2.5Lをベースに高回転化! 2.4Lという新たな選択

NCロードスターに純正搭載されるのは、2L直列4気筒のLF型エンジン。パワーアップの定番といえば、2.3LのL3型エンジンへの換装だったが、最近は2.5LのL5型を流用する手法が注目されている。

L5型の魅力は、排気量を活かした豊かなトルク。ノーマルのまま搭載するだけでも大幅な性能向上が期待でき、さらに圧縮比を高めたハイコンプレッション仕様も選択できる。

ただし、L5型にはロングストロークゆえに高回転域が苦手という弱点もある。そこでNOPROが提案するのが、ストロークを短縮して排気量を2.4Lとしたオリジナルエンジンだ。

「2.5Lは下からトルクが出るので、それはそれで魅力があります。ただ、もっと高回転まで使いたいとなると、ストロークを短くした2.4Lが選択肢になるんです」

排気量をわずかに減らすことで高回転域まで使いやすい特性を狙い、さらなるパワーを追求している。

しかも、この2.4Lエンジンは基本的にマツダ純正部品を組み合わせて製作できるのがポイント。マツダの市販車には存在しない排気量ながら、特殊な専用部品に大きく頼らずに実現できるという。

トルク感と回せる楽しさを両立する2.4Lエンジン

NOPROでは、NCロードスターのエンジンチューニングとして、L5型のノーマル仕様、ハイコンプレッション仕様、そして2.4L仕様という段階的なメニューを提案している。

手軽にトルクアップを楽しみたいならノーマルの2.5L。さらに性能を追求するならハイコンプレッション仕様。そして、サーキットでの速さを徹底的に求めるユーザーには2.4Lが最上位の選択肢となる。

「2.4Lはクランクシャフトなどの交換が必要で、S耐スペックのエンジンで最低130万〜140万円程度。チューニングカーとしてもうひと手間となれば160万円ほどで仕上げられると思います」

実際にはNCロードスターも登場して20年以上も経っている車種なので、リフレッシュまで含めると約200万円以上掛かることが多いという。2.4L化にともない、増えたトルクに対応するクラッチ交換など、交換推奨のパーツは多い。

車両への搭載には補器類や換装作業などの費用が別途必要となるが、レースで培ったノウハウを活かしたエンジンを、この価格帯で選べるのは魅力的だ。

耐久性についても、スーパー耐久で実績を重ねている。高回転域を抑えた運用ではワンシーズン使用できた例があり、富士24時間レースも完走。ただし、レース仕様は競技規則による制約があるため、一般向けのチューニング仕様とは細部が異なるという。

GR86と戦うために磨かれた技術を、自身のNCロードスターに。NOPROの2.4Lエンジンは、すでにひととおりチューニングを施したオーナーにとっても、魅力的な選択肢といえそうだ。


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