ニュルブルクリンクで開発車両を捕捉! BMW Mの最高峰が次なる進化へ
BMWが開発を進める高性能スポーツセダン「M5」の改良型プロトタイプが、ニュルブルクリンクで姿を現した。2027年に予定される大幅改良では、次世代BMWのデザイン思想「ノイエ・クラッセ」を取り入れ、内外装を刷新する見込みだ。日本でも販売されるM5は、どのような進化を遂げるのか。

シャークノーズを強調! 新世代BMWの顔つきに進化
BMWの高性能スポーツセダン「M5」が、2027年の大幅改良に向けて開発を加速させている。
今回、スクープ班のカメラが捉えたのは、ドイツ・ニュルブルクリンクで走行テストを行う改良型M5のプロトタイプだ。

現行のG90型M5は2024年に登場した第7世代モデルで、M5として初めてプラグインハイブリッドシステムを採用した。今回の改良は、BMWが「LCI(ライフ・サイクル・インパルス)」と呼ぶマイナーチェンジに相当するが、その変更内容は通常のフェイスリフトを超えるものとなりそうだ。
最大の注目点は、フロントデザインの刷新である。次世代BMWのデザイン思想「ノイエ・クラッセ」を取り入れ、伝統的なシャークノーズを現代的に再解釈。キドニーグリルは従来より薄く、横方向への広がりを強調した形状へと変更される見込みだ。
ヘッドライトも新しいLEDグラフィックを採用し、フロントバンパーのエアインテークを再設計。ワイドに張り出したフェンダーと組み合わせることで、Mモデルらしい迫力をさらに高める。サイドビューは基本的なプロポーションを維持する一方、リアには細長いLEDテールライトを採用する可能性が高い。リアバンパーやディフューザーも見直されるが、M5を象徴する左右4本出しのエキゾーストパイプは継承される見通しだ。
室内も全面刷新! パノラミックiDriveで操作環境が激変
今回の改良では、インテリアも大きく進化する。以前確認されたM5ツーリングの開発車両では、新世代インフォテインメントシステムの採用を示す変更が見られた。
注目は、BMWが次世代モデルに展開する「パノラミックiDrive」である。フロントガラス下部の広い範囲に走行情報などを表示する「BMWパノラミック・ビジョン」を中心に、ドライバーが必要な情報を自然に把握できるコックピットへと進化する。センターディスプレイも新世代のものに変更され、ステアリングホイールのデザインや操作系も刷新される見込みだ。
従来のM5は、大型ディスプレイを備えながらもBMWらしいドライバー中心の設計を特徴としていた。改良型では、デジタル技術の進化とスポーツ走行時の操作性をどう両立するかが注目される。日本市場では、M5を日常の移動から長距離ドライブまで幅広く使用するユーザーも想定される。視認性や操作性の改善は、サーキット性能とは異なる部分でも大きな魅力となりそうだ。
V8ツインターボ+モーターで727ps! PHEVシステムは継続
パワートレーンは、現行型の基本構成を引き継ぐ見通しだ。現行M5は、4.4L V型8気筒ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせた「M HYBRID」システムを採用している。システム最高出力は535kW(727ps)、最大トルクは1000Nmに達する。バッテリー容量は18.6kWhで、外部充電に対応するプラグインハイブリッド方式だ。0-100km/h加速はセダンが3.5秒、ツーリングが3.6秒という高い動力性能を実現している。改良型でも、このV8ツインターボと電気モーターを組み合わせた構成を維持する可能性が高い。
一方、サスペンションや車両制御には改良が加えられ、コーナリング性能や乗り心地のさらなる向上が図られるとみられる。現行M5は約2.5トンという重量級の車体ながら、高度なシャシー制御によって優れた運動性能を実現している。改良型では、重量増加を抑えながら操縦安定性を高めることが、開発上の重要な課題となりそうだ。
日本価格は2000万円超! 改良型も高級スポーツセダンの頂点へ
日本市場でもM5は、BMW Mの技術を象徴するフラッグシップモデルとして位置付けられている。現行型はセダンに加え、荷室の実用性を備えたM5ツーリングも展開。高性能と日常の使い勝手を両立する選択肢として、日本のユーザーにも提供されている。
国内仕様の現行M5は2000万円を超える価格帯に位置し、改良型でも同水準以上となる可能性が高い。スクープ班では、内外装の刷新や新世代デジタル装備の採用を踏まえ、改良型の国内価格は2200万円前後からになると予想している。
日本市場で注目したいのは、PHEVならではの使い勝手だ。自宅などに充電設備があれば、日常の短距離移動では電動走行を活用できる。一方、高速道路での長距離移動やスポーツ走行では、V8エンジンとモーターを組み合わせた強力な加速性能を楽しめる。
また、M5ツーリングはSUVほど全高を高くせずに積載性を確保できる点も特徴だ。高性能ワゴンを好む日本のユーザーにとって、改良型の登場は注目すべきニュースとなる。
2027年登場へ! 次世代BMWのデザインと伝統のV8が融合
改良型M5のワールドプレミアは2027年が有力視されている。ニュルブルクリンクでの開発テストが進んでいることから、今後はカモフラージュの縮小とともに、フロントやリアの新しいデザインが徐々に明らかになるとみられる。今回の改良は、BMWが次世代モデルへ展開するデザインやデジタル技術を、伝統的な高性能セダンに取り入れる重要な転換点となる。
V8ツインターボを核とする727psのPHEVシステムを維持しながら、外観と操作環境を大きく進化させる改良型M5。日本への導入時期はまだ明らかになっていないが、現行型と同様にセダンとツーリングの両方が展開されるかにも注目したい。









