

人と被らないV350を、あえてタフな遊びグルマに!
メルセデス・ベンツのミニバン“Vクラス”と聞けば、ちょっと上品で高級感のあるスタイルを思い浮かべる。しかし、やしまさんのV350はちょっと違う。
ブラックのスチールホイールに、サイドウォールがムッチリとしたA/Tタイヤ。ルーフには大きなラックを載せ、リアにはラダーまで装備する。ベンツらしい顔つきはそのままなのに、全体から漂ってくるのは完全に“道具”として使い込むアウトドアギア感だ。
ベースは2011年式、W639型Vクラスの後期モデル。購入したのは約4年前で、このモデルを選んだ理由も面白い。
「人と被らないクルマが良かったんです」
大人数が乗れるミニバンを探せば、国産ならアルファードやヴェルファイアが定番。メルセデスでもより新しいVクラスという選択肢がある。その中で街中でもあまり見かけないW639に目をつけた。
購入時の走行距離は驚くほど少なかったものの、長期間同じ場所に保管されていたため、ボディには雨染みなどが目立っていたという。そこで外装をリフレッシュ。バンパーなども含めて手を入れ、さらに上下を塗り分けた現在のツートンスタイルへと仕上げている。
そして、このV350で最も目を引くのが足元だ。
装着しているのは、なんとメルセデス純正のスチールホイール。オークションで偶然見つけたものを入手し、塗装して現在の姿に仕上げた。そこへタイヤショップと相談しながら、フェンダーいっぱいに見えるムチムチ感を狙ったA/Tタイヤをセット。ステアリングを切った際には条件によって若干干渉することもあるというギリギリのサイズ感だが、このボリュームこそ狙い通りだ。
車高を上げたようにも見えるが、サスペンションは基本的にそのまま。大径化したタイヤとルーフラックによって、ノーマルとはまったく違うタフなシルエットを作り出している。
「本当はあと2~3cmくらい上げたい」というやしまさん。しかしW639用のリフトアップパーツは簡単には見つからず、ワンオフで仕上げれば費用も大きい。さらに現在でも全高は約2.09m。普段利用する2.1m制限の駐車場にギリギリ収まる高さなので、リフトアップすると日常で困るという現実的な問題もある。
ルーフラックも、このV350ならではのポイント。以前同型Vクラスに乗っていた人が使用していたものを譲り受けたそうで、一般的なラックより脚を短く加工したローマウント仕様。ボディとの隙間を抑えたことで一体感が高く、全高を必要以上に増やさないというメリットもある。
そしてキャンプでは、大柄なボディを思いっきり活用。普段はシートを外し、広大な室内をキャンプ道具の積載スペースとして使っている。必要なときにはリアのヒッチキャリアも展開でき、大物や汚れ物の積載にも便利だ。
鉄チンを履かせて、荷物を満載して、汚れることも気にせずキャンプへ行く。人と被らないV350を選んだからこそ、自分らしい使い方で楽しむ。やしまさんの一台は、そんな“遊べるベンツ”のカッコ良さを見せてくれた。










【GO OUT CAMP 猪苗代】
開催日:7月31日(金)~8月2日(日)
開催場所:天神浜オートキャンプ場
PHOTO:塩谷佳史