ヤリス、ライズ、シエンタが好調! 国内販売ランキング上位7車種をトヨタが独占
トヨタの世界販売が2カ月連続で前年同月を下回った。一方、国内販売は前年を上回り、海外主要市場とは対照的な動きを見せた。

トヨタ自動車が発表した2026年8月の販売・生産実績によると、トヨタ単体(レクサスを含み、ダイハツと日野を除く)の世界販売は79万743台で、前年同月比6.4%減だった。世界生産も70万860台で同5.9%減となり、いずれも2カ月連続で前年実績を下回った。

販売減が目立ったのは中国だ。8月は前年同月比22.8%減となり、7カ月連続の前年割れを記録。米国も同4.4%減、中東は同37.5%減と低迷した。一方、欧州は前年を上回り、日本は同9.1%増となった。
国内の好調ぶりは、8月の登録車の車名別販売ランキングにも表れている。首位のヤリスは1万77台で前年同月比14.3%増、2位のライズは8824台で同17.9%増。3位のカローラは8335台だったが、こちらは同3.0%減となった。
4位のシエンタは7591台で同27.3%増。5位にルーミー(6720台)、6位にアルファード(5753台)、7位にランドクルーザー(5506台)が続き、上位7車種をトヨタが独占した。なかでもランドクルーザーは同89.1%増と大きく伸びた。
コンパクトカーのヤリスやライズから、ミニバンのシエンタやアルファード、本格SUVのランドクルーザーまで、幅広いカテゴリーの車種が上位を占めた点が特徴だ。ただし、車名別ランキングは登録車を対象としたものであり、これだけでトヨタの国内販売全体の増加要因を断定することはできない。
新型車の動きにも注目したい。2026年5月14日には「ランドクルーザーFJ」が発売され、シリーズの選択肢が広がった。ランドクルーザーは6~8月の3カ月連続で登録車ランキングのトップ10に入った。ただし、ランキングの台数はランドクルーザー各シリーズの合計であり、FJ単独の販売効果を示すものではない。
また、8月のRAV4は4488台で前年同月比241.6%増と大きく伸びた。新型車や改良モデルの投入は販売を考えるうえで重要な要素だが、各モデルが国内販売の増加にどの程度寄与したかは、今回の数値だけでは判断できない。
一方、国内生産は前年同月比1.7%減だった。九州で発生した地震や台風に伴う工場の稼働停止などが影響したと報じられている。販売増と生産減が同時に起きた背景には、生産と登録のタイミングの違いなども考えられ、両者を単純に結び付けることはできない。
中国では販売が大幅に落ち込むなど、トヨタの事業環境は地域によって明暗が分かれた。そうしたなか、日本ではコンパクトカーから大型SUVまで多様なモデルがランキング上位に入り、国内市場でのトヨタの存在感を改めて示す結果となった。
※数値出典:トヨタ自動車2026年8月販売・生産実績、日本自動車販売協会連合会2026年8月乗用車ブランド通称名別順位。





