同じじゃちょっと面白くない。
そこで黒崎さんが選んだのが、平成9年式のトヨタ・クラウン・ステーションワゴンだ。
「このクルマでキャンプに来たら、ちょっと面白いでしょ」
まさにその通り。角張ったロングボディにA/Tタイヤを履き、ルーフには大きなラック。最新SUVとはまったく違う雰囲気なのに、キャンプサイトに置いてみるとこれが妙に似合う。
以前の愛車は古いBMW。次のクルマを探す際にも、一般的なSUVではなく「人と被らないこと」を意識していたという。候補になったのはセドリック・ワゴンとクラウン・ステーションワゴン。その中から見つけたのが現在の一台だった。
平成9年式というと十分に旧車の領域だが、この世代のクラウン・ステーションワゴンは長期間販売されていたモデル。黒崎さんが購入したのは約5年前で、車両選びで最も重視したのは意外にも「価格」だったそう。
「とりあえず一番安いやつを(笑)」
購入時の走行距離は約6万km。最初こそメンテナンスに多少費用を掛けたものの、その後は大きなトラブルもなく、現在も普段の足として活躍しているという。
カスタムも決して派手ではない。足元にはオフロードテイストのタイヤを組み合わせ、ルーフには後付けのキャリアを装着。クラウンらしい上品さを残しながら、アウトドアへ自然に溶け込むスタイルに仕上げている。
ちなみにルーフに備わる純正のメッキレールは、じつはキャリアを固定するためのものではないという。上級グレードに備わる装飾的なパーツで、黒崎さんいわく「古いベンツなんかに付いていたものを意識したんじゃないかな」とのこと。そこでキャリアは別のベースを使ってしっかり固定している。
一方でクラウン・ステーションワゴンだけに、キャンプで気になる積載性は十二分。現代の大型SUVやミニバンほどワイドではないものの、家族でキャンプへ出掛けるためのギアはしっかり飲み込んでくれる。
今回のキャンプサイトでは大容量のポータブル冷蔵庫とポータブル電源を活用。冷蔵庫は「もう、これありきです」と話すほどキャンプには欠かせない存在で、ルーフに広げたソーラーパネルからポータブル電源を充電するスタイルも取り入れている。
最新のキャンピングカーでもなければ、悪路を走破するための本格4WDでもない。
それでもキャンプ道具を積んで、家族と一緒にフィールドへ出掛ければ十分楽しめる。そして何より、キャンプ場で同じクルマとまず被らない。
定番のSUVで王道を楽しむのもいい。でも、好きな旧車にA/Tタイヤを履かせてキャンプへ行くのも最高に面白い。“クルマ選びから遊んでしまう”そんな外遊びスタイルもアリなのだ。






リアゲートを大きく開けた姿も、今となっては新鮮なステーションワゴンならでは。荷物を満載した姿からも、旧車を飾らずキャンプで使い倒していることが伝わる。
【GO OUT CAMP 猪苗代】
開催日:7月31日(金)~8月2日(日)
開催場所:天神浜オートキャンプ場
PHOTO:塩谷佳史