BMW iX5 60 xDrive
第6世代フル電動パワートレインを搭載

「BMW X5」シリーズに初めて導入されたバッテリー電気自動車(BEV)モデルの「iX5」は、BMWの第6世代フル電動パワートレインを搭載。この技術には、まったく新しいコンセプトの高電圧バッテリーを導入しており、「iX3」で初採用された多くの技術が採り入れられている。
第6世代フル電動パワートレイン「Gen6 eDrive」は、800Vアーキテクチャーを採用することで、航続距離の大幅な延長、充電時間の短縮、双方向充電機能を実現。改良された高効率の電気モーターに加え、円筒形セルを採用した新しい高電圧バッテリーが含まれる。この円筒型セルは、従来の第5世代「Gen5」で採用されていた角形セルと比較して、体積エネルギー密度が20%も向上した。
新型「iX5 60 xDrive」の急速充電性能は、最大460kWの直流(DC)充電出力に対応。わずか10分間の充電で、最大363km(WLTPモード)の航続距離を追加することが可能。また、容量141kWhのバッテリーを10%から80%まで充電するのに要する時間は、わずか23分に収められた。
今回、BMWグループは、米国においてアイオナ社、アルピトロニック社と協力し、急速充電に関する実証実験を行った。BMWの高電圧バッテリー/充電部門のシニア・バイス・プレジデントを務めるトーマス・エンゲルハルト博士は、3社による実証実験を終えて次のようにコメントした。
「南カリフォルニアで開催された今回のイベントにおいて、世界各国のメディアを前に、新型BMW iX5が持つハイパワー充電の可能性を初めて実証できたことを、大変誇りに思います。この実証を可能にするため、それぞれの技術分野において優れた専門知識を提供してくれたパートナーのアイオナとアルピトロニックに感謝します」
「最大460kWの充電出力と、数多くの新しいインテリジェント充電機能は、Gen6 eDriveテクノロジーによって私たちが実現しようとしている技術的な飛躍を象徴する大切な要素です。これらの技術は、世界中のお客様のニーズを全面的に重視して開発されています」
将来的な急速充電環境の構築

アイオナ(IONNA)は、BMW、メルセデス・ベンツ、トヨタ、GM、ホンダ、ヒョンデ、キア、ステランティスの自動車メーカー8社が共同で設立した、北米向け高出力EV充電ネットワーク事業会社。その充電ネットワークは、車両の技術革新と信頼性の高い充電機器を結びつけ、優れた顧客体験を支える基盤となっている。
ドライバーにとって、公共充電の利用体験は、単に充電コネクターを車両に接続するだけでは完結しない。アイオナは利用者が特に求める「信頼性」「経済性」「利便性」を重視し、北米において顧客を第一に考えたネットワークを構築している。
一方、アルピトロニック(Alpitronic)は、イタリア北部のボルツァーノに本社を置く、EV向け高出力急速充電器の開発・製造企業。2009年に設立され、パワーエレクトロニクス技術を基盤に成長を続けてきた。今回、ハイパワー充電に関する専門技術を実証実験に提供し、新型iX5に最大460kWの充電出力を供給している。
ただ、460kW充電は技術実証を目的としたものであり、現時点で米国市場において商用提供されている充電機器による充電性能ではない。アイオナのセス・カトラーCEOは、BMWとの実証実験について次のように説明を加えた。
「今回の協業によって、次世代の充電技術を、ドライバーが安心して利用できる体験へとつなげることを証明しました。BMWの車両技術、アルピトロニックのハイパワー充電機器に関する専門知識、そして顧客を第一に考える私たちのネットワークを組み合わせることで、公共充電が本来あるべき姿を次世代の充電基盤をお見せすることができました」

