SUBARU FORESTER
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TOYOTA COROLLA CROSS
各セグメントでトップクラスの室内空間を誇るフォレスターとカローラクロス




フルモデルチェンジした新型フォレスターはホイールベースも拡大され、もとより広かった室内空間がさらに拡大された。もちろん後席空間もボディサイズが一回り大きいフォレスターの方が広い。マイナーチェンジの新型カローラクロスは室内空間等に変更はないが、もとからRAV4に匹敵するほどの広さを誇っている。
カローラクロスとフォレスターの後席空間を比較すると頭上空間は同じくらいで、前後長はフォレスターの方が10cmほど広い。
両車の荷室面積はカローラクロスが奥行き849mm×幅947mmで、フォレスターは928mm×1100mm。後席格納時の床面長は約1600mmと1800mmであり、フォレスターの最大荷室長は2mを超える。フォレスターはDセグメントトップクラスの室内空間を備えるクルマだ。
しかしカローラクロスも最大荷室長はCセグメントトップレベルの1885mmを確保しており、大柄な人でも後席のレッグスペースを埋められれば車中泊もできる広さが備わっている。スペース効率の面ではほぼ互角と言えるだろう。約200mm違うボディサイズと荷室長が選び分ける鍵のひとつとなりそうだ。
トヨタ カローラクロス ハイブリッドZ
ボディサイズ=全長4455mm×全幅1825mm×全高1620mm
ホイールベース=2640mm
車両重量=1490kg
タイヤサイズ=225/50R18(前後)
スバル フォレスター X-BREAK S:HEV
ボディサイズ=全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1740kg
タイヤサイズ=255/55R18(前後)
燃費に優れるTHS-II E-Four vs. 動力性能と悪路走行のS:HEV


両車に搭載されるハイブリッドシステムは同じ構造だ。ただしエンジンはもちろん、組み合わされるモーターのスペックも4WDシステムも異なるため、燃費性能や動力性能にも差が生じる。両車のWLTCモード平均燃費はカローラクロスが24.6km/L(Zグレード E-Four)、フォレスターが18.8km/L(S:HEV X-BREAK)となる。
カローラクロスは引き続き、1.8L エンジンに最高出力95ps/最大トルク185Nmのフロントモーターが組み合わされる。4WDシステムはハイレスポンスなモーター駆動のE-Fourで、最大トルク84Nmのリヤモーターを用いて必要なときのみ後輪を動作させる仕組みだ。今回のマイナーチェンジでドライブモードに後輪が常に駆動する“SNOW EXTRAモード”が新設定され、雪道などでより高い安定性が得られるようになった。
対するフォレスターは、排気量と単体スペックで勝る2.5L の水平対向エンジンに最高出力119.6ps/最大トルク270Nmのモーターが組み合わされる。4WDはフルタイムの機械式であり、低負荷走行時には前輪のみを駆動するように制御されるが、どうしても後輪駆動時は大きな動力損失が生じるため燃費では不利に働く。
ただしフォレスターには、“X-MODE”や下り坂などで一定速を保ってくれる“ヒルディセントコントロール”などの悪路支援機能が搭載される。対してカローラクロスにはそういった類の装備は備わらない。新設定の“SNOW EXTRAモード”も、あくまで日常における走行を補助する機能だ。
トヨタ カローラクロス ハイブリッドZ
エンジン形式=直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=1797cc
最高出力=98ps/5200rpm
最大トルク=142Nm/3600rpm
トランスミッション=電気式CVT
駆動方式=4WD
スバル フォレスター X-BREAK S:HEV
エンジン形式=水平対向4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=2498cc
最高出力=160ps/5600rpm
最大トルク=209Nm/4000-4400rpm
トランスミッション=電気式CVT
駆動方式=4WD
2名乗車ならカローラクロス、3名以上の乗車が多いならフォレスター


新型カローラクロス“Zグレード”の価格は343万円(FF)と368万9000円(E-Four)だ。対するフォレスターのS:HEVモデルは最も安価な“X-BREAK”でも420万2000円となる。
価格が高いフォレスターの方が、燃費性能を除くほぼすべての性能で優れたクルマと言えるだろう。ただし、ボディサイズや車内の快適装備の違いから、両車の用途やターゲットは明確に異なることがわかる。
新型カローラクロスの変更点はデザインだけにとどまらず、それまでオプションだった前席シートベンチレーション機能などが標準装備となった。
対する新型フォレスターのベンチレーション機能は後席には標準装備となるが、前席はオプションの本革シートを選ばなくては備わらない。また、カローラクロスのシートヒーターは前席のみだが、フォレスターには前席と後席両側に備わる。
つまり、カローラクロスは前席がもっとも快適な空間となる。スバルの現・フラッグシップSUVであり、オフロードカーとしても優秀なフォレスターは全席が特等席だ。
2名以下の乗車で使うならカローラクロスで十分事足りるだろう。3人以上で乗る機会が多いならフォレスターが向く。価格に加えてクルマの用途も考慮したうえで選び分けるのが良さそうだ。
車両本体価格
トヨタ カローラクロス ハイブリッドZ(E-Four):368万9000円
スバル フォレスター X-BREAK S:HEV:420万2000円
